・ニーズホッグ
本話では、14年前のアウルスト城事件の直後(ロキが去った後の城内?)、
ヤルルが
シャンクスと
ギャバンにエルバフの秘宝である悪魔の実について説明している回想が導入されています。
ロキが食べた悪魔の実は
”リュウリュウの実”幻獣種モデル「ニーズホッグ」であり、ニーズホッグはワンピース世界では
雷を吐く漆黒の竜(ドラゴン)とされているようです。
さらに、
世界一巨大な竜という特筆すべき点もあり、能力者の体格が大きければ大きいほど、竜の姿の最大値は大きくなり、人間族よりも巨人族、巨人族よりも
古代巨人族の方がモデル「ニーズホッグ」の潜在能力を引き出せるのだと言います。
この点は、
ロックスが「聖地陥落」のための準備として探していた悪魔の実の1つで、「エルバフ」にあると予想していたものについて、
ハラルドが食べることで力を発揮すると言っていたことと合致するため(
1156話)、ロックスが探していた悪魔の実の1つはモデル「ニーズホッグ」で間違いなさそうです。
さらにヤルルはエルバフに伝わる、ある”
戦(いく)
さ神”の伝承・伝説についても語っています。
ー ”鉄雷(ラグニル)”という武器を持つ
ー 巨大な竜に姿を変えて”太陽の神”と対立した
ー ”氷リス”ラタトスクを従える
ー 主(あるじ)なき今、従者ラタトスクはラグニルに乗り移り、主の帰還を待っている
「ラタトスクがラグニルに乗り移った」というのを素直に受け取ると、ラグニルが悪魔の実を食べた武器だと解釈するのが難しくなるのですが、この辺りは伝説なので、真実かどうか定かではありません。
ラタトスクを伝説に当てはめて悪魔の実で解釈するとすれば、”戦さ神”の従者が
ラタトスクの能力者であり、
”戦さ神”の死後、ニーズホッグの能力を悪魔の実に戻し、従者の死後、ラタトスクの能力をラグニルに移したのだと考えられます。
この場合、従者は”戦さ神”と共に戦死したのか、はたまた殉死したのかもしれません。後者であれば、古代エジプトのような印象を受けるわけですが、いずれにせよ、
エルバフには悪魔の実の能力を伝達する技術があったことが前提となっています。
意外だったのは、エルバフの”戦さ神”(イメージはエルバフの巨人族)が
”太陽の神”と対立していたという点です。
前回、ニーズホッグのロキとニカルフィが登場した際にも、ヤルルはこの”戦さ神”の伝承の一節らしきものを語っていました。
世に珍しき”雷雪”の日に
空を覆う”巨獣”現る…
”解放のドラム”と共に
”太陽の神”は現れる…
確かに、昼を
夜に変えるほどの巨大な
黒い竜と、
白い
太陽の神というのは綺麗な対になっています。
この対立構造が意外だと感じるのは、
エルバフも”D”であるためです(
1171話)。
そもそも、エルバフの伝承というのはどれだけ前のことなのかもよく分かりません。
たかだか800年前の
”空白の100年”よりもずっと昔と考えた方がいいのかもしれません。
それであれば、神典(ハーレイ)の壁画(
1138話)に描かれた古代巨人族や巨人族が「鉄鎚」を武器にしていない説明にもなります。つまり、”空白の100年”の巨大な戦いに、ニーズホッグは参戦していなかったと考えられます。
また、興味深いことに、
イムがニーズホッグに強い反応を示しています。
イム:そうか…ニーズホッグ…ヌシア…そこにいたのか!!!
なにやら
イムはニーズホッグに因縁があるようで、ニーズホッグは長年行方不明になっており、ついに発見したという様子です。イムは相変わらず目だけしか描写がないのでよく分かりませんが、怒っているのか笑っているのか、明らかに表情が変わっています。
イムとニーズホッグに因縁があると考えて神典(ハーレイ)の壁画(
1138話)を見ると、中央の世界樹の上に
ニーズホッグらしき竜を確認することができます。
この壁画上では左側の悪魔のような巨大な敵とニーズホッグらしき竜は同じテイストで描かれており、同一の勢力とも考えられます。
また、神典(ハーレイ)において、このニーズホッグらしき竜に言及している一節と思われるものは、「第二世界」の一説です。
森の神は魔を遣わせた
太陽は戦火を
広げるばかりだ
戦火を広げる太陽(の神?)に対抗するために、”森の神”は魔を遣わせたという話です。
「第一世界」の一節では、
”太陽の神”は現れた
地の神は怒り
業炎の蛇と共に
世界を死と闇で包んだ
とあり、この時は”地の神”が業炎の蛇を従えて、”太陽の神”と対立したように解釈できます。
このように”以前の世界”では、”太陽の神”と他の神の勢力が対立している構図が読み取れるわけですが、この”地の神”や”森の神”がイムの勢力かどうかは定かでありません。寧ろ、「森」や「世界樹」からはエルバフが連想されます。
その場合、「第二世界」ではエルバフが支配的な権力者で、”太陽の神”と対立したと受け取れます。
つまり、森の神=エルバフということになるわけですが、この解釈は少々無理があるかもしれません。まぁ、その場合、第二世界に出てくる”海の神”とはリュウグウ王国で、第一世界の”地の神”はどこでしょうかね。
また、五老星の悪魔の実の能力は揃ってゾオン系幻獣種ですので、強力な幻獣種としてイムは伝説のニーズホッグを求めていただけとも解釈できます。
その場合、業炎の蛇はピーター聖のサンドワームの能力であるとも考えられます。
しかし、この説の場合はロックスはニーズホッグの在処に気づいていて、イムは気づいていないということになるのですけども、ロックスがそれだけ博識だったということですかね。
・ソマーズの生死
本話では、
ニカルフィが
ソマーズに雷を纏った”
白い雷回転弾(ドーントールライフル)”を喰らわせています。
このダメージにより、子供達に付与されていたイバラは一斉に解除されています。
しかし、それでも不死身は打ち破られておらず、この時点でソマーズは無事のようでしたが、その直後に
ニーズホッグ(ロキ)に踏み潰されて、ソマーズは倒された形になっています。
これでも不死身が機能していれば、ソマーズが復活することになるわけですが、少なくともロキによる踏み潰しにより、すぐには再生出来ないほどのダメージを負ったのだと考えられます。
ロキがハラルドの不死身を打ち破った状況から、五老星や神の騎士の不死身を打ち破る方法の1つとして、
覇王色の攻撃に雷を合わせることが考えられましたが(
1171話考察)、”
白い雷回転弾”では不死身を打ち破るまでには至っておらず、この説は否定されます。
ニーズホッグが要因というわけでもないようですので(
1171話)、ロキの天性の力ということになるのでしょうか。あまり認めたくないのですけど。
ところで、ニーズホッグが登場したおかげで雷がどんどん落ちているのですけど、エルバフって雷(火事)に弱いって話でしたよね・・・
