この記事はバンダイのトレーディングカードゲーム(TCG)「ONE PIECE CARD GAME」のエンジョイ勢の対戦日記的な何かです。今回は先日開催されたチャンピオンシップ2025 Season 1の愛知エリア予選の模様についてです。
チャンピオンシップ2025 Season 1(2次予選)の最初のエリア予選となる愛知大会は約1180名が参加。予選は9回戦のスイスドローが行われました。
11弾環境のエリア予選は初であり、もうすぐブースターパック第12弾が発売されるため、11弾環境のエリア予選はこの愛知大会と次の東京第一大会のみとなっています。
<ベスト16>
赤黄ベティ……4人
緑紫ルフィ……3人
紫ルフィ……3人
青紫ルフィ……2人
赤ゾロ……1人
赤緑スモーカー……1人
青黄ナミ……1人
黄エネル……1人
11弾環境は”ルフィ環境”と呼ばれており、環境上位に青紫ルフィ、紫ルフィ、緑紫ルフィの3つのルフィが君臨しています。イベントカウンターの「ゴムゴムの巨人」が強すぎです。環境トップである青紫ルフィは全体の使用率が飛び抜けて1位で、使用率2位の紫ルフィの2倍ほどだったとか。しかし、ベスト16には2人しか残らず、その多くはミラー対面や紫ルフィ対面、青紫ルフィをメタっているデッキとの対面で落ちていったようです。
その筆頭が赤黄ベティで、全体の使用率は10%程度。11弾環境のフラッグシップバトルでも一定の成績を出していますが、エリア予選でも暴れたようです。ぶん回ると手がつけられない強力なアグロデッキです。アグロ性能が高い赤ゾロも動物型が環境に残っています。
ダークホースだったのは青黄ナミと黄エネルで、現環境ではマイナーリーダーの一角です。
黄エネルはアグロデッキに無類の強さがあり、ルフィリーダーに対しては中盤まで守り抜ければ、10エネルに触れないデッキは多いので相変わらず終盤から捲れるデッキパワーがあります。絶対的な不利対面である青ナミは環境から姿を消し、黒ティーチ、黒ルッチも減ったため、「雷迎」が禁止されても立ち位置は良くなっている印象があります。
青黄ナミもリーダー効果によりアグロデッキに対しては基本的に有利で、ルフィリーダーに対しては構築によって有利不利が分かれるリーダーです。専用のパワーカードがない青黄ナミの構築は人によってバラバラなので、対面すると何が出てくるか分からないという厄介さはあると思います。
そして、決勝トーナメントはダークホースの青黄ナミがあれよあれよと勝ち進み
(相手のプレミや運が絡みました)、決勝は奇しくも11弾リーダー対決となりました。
青紫ルフィ側が大型キャラを連打できず下振れている展開で押し込まれていましたが、ブロッカーを連打してイベントカウンターを構えて守り抜き、時間切れ。エクストラターンで9マムを置いてライフを追加し、ライフ差で勝利することになりましたが、そこにも色々ありました。
最後の状況に関しては、青黄ナミ側のライフが3で、手札1枚、ブロッカー無し。青紫ルフィ側がアタッカー3体という状況で、青黄ナミ側がリーダー効果を使って1回でもライフを守れば良さそう盤面でしたが、6000、6000、7000のアタックを全受けしてライフを0にしてしまい、9マム着地となりました。
最初のアタックでリーダー効果を発動していれば9マムのプランでライフを逆転できず、2回目の6000アタックでリーダー効果を発動すると、ライフ同数となり、山札の枚数勝負という非常に珍しい決着が決勝卓で配信されていました。山札勝負だと、おそらく青黄ナミ側の勝利でした。
また、青黄ナミの先攻5ターン目もターニングポイントでした。6000のアタック2回を手札で守られた後、試合では8ルフィを置いてブロッカーのチョッパーをバウンスしているのですが、ここでは8キッドでライフトラッシュの方が間違いなく良かったように見えます。
8キッドを出した場合、ライフ0になる結果は変わらず、手札枚数で有利になる上に、キッド自体のパワーはルフィより1000高く、ターン終了時のルーティング効果もありますからね。
結果的に環境トップの青紫ルフィが優勝しましたが、次の大会も荒れそうな予感です。
ワンピカード対戦思案#66 【OPCG】