・一人目の人質
前回、神の騎士団の
ソマーズ(
イバイバの実の能力者)は
キリンガムへの電伝虫の通話と電語虫を介してエルバフ全域に犯行声明を行い、エルバフの子供を人質にしてエルバフの戦士を「戦闘奴隷」にするという目的を明かしています。
そして、人質の効力を確認するためと言って、
「学校」と「図書館」を直ちに燃やして世界政府に忠誠を誓えと脅迫しており、その決断は王不在のため長老の
ヤルルが行えと言います。
そして手始めに、30秒以内に決断できなければ、人質の一人
ローニャ(ムーミンのミイみたいな子供)を”冥界”に突き落とすと脅迫するのでした。
一方、エルバフの歴史とオハラの遺産がある「図書館」を燃やすという要求に黙っていられない
ロビンは、人質の子供達を救出するため、
不死身のソマーズに対して”
体咲き(クエルポフルール)”で抱きついて腕と首をロックして樹道8号線から飛び降り、ソマーズを子供達から離して子供達に付与されている荊を解除しようと試みます。
ソマーズの発言から、イバイバの実の能力が及ぶ範囲には上限があるのは確かなようです。しかし、落下したソマーズは体から荊を伸ばして宝樹アダムの枝に突き刺して留まり、逆にロビン本体を荊で拘束するのでした。
そこに、ヤーさんこと
スコッパー・ギャバンが駆けつけソマーズと対敵しています。
ギャバンの手斧により切り落とされたソマーズの腕は再生されないようで、
”不死身”への対抗策をギャバンは心得ている様子です。
エッグヘッドの対五老星で判明している明確な対抗策は、
強大な覇王色の覇気で吹き飛ばす、もしくは物理的に彼方へと飛ばす(マーズの場合)ことぐらいです。
ギャバンの攻撃には”黒いバリバリ”を伴っているので、覇王色の覇気を纏っていると思われます。つまり、
覇王色の覇気を纏った攻撃だと”不死身”を無効化できるみたいです。ニカルフィとニカボニーがサターンを撃退したのも(
1121話)、覇王色の覇気を纏っている描写は無かったですが
(あのシーンはボニーがサターンを倒すことに意義があるので、ボニーの攻撃自体の重みが減るような表現を避けた可能性はあります)、そういう原理だったのでしょうか。
また、ギャバンはソマーズに対して「
久しぶりだな」と発言しており、ギャバンが現れたことにソマーズはひどく怯えた様子で、二人は面識があるようです。
ロジャー海賊団と神の騎士団が遭遇したと思われるのは38年前の
ゴッドバレー事件であり、二人はその時に遭遇したのか、それ以降に遭遇したのかは定かではありません。ギャバンはエルバフに20年以上在住しているので(
1139話)、14年前のアウルスト城の事件の裏でソマーズが暗躍していて、そこで二人が実は遭遇していたなんてことも考えられます。
今回はあまり進展がなく、次週は休載ですorz
