第1130話「呪いの王子」

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・ロキ
・世界経済新聞

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ルフィ一行が巨兵海賊団の船（グレート・エイリーク号）に乗り、エッグヘッドを脱出してエルバフへ向かう航路の途中で、”眠霧(ネムぎり)地帯”を通過(?)。一同が寝ている間に、ハイルディン率いる新巨兵海賊団の航海士ロードのペットの大カラス（ムギン）がルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーを攫い、エイリーク号に牽引されていたサニー号ごとエルバフにいるロードのもとに持ち帰っていました。

ロードはハイルディンの独断でルフィの”子分”になったことに不満を持っており、ムギンがルフィ達を攫ってきたことを好機として、ルフィ達を自身の趣味の箱庭の”生人形(リヴドール)”にすることに決めたのでした。

しかし前回、ルフィ達はロードが思っているほど柔な人間ではないため、箱庭から容易く脱出したのでした。

箱庭（ブロックの国）がある建物（本来、巨人族の為の”留置所”）はエルバフの地上の山々の頂上にあり、エルバフの巨大な木（”世界樹(ユグドラシル)”？）とは吊り橋で連絡していました。

外に出たルフィ達は吊り橋を渡ってきた巨人族（新巨兵海賊団のゲルズとゴールドバーグ）を目撃し、彼らの会話から自分たちがいる場所がエルバフだと察するのでした。

ゲルズはロードがエルバフに”侵入者”を入れていると疑っており、それを確かめにロードのもとにやって来たみたいです。ロードの箱庭の趣味は誰にもバレていないということですね。あと、ゲルズはロードが嫌いみたいです。ロードがあの感じ（キモヲタ）だと、そりゃそうでしょうw

とりあえずルフィ達は吊り橋を渡っていくと、ルフィは「ブロックの国」の中でも感じた強者の気配（1127話）を感じ取り、吊り橋を降りて、一人でその気配のもとに向かうのでした。


そして、その気配の正体はエルバフの王子ロキでした。


岩に磔にされたエルバフの王子ロキ

ロキは、エルバフの王家に伝わる”伝説の悪魔の実”が欲しいために、父である王ハラルドを殺して、その実を食べたそうです。悪の限りを尽くしたロキは数年前から「磔の刑」にされており、エルバフの戦士達からは”呪いの王子”とか”エルバフの恥”と呼ばれているようです。

エッグヘッドには新巨兵海賊団もルフィ達を迎えに行きたかったそうですが、磔にされたロキがあわや逃げ出しそうになり、エルバフの戦士が総出で取り抑えなければならいトラブルが発生したために、来れなかったみたいです。

ロキはエルバフの戦士の王国「ウォーランド」（ウォーランドという土地にあるエルバフじゃなくて、エルバフという土地にあるウォーランドが正解らしい）が「かつて戦争に明けくれた世界最強の王国」だと語り、「世界を終わらせる”太陽の神”」を自称しています。

また、ロキの両目には包帯が巻かれて視覚が奪われており、もしかすると”伝説の悪魔の実”の能力（つまり、目を使って発動する能力？）が封じられているのかもしれません。

この”伝説”についてですが、

エッグヘッドにてドリーとブロギーがニカルフィと共闘していた際、サターンは「食い合わせの悪い事だ」、ウォーキュリーは巨人族について「因縁深き者達」と発言しており、さらに「そいつ（ニカルフィ）が誰だかわかっているのか」という質問にドリーとブロギーが「友達(ダチ)だ」と答えるとサターンは「そう呼ばれているうちに潰さねばならん!!! 世界の歴史からな!!!」と発言していることから、”空白の100年”において、巨人族と太陽の神ニカことジョイボーイが手を組んでいたことが読み取れます（1111話）。

”伝説の悪魔の実”が、この時ジョイボーイと手を組んで戦ったエルバフの戦士（おそらくエルバフの王）の能力だとすれば、その戦士が亡き後、エルバフの王家は能力を悪魔の実に戻したか（技術的には可能）、同じ能力の悪魔の実を入手し、再び”時”が来るまで王家で保管してたと考えられます。

ロキの「世界を終わらせる”太陽の神”」という自称からは一見、世界征服の野望が読み取れますが、前述の”空白の100年”の伝説に照らし合わせると、「世界を終わらせる」とは「世界政府の支配を終わらせる」と解することもできます。

そうだとすると、ロキは伝説のエルバフの戦士に憧れている節が読み取れます。ただし、ジョイボーイに相当する”太陽の神”も自称していることから、まだニカルフィの存在は認知していないと考えられます。ロキは数年間「磔の刑」にされていたわけですからね。

そんなロキがニカルフィを認知すれば、一緒に戦おうと立ち上がる展開は期待できます。つまり、ロキが仲間になる可能性があり、父を殺したというのは真実ではないのかもしれません。

そして現状、目に包帯を巻いていることから「眼帯の海賊」になるのはロキなのかもしれません。

包帯が能力を封じているのならば、「X-MEN」のサイクロプスのゴーグルみたいに眼帯は機能的なので付ける理由も生まれます。それこそ、幻獣種「サイクロプス」で、目からレーザービームを出したり？w


ちなみに、ハイルディンも一応、”王の子”だと判明しています。
それに対して、ロキが正式な王子ということですので、ハイルディンは妾の子なんですかね。



・世界経済新聞
姿を消したサニー号とルフィ達を海で探していたエイリーク号の一行は捜索を切り上げ、当初の目的地であるエルバフに向かうことにしたようです。

ところで、「世界経済新聞」はエッグヘッドの事件について、巨兵海賊団がルフィとともにエッグヘッドを襲い、ルフィはベガパンクを殺害したと虚偽を伝えていました。

そして、政府に復活したと認知されたドリーとブロギーの懸賞金はともに元の1億ベリーから18億ベリーに上がったようです。元々100年前の手配書なので、物価の上昇も影響しているみたいです。



新聞を読むロビンは、ギア５状態のルフィの写真を見て、ルフィの左腕に印が付いていることに気づきます。


ロビン：不自然なのよね　手はブレてるのにマークはくっきり……


つまり写真は加工されたもので、これはおそらく、モルガンズのもとに匿われているビビが仕掛けたものだと思われます。しかし、「仲間の印」を知っているメンバーは全員、攫われたメンツなので、この段階ではまだ仕掛けに気づくことはできない模様です。

まだ麦わらの一味に入る前だったロビンは「仲間の印」に関わっていませんが、「見覚えがある気がして…」と発言しており、見る機会はあったはずです。

ビビがこの仕掛けで伝えたいメッセージは、消息不明になっている自身が生きていること、その居場所が世界経済新聞社だということでしょうか。





悲報：作者取材のため2週休載〆