・染物職人ベラミー
押し掛け麦わら大船団物語 Vol.44 番外編「
この町には破れない布がある」
Vol.42(左)とVol.43(右)
染物の町にやって来たベラミーは、今回の扉絵では、何やら海賊旗の図案を描いている様子です。そのデザインは
麦わら帽子を被ったドクロに見えます・・・。麦わら大船団に掲げる麦わらの一味の海賊旗を「破れない布」で拵えるつもりなのでしょうか。
・馬並な女
博羅町にいる3人目の百獣海賊団・真打ち「
スピード」が登場。
ケンタウロスのような形態の馬のSMILEで、馬並と評されると喜ぶという変わった女性です。マシラの馬版という感じでしょうか。目はどう見ても人間と同じく前についていますが、視界は馬並で350度もあるとのこと。
博羅町で
スピードは、門を隔てて町の奥にある「
桃源農園」で収穫された食料を「
食糧宝船」と呼ばれる荷車で毎日、町に運び入れることを担当しているようです。
百獣海賊団・真打ちは初めに最悪の世代の
ホーキンスが登場したために勘違いしてしまいますが、
ホールデムは本話でルフィにあっさりやられ、
スピードは350度の視界を持っていてもゾロの速さに全くついて来れない様子で「食糧宝船」をあっさり強奪されてしまいます。真打ちのレベルは大したことはないみたいです。
一方、博羅町に駆けつけた
ホーキンスの前には虚無僧スタイルで顔を隠した
ローが現れ、行く手を遮っています。
前回まで、ローは山の上に居たはずですが、”オペオペの実”の移動術で博羅町に即座に到着したようです。外海の情報に乏しい鎖国国家のワノ国においてローやルフィ達の顔を知っているホーキンスをローは危険視しており、これを消すつもりでいるようです。
また、お菊によると博羅町の元締めは”旱害”の
ジャックであり、数日前に姿を現したとのこと。
824話
ジャックについては象主(ズニーシャ)に船ごと海に沈められた後、海底で沈んだまま生きている様子(
824話)が描かれていたのが最後でした。この様子から、ジャックは魚人族(口の形状からおそらくサメの魚人族?)であると思われ、能力者のカナヅチのルールは呼吸に影響を及ぼすものではなく、単純に泳げなくなり沈むということがはっきりしていました。
ジャックが復讐を考えていないわけはないですから、今頃ゾウがどうなっているかは心配ではあります。ただし、ゾウに辿り着くにはビブルカードが必要なはずでして、それはひとまず海の藻屑になったのではなかろうかと思われますが。
・盗賊 酒天丸
ホールデムは百獣海賊団に逆らうルフィ達が「
盗賊 ”酒天丸”の部下」と考えて疑いが無いようでした。違うのですけど。酒天丸は「
頭山盗賊団」の頭領で、お菊は酒天丸の名前を聞いて神妙な面持ちをしています。以前、詳細は不明です。
・カラクリ刀
ホールデムはお腹のライオンに「
噛二郎(カミじろう)」という名前を付けているようです。噛二郎にはホールデムと別の意識があるのか、ないのか。このあたりがゾオン系能力者とSMILEの違いの最たるところな気がしますが、実際のところよく分かりません。
ルフィにやられる直前、ホールデムは”
絡繰刀(カラクリとう)”を構えていますが、結局その威力を見せる前にやられてしまっています。台詞の絡繰刀には傍点がつけられて強調されているわけですが、絡繰刀とは何だったのか。追い討ちの状況と名前から察するに、おそらく
伸びる仕掛けの刀だったのではないかと考えられます。ワノ国の名刀なのか、カイドウの武器工場(
912話)で作られる主力商品だったりするのか。