尾田栄一郎が『週刊少年ジャンプ』で連載中の海洋冒険漫画『ONE PIECE』(ワンピース)の人気が止まらない。単行本の累計発行部数は2億冊を突破し、これを記念して版元の集英社は12月20日、『りぼん』や『すばる』など同社の全雑誌の表紙を『ONE PIECE』のキャラクターで飾ると発表した。圧倒的人気を誇る『ONE PIECE』であるが、一抹の不安がある。ここでは二つの観点を述べる。
第一に『ONE PIECE』商法の拡大である。サングラスやブレスレットなど、作品とは関係の薄いグッズも発売されている。『ONE PIECE』は強力なブランドである。だからこそグッズ商法が成立するが、グッズ乱売はブランドの希薄化を招く。
第二に、漫画家の描きたいものと世間の求めるもののギャップである。『ONE PIECE』の魅力として、精巧な世界観や伏線、感動的なストーリー展開を挙げる声が大きい。少年漫画ではバトルが王道とされるが、それ故にバトルの連続によるマンネリ化に陥る危険もある。『ONE PIECE』は王道を歩みながらも、バトルだけが漫画の魅力ではないということを示した作品である。
一方で、それが漫画家の一番描きたいことであるかは疑問がある。『ONE PIECE』では電々虫や海王類など想像力を働かせた不思議な生物が数多く登場する。このような生物を描くことが漫画家の一番描きたいことなのではないかと感じられる。
たとえば映画『ONE PIECE -FILM- STRONG WORLD』は、尾田栄一郎自身がストーリーを書き下ろして大ヒットした。大ヒットの要因は、漫画本編のストーリーとの連動である。映画の敵役の金獅子のシキは、本編において主人公・ルフィが兄エース救出のために潜入したインペルタウンから唯一脱獄に成功した海賊として言及されている。また、シキは物語世界の伝説的な海賊ゴールド・ロジャーと競い合った海賊であり、そのシキが映画に登場することは、物語世界の謎の解明につながるとの前評判が高かった。
しかし、実際の『STRONG WORLD』は、前評判ほど本編と連動したものではなかった。むしろ独特な進化を遂げた生物たちがフィーチャーされていた。タイトルの『STRONG WORLD』には、人為的な変異によって凶暴化した動物たちが住む弱肉強食の島という意味が込められている。
また、『ONE PIECE』本編は、9月6日発売号から異例の4週連続休載となり、充電によりパワーアップした連載再開後の内容が注目された。休載明け当初は海軍元帥の交代、海軍本部の新世界への移転など、物語世界の動向が語られたが、麦わら海賊団が魚人島へ向けて出港した後は、深海の不思議な現象や怪物との遭遇が中心になっている。
そこでは休載前まで大盛り上がりであった、白ひげの死や黒ひげの叛旗によって世界がどうなるのかという点は脇に置かれた。このために「最近の『ONE PIECE』は失速している」との声もある。漫画家自身の希望と世間の期待のギャップが広がらないか心配である。
(リアルライブ,著:林田力)
ワンピース原作者・尾田栄一郎氏の年収は20億円
大人気アニメ「ワンピース」の原作者・尾田栄一郎氏の年収は20億円だと、週刊文春(12月30・1月6日新年特大号)が報じている。
同誌によると、2010年の単行本の総売り上げが3234万部で、1部あたりの定価を400円、印税10%だとすれば、約12億9000万円になる計算だ。またさらに、キャラクターグッズの二次使用料で7億4900万円となり、単純計算で年収は20億円に達するとしている。
熊本出身の尾田氏は、大学を中退したが「有名になるから」といって、サインを配っていたのだという。当時は戯言と思われていたかもしれないが、本当になった。
(YUCASEE MEDIA)
超人気漫画「ワンピース(ONE PIECE)」の作者・尾田栄一郎さんの年収が20億円だと報じられた。「ワンピース」は単行本の累計販売部数が2億部になり、2010年だけで3234万部を売った。キャラクターグッズも販売され、映画も大ヒット。DVDも売れまくっているため、これだけの年収になるという計算だ。これは高いのだろうか、それとも安い?
尾田さんは4歳の頃からマンガ家を目指し、大学はデザイン技術を学ぶため建築学科に進んだ。1年で中退したが、その頃から「有名になるから」といってサインを配っていたという。1997年から「週刊少年ジャンプ」で「ワンピース」の連載をスタートしてからは順風満帆なマンガ家人生を送り、今や右に出るものがいないほどの高額所得者になった。
■「ワンピース」今年は数千億円の売上げがあった
「年収20億円『ワンピース』尾田栄一郎の実家は『そろばん塾』」と報じたのは「週刊文春」の2010年12月30日、11年1月6日合併号。2005年から国は高額納税者の発表を止めたため実際の尾田さんの年収は公表されていないが、「文春」は20億円という数字をこうして割り出している。
まず、10年に「ワンピース」の単行本が3234万部売れたため、印税が10%として12億9000万円になる。尾田さんが書き下ろした映画「劇場版ONE PIECE STORONG WORLD」は大ヒットしDVDもバカ売れ。テレビアニメ版のDVDも発売されている。キャラクターグッズなどの二次使用料として、東映アニメーションが関係しているものだけで7億4900万円あり、海外での映像売上げが3億4300万円。一般的にフィギュアなら定価の5~10%、DVDなら1.5%が著作権料として支払われる。それらを試算すれば「年収二十億円超はいく」というのだ。
これが正確かどうかはわからないが、あながち根拠のない数字でもなさそうだ。羨望の眼差しを向ける人がいる一方で、「少なすぎるのではないか」という意見も結構多い。
■日本の現役マンガ家では破格の数字
「ワンピース」の単行本の売上げや映画興行収入、DVDの販売などを合計すると数千億円は下らないにもかかわらず、手にするのは20億円で、さらに税金が引かれるとし、
「日本一稼いだマンガ家が20億円というのはどうなのか」
「マンガ家を目指している奴らは尾田でもこの程度とがっかりするのではないか」
などという意見がネットの掲示板に書き込まれている。
総合出版社の編集長は、「ワンピース」の2010年の単行本売上げなどを総合的に見て、尾田さんの年収が20億円程度になるという数字はほぼ当たっているのでは、と明かす。ただし、印税は売上げの10%とされているが、大人気作であるため、「ワンピース」を発行する集英社と尾田さんの間に「特別な取り決め」があり、印税が高く設定されていたり、もしくは単行本を1冊出す度に別報酬が支払われていたりする可能性もある。仮に20億円だとして税金は9億円になり、尾田さんが実際に手にするのは11億円になると推定する。
また、20億円が高いのか、安いのかについては、
「日本の現役マンガ家で20億円は破格の数字。これだけ稼げるマンガ家は他にはいないため、同業者は羨ましいと思ったとしても、『トップでこれだけなのか』とガッカリする人はいないと思いますよ」
ということだった。
(J-CASTニュース)
ファンとして特にこういった事柄にコメントすることはないのですが(いつもなら、「そいつぁ~すげーや」 の一言)、栄ちゃんがワンピースの連載が終わったら新連載はやらないと言っているのは、これでよく理解できる気がします。
11億円?週刊連載漫画家は使う暇ないでしょうね(゚∀゚)
あとワンピース特需で儲かっている企業はもっと栄ちゃんに感謝しなさい!w