メガハウス　Portrait.Of.Pirates NEO-DX ジュエリー・ボニー のレビューです。




高さ11センチ

”最悪の世代” 超新星の一人、女海賊ジュエリー・ボニーです。POPでは珍しい座りのポージングになっています。

サスペンダー


サスペンダーは着脱式です。
このフィギュアはギミックが多数搭載されており、腹部のジョイントによって体勢が変更可能で、前傾と後傾用にサスペンダーは2組用意されています。パンツ部分は4箇所でダボ接着するようになっているわけですが、この部分の取り付けが大変難しいです。その上、ダボ接着のみで4箇所を留めておくことはほぼ不可能に近い超不親切設計となっています。

そんなわけで・・・レビューの写真ではサスペンダーとパンツの取り付けは一切していませんのでご了承ください。

顔アップ



似てますね・。・
ボニーは通常時でも眉間にシワが寄ってるイメージですが、そこは控えめに表現されています。目のプリントも原作に忠実です。しかも、POPではいつも水色が差されている箇所（目玉の上側）は灰色になっており、カラー原稿にも忠実です（ただし、ボニーの目玉の色は茶色）。
耳が髪の毛の隙間から見えているという点と帽子のフォルムが反り気味という点以外は頭部はほぼ完璧といった感じです（耳は見えず、帽子のフォルムはもっと丸いのが正解）。前髪の隙間から左目が見えるという細部のこだわりがありますね。前髪がベッタリした印象になるのを防ぐ意図があるのかもしれません。



帽子は着脱可能


顔アップ



髪の毛はPOPペローナ同様、クリアパーツにピンク色が塗装されています。
耳は原作では見えないものなので、あえて造形する必要はなかったと思います。そのおかげで、前髪と後ろ髪のパーティションが目立っています。






ピザ



裏もちゃんと焼き目がついています。

肉



右手首の差し替えパーツで肉を持てます。





ハイソックスの模様はプリント。









見えた！







両腕差し替えパーツ



両腕を差し替えることで、ファージャケットを脱いだ状態が再現できます。ボディ部に残るジャケットパーツはやわらかい素材であるため、簡単に取り外し可能です。



胸



サスペンダーを外すと・・・
　

乳首の部分がダボ穴になっているため、サスペンダーを外すと残念なことになります。陥没乳首ぇ・・・。
接着は割とゆるくて密着度が低いため、サスペンダー装着時でも見た目はあまりよくありません。




ワキフェチ悶絶。




差し替え両腕パーツ2


両腕差し替えでボニーの初登場シーン（498話；食卓テーブルに座って右手に肉、左手にピザを持つ）を再現できます。差し替えにより左手でフィギュアを支持することができなくなるため、上半身を前傾にすることで重心を前に移してバランスを取っています。一応、サスペンダーも前傾姿勢用のものに変更しています。。



差し替え頭部 & 差し替え両腕パーツ3 & 鎖




黒ひげに捕まったシーンの再現です（595話）。
ポージングは完全に合致しており、いろんなポージングができるものの、POPボニーは結局これがやりたかったと言わざるを得ませんｗ

台座&鎖


鎖は長さ1メートルの金属製です。この鎖を好きなように腕パーツに巻き巻きします。うっかり変態な縛りかたをしないよう注意しましょう（ぇｗ
台座にダボは無く、ただのステージとなっています。完全に不要です。実は、このポージングは後ろに倒れてしまうのですが、ブーツの底に両面テープを貼って固定し撮影しています。この状態で飾るためには、壁を後ろにするか、原作通り、鎖を縛りつける柱を用意する必要があります。
ブーツの底にダボ穴をつくれば解決するはずなのですが、詰めが甘いですね。台座の後ろ側にアクリルの棒を立てるというのもアリだったかもしれません。

顔アップ


戦闘の傷はないですが、表情はシーン再現されています。傷は体が無傷であるため、あれば寧ろ不自然になりますね。デフォルトの表情より眉間のシワが増えているところに注目。









ホットパンツ
　脱げます（※仕様です）。


キャストオフ（※以下、いろいろ閲覧注意）

↓

↓

↓


↓

↓

↓





背徳感。





スジのようなものが・・・（ ﾟдﾟ）!?




Σ何ですかー！？このけしからんフィギュアはー！？



よく見たらシミがついてるじゃないかあああ！（※ついてません）



お仕置きだああああ！



けしからんぞおおおお！！




うおおおおおおお！！



うおおおおおおおおおおおおお！！！


と、いうようなマネは絶対にやめましょう・。・




良さそうな”柱”でもあれば別パターンでも飾ってみたいところですが、とりあえず私はデフォルトのこの状態で飾ることにします。食べ物の小物が沢山あるとより雰囲気が出ると思います。

一緒に飾る


これは食卓に座っているポージングなので、地べたに置くよりアクリルケース等で飾り付けると原作の雰囲気が出ていいかもしれません。他のPOPと目線を近くした方が見栄えもいいですね。



途中、何か悪い夢でも見ていた気がしますが、以上、POPボニーのレビューでした。

POPにしては珍しい座りのポージングであり、かつ差し替えにより原作シーンを2パターンも再現できるという遊び心のある斬新なフィギュアです。全部で9つある手、腕、頭部の差し替えパーツにより様々なポージングが可能であり、”お家芸”のキャストオフから派生するポージングの破壊力は絶大で（←おそらく意図はしていないｗ）、「メガハウスここにあり！」といった感じです。ネタとしてのパンチ力はPOPハンコックを上回っているかもしれません。

塗装は申し分なく、顔はよく似ており完成度は高いです。ただし、脱着可能にしたサスペンダーの接着のしづらさや、縛られたポージングでは自力でバランスを取ることができないなど、やや不親切で設計に詰めの甘さが出ています。腹部のジョイントは取り除いてサスペンダーは接着固定にし、足底をダボ接着にするべきだったと思います。また、肉とピザというアイテムは揃っているものの、”大喰らい”というキャラらしさ低いです。縛られたポージングのパーツ一式は専用の柱台座なんかもつけてメガホビの受注生産にし、パッケージにはピザを頬張った差し替え頭部を封入した方が良かったのでは？と思います。縛りのポージングに需要がないと否定はしませんがｗ、ちょっと面白さが先行して、一般需要を無視した商品化だったかもしれません。

原型はPOPのギミックが豊富なものを担当しているATTMさんなんですが、この人の作品は今のところハズレというハズレはないですね（私の手持ち→SEフランキー、NEO-DXルフィ、ボニー）。高打率な上に、男性キャラだけではなく女性キャラもこなし、ギミックも得意というマルチっぷり。今後もPOP作品に期待していきたい原型師さんです。