LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 【最新話】 2人の王 【第968話】
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1月25日に更新する予定だった記事ですが、しばらくシステム障害で更新できませんでした。連載は話数が進んでいますが、考察に影響ないです。

第968話「おでんの帰還」

TOPICS
・光月おでん武勇伝その8
・2人の王


・光月おでん武勇伝その8
前回から引き続き、25年前の回想です。回想の流れは光月おでんがワノ国に戻るところまでの話ですが、ラフテルから帰還した後のロジャー海賊団の動向が描かれているところが非常に大きなところです。



まず冒頭、ラフテルへの航海に同行せずにバギーの看病のために残ったシャンクスがラフテルから帰ってきたロジャーに何か質問をして、そのあと泣いていたことが おでん の航海日誌に記されています。描写はこれだけでヒントは少なく、最後の航海に出発する前にシャンクスはロジャーの体調が悪化している様子を目撃しているので、ロジャーの死期を悟ったシャンクスがそれについて尋ねて、ロジャーが告白したぐらいのことしか思い浮かびません。

最後の航海の3年前からロジャーが不治の病に罹っていることはロジャー海賊団の中で知られていたことで(506話)、長年の航海の目的だった”最後の島”に到達した後にロジャーが船長命令でロジャー海賊団を解散させることは船員たちは覚悟できていた様子が本話で描かれています。しかし、ロジャーの余命がどのくらい残っているかまでは限られた人物しか知らなかったと思われます。と言っても、ロジャーが下船する折の おでん の航海日誌ではロジャーの病が末期だったことが記されており、ロジャーも自身の死について言及しているため、しっくりきません。

ロジャーはシャンクスに自首することについても言及したのか、あるいは・・・そもそもロジャー海賊団においてシャンクスはロジャーから麦わら帽子を受け継いでいる特別な存在で、その繋がりについては未だ描かれていませんから、何かまだ隠されている秘密があるのかもしれません。シャンクスについては五老星と接触している気になる伏線(907話)もありますからね

おでんの航海日誌にはロジャーが下船する際、ロジャーはレイリーに何か言葉をかけたとあります。これは506話でレイリーが語っているロジャーの最後の言葉「おれは死なねェぜ……?相棒…」でしょう。この言葉にレイリーは涙を流し、手にはロジャーの船長帽子を持っています。レイリーにとってはロジャーの形見というわけです。その後、ロジャーは船医のクロッカスから大量の薬を受け取って下船し、船員たちと別れます。

その後、おでんはロジャー海賊団にワノ国まで送ってもらい、そこで船員たちと別れています。おでん不在のワノ国では、これまでの回想で描かれていたように元大名家の黒炭家の陰謀でオロチが将軍代理として国を乗っ取っており、既にカイドウと手を組んで武器生産を行なっていました。「武器工場」における半ば強制労働と積み重なるオロチの蛮行に錦えもんらはしびれを切らしてオロチの元に討ち入りしたものの、その間にカイドウの部下たちが九里の城に侵入し、トキが負傷するという事件が起きていました。それを知ってキレてしまった おでん は一目散に花の都に向かい、一人でオロチの城に討ち入りするのでした。



・2人の王
本話の回想(26ー25年前)では魚人島でロジャーとおでんが聞いていた海王類の会話(648話)の詳細が明らかになっており、非常に重要なワードが出てきています。

海王類:生まれるよ……ぼく達の王が生まれるよ…
海王類:遠い海でも生まれるね………
海王類:2人の王がまた出会う日クジラ達も喜んでいる
海王類:ぼくらもずーっと待っていた
海王類:あと少し…今度はきっとうまくいく
海王類:生まれてくるのに いち十コ 大きくなるのに いち十5コ

海王類が言う「ぼく達の王」はもちろん古代兵器ポセイドンである人魚姫であり、実際に10年後に生まれてきたのがしらほしで、さらにポセイドンの力(海王類を操る力)が覚醒したのがルフィと出会った15年後です。海王類とシャーリーが「1年」を「1コ」と表現しているのは表現している点も気になるわけでして、何か仕掛けがあるのかもしれませんが、今のところ、これはミンク族の方言みたいなものと認識しています。

重要なのはもう一人の王が生まれてくることについても海王類が予知していることです。何年後かは不明ですが、「遠い海でも生まれる」と言っています。そして「2人の王がまた出会う日」を待っており、「今度はきっとうまくいく」と期待している様子です。

今までの伏線にこれらの情報を照らし合わせると、もう一人の王というのは”ジョイボーイ”に当たる人物だと考えられます。前回の考察から、ジョイボーイは約800年前にワンピースと歴史の本文(ポーネグリフ)の謎解きを仕掛けた張本人だと考えられます。

ジョイボーイと魚人島の人魚姫(伝説の人魚)関しては、まず、方舟ノアに関してジョイボーイと魚人島の間で何か約束がされています(649話)。ノアは数百年前の魚人島の先祖たちの夢を実現するために魚人島民総出で建造されたもので(621話・632話)、ネプチューン曰く、その夢はオトヒメが夢見る世界そのものとのこと(621話)。つまり、魚人島の遠い祖先の夢とは「タイヨウの下に王国を移す」ことだと読み解けます。また、ノアは海王類が牽引することを想定して造られていることがずっと昔から海王類に伝わっていました(648話)。

しかし、その約束は果たされず、ジョイボーイが伝説の人魚宛てに、約束を守れなかった謝罪文をポーネグリフに記しています(628話、649話)。建造されて使われることがなかったノアについては「いずれ必ずジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者が現れる」ということがリュウグウ王国の王族に伝承として伝わっており、ネプチューンはその日までノアを見守り続けるのが魚人島民とジョイボーイとの約束だと言っています(649話)。「今度はきっとうまくいく」という海王類の発言はこの約束について言及しているものだと考えられます。

ジョイボーイがかつてのもう一人の王だったとして、一体、何の王だったのでしょうか。「2人の王がまた出会う日」を「クジラ達も喜んでいる」と海王類は言っていますから、素直に読めば、伝説の人魚が海王類の王であるのに対して、ジョイボーイはクジラの王となります(別の解釈は最後に)。ここで言うクジラとはラブーンと同じアイランドクジラのことでしょう。

「ワンピース・マガジン Vol.2」の特集記事「怪物図鑑」でアイランドクジラが取り上げられ、「頭部はハンマーヘッドと言われ、皮膚がスパイク状に凸凹しており、〝赤い土の大陸(レッドライン)〟に何度も衝突しても無事なほど非常に頑丈」だと記載されています。654話ではラブーンと同じような頭部に傷を持ったアイランドクジラの群が確認されており、上記の記載からはまるで〝レッドライン〟に頭を打ちつける行動はアイランドクジラの生態としてごく自然のことのように思えてきます。

そこで以前、アイランドクジラが〝壁〟に頭を打ちつけることは何かしらの宿命があると仮定して考察したことがあるのですが(【原作ネタ】 アイランドクジラ(ラブーン)の頭部が丈夫で硬い理由は?)、海王類の会話からクジラが出てきたことでこの考察が現実味を帯びてきました。

「アイランドクジラに命令できる力を持つ者が現れてもおかしくはありません」


しらほしは海王類の王であり、魚人島の王族です。象主(ズニーシャ)に命令することができるモモの助は光月家の跡取りです。では、アイランドクジラの王はどこから生まれてくるのでしょうか

そもそもジョイボーイはどういう人物なのかという話ですが、”空白の100年”には巨大な王国が存在し、世界政府と敵対して滅びたとオハラの学者達は推察していました。ポーネグリフは世界政府と敵対していた組織が遺したものと推察され、それがジョイボーイが仕掛けたものだったわけですから、ジョイボーイは世界政府と敵対した巨大な王国の国王だった可能性が高いです。であれば、国が滅んでしまい、魚人島との約束が果たせなくなったとも考えられます。

しかし、”空白の100年”に存在した巨大な王国は滅びているため、現代のジョイボーイはどこから生まれてくるのだろうかという話になるわけですが、それは予てから”巨大な王国”との関連が予想されるDの一族の中からだと思われます。したがって、彼らは巨大な王国(の王族)の子孫ではないかと考えられます。

それを裏付ける些細な証拠として、ロジャーの動向があります。海王類の会話が真実だと悟り、ジョイボーイに代わる人物が近い将来に生まれてくることを知ったロジャーは、それは自分の息子だと冗談めいてレイリーに話しています。しかし、この時点でロジャーには息子がおらず、これから作ると息巻きます。そして生まれたのがエースですが、ロジャーが選んだ相手はポートガス・D・ルージュ。Dの一族です。

ロジャー本人もDの一族ですが、いつからかゴールド・ロジャーの名前で通じています。本話ではロジャーが本名のゴール・D・ロジャーと呼ばれず、ゴールド・ロジャーとして世界政府にDを意図的に隠されていたことが判明しています。

ロジャーの細やかな野望はエースが亡くなったことで潰えたわけですが、ジョイボーイに代わる人物となるのはやはり、お察しの通りルフィになるはずです。Dの一族であることはもちろんのこと、ロジャーと同じようにズニーシャや海王類の声が聞こえること、ラブーンとの伏線があること、主人公という”メタ”も大きいです。

そして、リュウグウ王国王家には、伝説の人魚にはいつかその力を正しく導く者が現れ、その時世界には大きな変化が訪れる(626話)という伝承もあります。おそらく、これはジョイボーイに代わる人物を指しているわけですが、現代の伝説の人魚(ポセイドン)である しらほし を正しく導く者に相応しいのはルフィだと言えます。

シャーリーの占いではルフィによって魚人島が滅ぼされる(610話)という伏線もあるわけですが、例えば、ルフィの命令でアイランドクジラの大群が一斉に〝レッドライン〟に頭を打ちつけ続けたら、レッドラインの下にある魚人島はどうなることでしょう。しかし、その頃、魚人島民たちは海王類が引くノアに乗ってタイヨウの下に王国を移している、と。それには古代兵器ポセイドンが必要で・・・・・・

人魚姫がポセイドンとして覚醒するのが25年後ですから、ジョイボーイと魚人島の間でかわされた約束をジョイボーイに代わって果たすには、「おれ達は早すぎたんだ」とロジャーは言うわけです。詳細は依然分かりませんが、おそらくピースとしてはロジャー(ジョイボーイ)とおでん(古代兵器ウラヌス?)は揃っていたわけです。

ルフィの場合はおそらく、こうなります。

ルフィ(ジョイボーイ)・・・アイランドクジラ
モモの助(古代兵器ウラヌス)・・・象主(ズニーシャ)
しらほし(古代兵器ポセイドン)・・・海王類
ビビ(古代兵器プルトン)・・・???

アイランドクジラや古代兵器「ウラヌス」と「プルトン」に関しては未確定ですし、このリストからどういう事態が起こるのかまだ分かりませんが、「世界には大きな変化が訪れる」(626話)ことは確かでしょう。

しかし、こうリストにして見ると、古代兵器プルトンがアイランドクジラを操る力だとするとしっくりと来ます。プルトンについてクロコダイルは「一発放てば島一つを跡形もなく消し飛ばす」(193話)と言っていましたが、アイランドクジラを操る力だとするとあながち間違っていないかもしれません。そもそもアイランドクジラを操る力をジョイボーイが持っているとすれば、ジョイボーイは古代兵器と同列のものになってしまいます。おそらくそうではなく、ジョイボーイは3つの古代兵器を「正しく導く者」という存在のはずです。ですから、正しいリストは以下のようになります。

ルフィ(ジョイボーイ)・・・3つの古代兵器
モモの助(古代兵器ウラヌス)・・・象主(ズニーシャ)
しらほし(古代兵器ポセイドン)・・・海王類
ビビ(古代兵器プルトン)・・・アイランドクジラ

海王類が「クジラ達も喜んでいる」と言っている「クジラ達」には「象主」も含まれているとすれば、このリストが成立します。そして、ジョイボーイと魚人島の約束には3つの古代兵器が関わっていると言えます。やはり、こちらの方がしっくり来ますね。

一方、ワノ国に帰る おでん は「いつか”ジョイボーイ”が現れる日までに”開国”せねば」と発言しています。結果的に、ルフィはモモの助と出会い、鎖国が続いているワノ国にやって来たので、仮にジョイボーイに代わる人物を待ち迎えるという目的での開国であれば、もう意味がないわけですが、ワノ国編の結末も先が読めないところです。

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無題
さるぴす
プルトンは設計図のある戦艦なので、その戦艦の力とアイランドクジラでレッドラインを壊すのでしょうかね
2020/02/08(Sat)09:51:33
Re:無題
シャボンディ島民
その通りです。
W7までのプルトンの伏線は古代兵器が本物の兵器だと読者に思わせるフェイクだと現状思っています。ポーネグリフを読めるロビンでさえも古代兵器とはそういうものだと勘違いしていました。ポセイドンが海王類を方舟ノアに使うことを想定しているように、プルトンもまたアイランドクジラを戦艦に使うことも考えられます。いずれにせよ、設計図の通りの戦艦を建造しても兵器としては成立しないものと予想しています。
2020/02/08(Sat) 11:08
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