・サンジ出生の秘密
851話
前回、プリンの本心とビッグ・マム海賊団の計画(ジェルマ皆殺し)を知ってしまった
サンジと、プリンに真実を知らされた上で、プリンの”
メモメモの実”によって、その記憶を削除された
レイジュ。レイジュはプリンに呼び出されたというわけではなく、プリンが良い子過ぎて逆に怪しいと感じ、嗅ぎ回っていたところをプリンに襲われたようです。
医療室で目を覚ましたレイジュは、プリンに”編集(エディット)”された記憶がしっくりきていないらしく、医療室に侵入したサンジに実際に起きたことを聞かされ、すんなり真実を受け入れます。そして、ジェルマ皆殺しの計画は知らないフリをして、自分も含めてジェルマはそのまま滅ぶべきだと言い、一人犠牲になろうとしていたサンジには逃げるよう諭すのでした。
レイジュがどうして自分も含めてヴィンスモーク親子は死ぬべきで、例外的にサンジは死ぬべきではないと考えているのかというと、「私には忘れられない記憶があるの」と、
サンジ出生の秘密を語り始めます。
レイジュの忘れられない記憶というのは
ジャッジと
ソラ(母親)の大ゲンカで、ソラは生まれて来る子供達の
感情を無くす改造に猛反対していたと言います。しかし、手術は強行に施され、それに抵抗するため、ソラは
血統因子(※ワンピースの世界でのゲノム情報を指す)に影響を及ぼす程の「劇薬」を飲んだことで、後遺症により衰弱し亡くなっています。ソラがほぼ隔離状態で病院にいたの(
841話)はそういう理由があったわけです。ソラの決死の抵抗は、四つ子のうちサンジにだけ奇跡的に効果があったらしく、その甲斐あってサンジはジャッジが施した改造の影響を一切受ける事無く、普通の人間として生まれてきたのでした。
レイジュの話から読み取れるのは、まずレイジュ自身は感情を失う改造は受けていないということ。これは
841話でレイジュが感情に関して弟達とは違うと言っていたことに当てはまります。しかし、
ジャッジの命令には逆らえない改造は施されていると言います。また、四つ子の弟達の改造は妊娠中に行なわれたらしく、現代の科学では想像がつかないものです。母体の命を削るような劇薬を妊娠中に飲むのは、非常に危険な行為で、よく流産しなかったものです…。
血統因子に影響を及ぼすという現象は、通常で言えば、変異原性というもので、DNAに変異を起こすことで、サンジは改造によって変えられた血統因子の全てを奇跡的にも劇薬の力で変異を起こして、これまた奇跡的に変異が起きた結果、普通に戻ったという…まさにサンジは奇跡の子だったことになります。
ともかく、奇跡的に感情を持って普通に生まれてきたサンジはジェルマと共に死ぬべきではなく、ジャッジの命令に逆らえないように改造されたレイジュは人殺しもしており共犯者なので自身は死ぬべきだと、レイジュは考えているようです。しかし、
感情を持ったまま、命令に逆らえないというレイジュこそが一番辛い気がしますし、サンジがみすみすレイジュを死なせないはずです。
・囚人図書室にて
前回、助けにやって来た
ジンベエのおかげで、
ルフィと
ナミはモンドールの本の牢屋から脱出。モンドールの本から脱出するには、本を燃やす他ないそうです。モンドールと戦う際は、チャッカマン必携ですね。
服が燃えてしまったナミが「何か昔もこんな目に遭った気が…」と言っているのは、もちろんリトルガーデンの話ですね。
服が燃えて困ったナミは、燃えた本の牢屋から一緒に飛び出て気を失っている囚人を見つけて…
服を剥ぎ、奪っています。
どうやら
オーバーオールの肩ひもを結んで短くして胸を隠し、ウエストをリボン(?)で結んで何とかアレンジしたようです。ノーブラにオーバーオールって相当エロいですよ!
・ソウルの格
ビッグ・マムとの戦いに
ブルックが敗北。チェス戎兵のホーミーズに効いたブルックの魂(ソウル)の力は、ビッグ・マムが連れているホーミーズ「プロメテウス」「ゼウス」「ナポレオン」には通じなかったようです。というのも、この3体はビッグ・マム本人のソウルを分け与えている特別なホーミーズで、通常のホーミーズとはソウルの格が違うとのこと。
捕まったブルックは身ぐるみを剥がされて(パンツだけは無事?)、何も盗まれていないことが確認されています。かくして”ポーネグリフ”の写しを取る作戦は失敗に終わってしまった(?)わけですが、ビッグ・マムには”ポーネグリフ”の写しを盗られた痛い過去があったようです。まぁ、盗ったのはロジャー海賊団なのですけど。つまり、ロジャーがラフテルを目指した時も”ロード・ポーネグリフ”の一つはビッグ・マムが所持していたようです。
・三つ目族の力
今回、初めてプリンの「
三つ目」について作中で触れられました。プリンは予想通り「
三つ目族」という種族のハーフらしいのですが、聞くところによると「三つ目族」の「三つ目」には未知の力が宿っているようです。
ビッグ・マム:あいつ(ロジャー)は"万物の声"を聞くって奇妙な力で「石」を読み解いたが…
ウチにもやがて同じ力を手に入れる"隠し玉"がいるのさ…
次にラフテルに到達するのは…おれ達だ!!!
プリン:ママ!!
ビッグ・マム:お〜かわいいプリン 噂をすれば…!!
どうした?
「第三の目」が真の「開眼」でもしたかい!?
プリン:もうママったら口を開けばそればっかり 私はハーフなのよ?
本当にそんな能力が目覚める保証もない
ビッグ・マム:ハ〜ハハハ 悪かった
だが間違いなくお前は稀少な「三つ目族」の血を引いてるんだ…!!
プリンはまだその能力に目覚めていないようですが、三つ目族の「三つ目」が覚醒すると、ロジャーの”万物の声”を聞く才と同等?の力を得ることが出来るとビッグ・マムは信じているようです。
・タマゴ男爵の能力
タマゴ男爵の能力が判明しました。
850話
その名も”
タマタマの実”。
能力の詳細が未だよく分からないのですが、とりあえず、
胴体がタマゴ(鶏卵)になるというのが一つ。
そして、胴体のタマゴが割れると、タマゴの中の黄身が
ヒヨコに成長。
このヒヨコが能力者の生まれ変わりであり、胴体はやはりタマゴです。
さらに胴体のタマゴが割れると、タマゴの中の黄身が
成鶏に成長。
この成鶏が能力者の生まれ変わりであり、胴体はやはりタマゴです。
能力者は生まれ変わるごとに強くなるそうで、タマゴ男爵の場合、「
タマゴ男爵」→「
ヒヨコ子爵」→「
ニワトリ伯爵」と呼び名も変わるみたいです。おそらく、ニワトリ伯爵のタマゴも割られるとタマゴ男爵に戻るのだと思われます。
ヒヨコ子爵(左)とニワトリ伯爵(右)
”タマタマの実”は超人系能力ですが、生まれ変わると嘴や羽、鶏冠が生え、動物系能力のような見た目になっています。もしや、タマゴ男爵の頭が禿げているのは「タマゴ」状態だったからとか?w
というか、タマゴ男爵が「ヒヨコ」と「ニワトリ」になって以来、言語を発していないのですが、まさか鳴くことしか出来ないんじゃ?…。
食べたくない”悪魔の実”ランキングがあれば、間違いなく上位に入りそうなものです。
↑生まれ変わりの様子
攻撃を受けてタマゴが割れれば、何度でも(?)生まれ変わることが出来るため、一見、不死身のように思えますが、おそらく頭部への攻撃は有効です。また、生まれ変わり直後は無防備になります。ビッグ・マム海賊団の下っ端の見立てでは、ペドロは強く生まれ変わった「ニワトリ伯爵」の足元にも及ばないそうですが、そうなる前にペドロは持参したダイナマイトを仕掛け、チョッパー達の助力で”鏡の世界”へ逃げ去るのでした。ペドロの目的は囮でしたからね。
・キャロット先生
ルフィ、ナミ、ブルック、ペドロ、サンジの居場所を「鏡」に尋ねるため(※サンジについては、サンジを認識している鏡と認識していない鏡がある?)、絵に自信がある
キャロットが似顔絵を作成(851話)。
完成した似顔絵がこちら↓
「似顔絵が得意」って言ってたんですけどねw
予想の斜め上を行く(昔の)少女漫画風のタッチで、色まで塗られています。急いでいるのだから花は描かなくていいのに、とツッコミ所が多いわけですが、この似顔絵のおかげでおそらく戦闘中のペドロの居場所が突き止められたと思われ、さらに今回はナミの目撃証言も「鏡」から得ています。
・あの場所
本の牢屋から脱出したルフィは一人、サンジを探して城内を大暴れ。途中レイジュと遭遇し、サンジはプリンの正体をもう知っていると聞くと、今度は城外へ。
ルフィ:
ちゃんと…待ってねェと…!!! あの場所で…
朝にクラッカーとの戦いの中でビスケットを食べて以来、夜まで何も食べていないルフィはかなりお腹が空いているようです。その空腹の様子に、レイジュは食べ物を勧めていましたが、ルフィは拒否しています。
自分を拒絶したサンジに言ったルフィの言葉(844話)は
「
おれはここで待ってるからな!!!」
「お前が戻って来ねェなら おれは
ここで”餓死”してやる」
「お前はおれの船のコックだから
おれはお前の作ったメシしか食わねェ!!!」
「腹が減っても槍が降っても
ここを動かずお前を待ってる!!!」
「必ず戻って来い!!サンジ お前がいねェと…!! おれは海賊王になれねェ!!!!」
場所を離れてしまったのは、無理やり連れ去られたのでノーカンでお願いします・。・
サンジ戻って来いよ!と。
ルフィとサンジの再会がどうなるか気になるところです。プリンのために作った弁当をサンジはまだ持ち歩いているようですから(医療室で確認)、それをルフィにあげればちょうど良さそうではあります。