・デービーと約束
前回、
38年前のゴッドバレー騒動の最中、
サターンの体を借りて
イムが降臨しました。

1162話
イムが現れた目的が自分を殺すことだと察した
ロックスは、自らイムの前に姿を現します。
ロックス:おい!! ドブネズミの王!!! おれを殺しに来たんだろ!?
イム:お前だったとは…デービー・ジョーンズ!!!
ロックス:人違いだ おれはそいつと会った事もねェ…
     しかし”約束”は果たされるべきだ…
イム:……!! だから消すのだ!! お前達を歴史から!!!
   ムーの世界はまだ未完成である!!!
ロックス:お前の世界じゃねェよ
デービー・D・ジョーンズとジョイボーイが同一人物である可能性については既に触れているところですが(
1159話考察)、今回、デービー・ジョーンズに関連して、物語の謎である「
約束」が出て来たことから、ジョイボーイとの同一性を支持する材料が一つ増えました。
「約束」については
魚人島とジョイボーイにまつわる伏線ですが、イムの反応を見るに、
この「約束」が果たされることはイムにとって非常に不都合なことである模様です。
その不安要素が残っている限り、イムの世界は未完成であるようです。
「お前の世界じゃねェよ」とロックスにつっこまれていますが、イムの世界はイムが支配する世界だとして、「約束」が果たされると、それが覆るものと考えて良さそうです。
まぁ、メタ的にはルフィが「約束」を果たすことになると予想されるわけですが、イムを倒すのは魚人島の伏線が回収される前なのか後なのか。
ロックスの野望は、聖地を陥落させた末に「
世界の王」になることであり(
1155話)、これにはイムを倒すことを含んでいます。
魚人島とジョイボーイの間で交わされた「約束」は
方舟ノアに関することであり(649話)、ロックスの野望とは関係ないように見えますが、「約束」は果たされるべきだと言っているロックスが聖地陥落の時を「
運命の日」(
1155話)と呼んでいることは偶然ではないように思われます。
ノアは「来るべき日」「約束の日」に使命が果たされるとされています(636話)。
であれば、
約束を果たすためにはイムを倒す必要があるということになります。
つまり、
ロックスの真の野望は、先祖のデービー・D・ジョーンズ=ジョイボーイが果たせなかった「約束」を果たすことだったのかもしれません。
そう考えると、「運命の日」のためにロックスが2つの”悪魔の実”を手に入れることと、「
大槌戦団(ガレイラ)」(
1154話)の発見を目指していた理由は、「約束」に関連しているように思えてきます。
特に、ガレイラは
巨人の船大工集団ということですから、ノアのメンテナンスに打って付けです(648話)。また、ガレイラは何かしらの敵に全員捕まっており(
1154話)、この敵はおそらく世界政府だとして、彼らの存在は世界政府にとって不都合なのでしょう。
とにかく、世界政府もといイムは人々が「約束」に至る痕跡を抹消したいわけです。
また、歴史に詳しいロックスがイムのことを「
ドブネズミの王」と呼んでいることは
イムの秘密に関連しているのではないかと思えてきます。
このセリフの直前にガープが五老星のことを「ウジ虫共のトップ」と呼んでいるのも余計にカモフラージュのように感じます。そもそも、「ドブネズミの王」って典型的な蔑称でもないですよね?
・財宝争奪
ゴッドバレーにて海賊達により財宝の争奪が行われている最中、
キャプテン・ジョンは
ジキジキの実の能力(
1161話で描写あり)を発動して、財宝を一挙に集めて他の海賊達を出し抜き、今回の稼ぎでロックス海賊団から抜けるつもりのようです。
金銀は磁性がないのですけど、、、宝箱は鉄などが使われているので、集まるものは集まって来ます。というか、覚醒能力であれば磁性も関係ないかもしれません。
キャプテン・ジョンが1人で出し抜こうとしているのを察した
ガンズイはこれを阻止しようと攻撃を仕掛けます。
ガンズイ:ジョンの奴め!! 
     ”空蛇乃赤砲(スカイスネークレッドキャノン)”
ジョン:ぬ!!?
ドッカァーーン!!
ジョン:ぐわァああ!!!
どうやらガンズイは
ボムボムの実の能力者だったようです。
キャプテン・ジョンがそうであるように、同じ能力者がたどり着く技は大体似ているようですが、技名のセンスまで似なくていいのですけどねw
空蛇乃赤砲→からだのあか→身体の垢
Mr.5の鼻空想砲→鼻くうそう→鼻くそ
そして、実はガンズイも財宝を独り占めしようとしており、今度は
シキにも攻撃を仕掛けようとするのでした。
「先住民一掃大会」に用意された財宝は宝箱1つで10億ベリーは下らないという良質なもののようで、元々、稼ぎのために集まっているロックス海賊団の連中はその金額に目が眩んでしまったようです。
ロックスが敗れただけのはずなのに、ゴッドバレー事件でロックス海賊団が壊滅したというのは少々違和感があったわけですが、どうやら仲間内で潰しあった連中もいたのでした。
一方、キャプテン・ジョンの能力の巻き添えを受けた
ドラゴンは抱えていた赤毛の赤ん坊(
シャンクス)を見失っています。シャンクスはハイハイで宝箱に近づき、そのまま宝箱に閉じ込められてしまったようです。
この宝箱をロジャー海賊団が中に赤ん坊がいるとも知らずに回収したというわけですね。
・悪魔契約
ロックスが
イムと真っ先に戦っている中、
ニューゲートと
カイドウもこれに加勢し、
リンリンも意図せずに加勢しています。さらにイムが明らかな脅威であるためか、
ロジャーと
ガープも加勢して一斉にイムに対して攻撃していますが、覇王色の覇気を纏った攻撃を相当量受けてもイムは無事な様子です。
そして、イムは”
黒転支配(ドミ・リバーシ)”でロックスを悪魔化し、ロックスの妻と子を殺し、デービー一族を根絶せよと命じるのでした。
わざわざ現れたのだから回りくどいことしないで目の前のロックスを殺せばいいじゃないかと思うわけですが、ロックスの妻と子(エリスとティーチ)はデービー一族として「先住民一掃大会」の脱兎にするために捕らえられていたわけですから、天竜人の奴隷というわけです。
これにより、
天竜人の奴隷を守るためにガープはロジャーと共にロックスと戦ったというゴッドバレー事件についてセンゴクが語った話と辻褄が合うわけです。
ところで、ガープはサターン(イム)に迷わず攻撃したわけですが、ロックスがサターン(イム)に攻撃しているのを目の前にして、ガープが「援護に決まってんだろ!! どけ!!」と不敵に笑って、海兵達が「え!? 待って!! どっちに!!?」と戸惑っていたところは
最高に面白かったです(笑)。
その前に初めて見た五老星(獣化した上にイムが憑依している)についてのガープの発言に海兵達がハラハラしていたのも振りが効いていますし、読んでいても本当に「どっちに!?」という気持ちでした。
あと、能力を手に入れたばかりのカイドウが”熱息(ボロブレス)”らしき技に即席でつけた技名が”龍”だったのも面白かったです。並々ならぬメンツがそれぞれの何やらカッコいい技名を叫んでいる中、「龍〜〜!!!」ですからねw
シリアスな展開なのですけども、ギャグがキレている回でした。
