・九蛇海賊団
ロックス海賊団が旗揚げした
44年前当時の九蛇海賊団の様子が描かれています。
当時のアマゾン・リリーの皇帝かつ九蛇海賊団の船長は
グロリオーサ(後のニョン婆)で、副船長が次代の皇帝の
シャクヤク(シャッキー)、船員に次々代(先代)の皇帝の
トリトマ(
109巻SBS)がいました。
美貌を誇るグロリオーサの人気はそこそこに、副船長のシャクヤクの人気は凄まじく、メロメロの実の能力者の如く素で人々を魅了していました。
海軍や海賊も例外ではなく(能力ではないので覇気では防げない)、
ロジャーもシャクヤクにぞっこんだったようです。船長ほかロジャー海賊団も揃ってシャクヤクにメロメロで醜態を晒しています。
ただし、
レイリーを除いて。
「私は誰のものにもならない」とロジャーの求愛をクールに断るシャクヤクは、そんなレイリーには少し気がある様子です。
グロリオーサはロジャーに惚れている一方、ロジャーはシャクヤクにしか眼中にないという状態で、グロリオーサはかなり不憫です(笑)。グロリオーサの立場ならシャクヤクの存在が憎くても仕方ないところですが、そんな様子もなく、腐っていないのが魅力的な女性です。
後にニョン婆になってしまいますけどもw
そして、この時期に
グロリオーサは恋煩いを発症しています。
想い人はロジャーだったわけですね。
この後、恋煩いを患ったグロリオーサが海外に脱出し、副船長のシャクヤクが皇帝になるという流れです。結局、シャクヤクも恋煩いを発症し(想い人はレイリーでしょうね)、グロリオーサに倣ってか海外に脱出し、次々代の皇帝となったトリトマは恋煩いで死亡することになります。
脱出したグロリオーサはロックス海賊団に加入することになりますが(
1096話)、それは次回以降のエピソードで描かれることでしょう。
・2つの悪魔の実
前回、
44年前、
ロックスがロックス海賊団を旗揚げし、海賊島「
ハチノス」を占拠する作戦を決行します(”海賊島占領事件”)。
この作戦の結果、ロックスが「ハチノス」を支配し、事件から数ヶ月の時点で、
キャプテン・ジョン、
シャーロット・リンリン、
シュトロイゼン(リンリンの相棒として)、
バーベル(ナマズの魚人)、
カイドウが新たな顔ぶれとして登場しています。
この時、ロックスの誘いで加入した15歳のカイドウ(
1049話)が新入りで、それ以外のメンツは事件より前に加入してたと見られます。
そして、名を上げたロックス海賊団のもとには、後の”銀斧”である
凶が新たに加わりそうです。凶については、「殺し屋」とも「シキのライバルの極道」とも言われており、ロックス海賊団では仲間殺しが絶えなかったそうですが(
957話)、その原因は凶なのかもしれません。
凶が加わる前の段階では、そんな殺伐とした雰囲気はなく、仲間殺しについてはただの噂の可能性もあります。
ロックス海賊団は「ハチノス」の金鉱脈の占拠という儲け話に集まって結成された海賊団だったわけですが(
1155話)、ロックスの次なる目標は「ハチノス」を拠点に
海軍を殲滅し、聖地を陥落させた末に「世界の王」になることです(
1155話)。
ロックスの作戦について行く者達は「聖地陥落」という儲け話に惹かれているわけです。
ロックスはその時を「運命の日」と呼んでおり、そのために
2つの”悪魔の実”を手に入れることと、「
大槌戦団(ガレイラ)」(
1154話)の発見を目標に掲げています。
巨人の船大工集団「ガレイラ」に何をさせるか不明ですが、氷漬けにされているらしい「ガレイラ」が復活した折に、ロックスの言うことを聞く道理はないため、ロックスは現エルバフの王である
ハラルドの力を必要と考えていたわけです。
そして、
2つの悪魔の実のうちの1つは「エルバフ」にあるとロックスは予想しており、
ハラルドが食べることで力を発揮すると言います。
この悪魔の実については、エルバフの王家に伝わる”
伝説の悪魔の実”(
1130話)と見て間違いないでしょう。
ルフィの”夢の果て”(
1060話)は相変わらず不明ですけども、物語の必然的に、ルフィが世界政府を打倒するということを考えれば、この時、ロックスが「聖地陥落」の準備として掲げているものは最終的にルフィが(間接的に)手に入れることになると考えられます。
エルバフの王家に伝わる”
伝説の悪魔の実”は
ロキが食べたとされていますから、物語としてはなんと都合のいいことか。そして、もう一つの悪魔の実は”
ゴムゴムの実”なのかもしれません。
それにしても、ロックスはどうしてこんなにも事情に詳しいのでしょう?
イムの存在やら悪魔の実やら「ガレイラ」やら。
それこそが一番の謎かもしれません。
