「コミケ」の愛称でも親しまれる日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット79」が29日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。31日まで。年の瀬が押し迫る中、早朝から多くの人が列を作り、来場者は目当ての同人誌を求めて「壁サークル」と呼ばれる人気サークルに並んだり、企業ブースにある限定グッズを目当てに押しかけ、昨年冬より1万人多い16万人が来場した。
コミックマーケットは、75年から始まったマンガや小説、音楽、ゲームソフトなどの同人誌即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。1日あたりの動員数は15万~20万人に達する日本最大級のイベントとして知られており、日本のマンガやアニメの人気から海外でも知られている。79回目の今回は、3日間で約3万5000サークルが出展、50万人の来場者が見込まれている。
初日は、「ガンダム」や「鋼の錬金術師」、アニメ作品、ゲーム(恋愛、RPG)、オンラインゲームなどの1万1800サークルが参加した。企業ブースには、アニプレックスやジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパンなどが参加、アニメ「とある魔術の禁書目録2」や「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」などの限定グッズを求めて長い列ができた。
2日目の30日は、「ワンピース」や「ナルト」、弾幕シューティングゲームから生まれた作品群「東方Project」、映画、芸能を扱う約1万1700のサークルが参加する。
(毎日新聞デジタル)