<ONE PIECE>今年最も売れたマンガに 愛され続ける理由 2位は「鬼滅の刃」 意外な共通点も…
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の尾田栄一郎さんの人気マンガ「ONE PIECE」のコミックスの2019年の累計年間売り上げが、推定1270万部(2018年11月19日から2019年11月17日に集計、集英社調べ)を記録したことが11月25日、明らかになった。2019年の国内のマンガで1位の記録となった。同作は、初版発行部数300万部以上を10年継続の前代未聞の偉業を成し遂げ、その勢いはとどまるところを知らない。「ジャンプ」ではもう一作、快進撃を続けるマンガがある。それは、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの「鬼滅の刃」だ。2019年のコミックスの年間累計売り上げは推定1080万部(同)で、「ONE PIECE」に続く2位を記録。「ONE PIECE」はなぜ、愛され続けているのか? 「ジャンプ」の担当編集に話を聞く中で「鬼滅の刃」との共通点も見えてきた。
「ONE PIECE」は、1997年に連載がスタート。2010年3月に発売されたコミックス第57巻の初版発行部数が日本出版史上最高となる約300万部を記録。2012年8月発売の第67巻は初版約405万部で、自己記録を更新した。2014年12月には「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」のギネス世界記録に認定されたことも話題になった。年末には全世界累計発行部数が4億6000万部を突破する“お化けマンガ”だ。
初版300万部以上を10年継続するほどファンに愛され続けている理由とは? 同作の編集を担当する高野健さんは魅力の一つとして「キャラクター」を挙げる。
「すべてのキャラが生っぽい。尾田先生はちょっとしたキャラクターでもその人生を考えています。魅力的なキャラが面白いことをやってくれる期待感もあります。舞台である世界が広く、複雑でもありますが、それを全く感じさせず、ワクワクさせられるんです」
連載、コミックスを読んでいると、続きが読みたい!と思う“引き”を大切にしている印象を受ける。物語の中でさまざまな仕掛けがある。高野さんは尾田さんについて「サービス精神が旺盛」と話し、その素顔を「とにかく面白い方です。ジョークをボソッと言う。面白いことをずっと考えている。先日もおじいさんのふりをして、電話をしてきたり」と明かす。
物語はワノ国編に突入。尾田さんが今後の連載について「5年以内には終わりたい」と明かしたことも話題になった。
「ワノ国編は、物語の核心に迫る話。海賊王のゴールド・ロジャー、“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”とは何か?にも触れます。こんなところまで描いてしまうのか!?という展開もあります。ワノ国編からでも読むことができますし、しばらく読んでいなかった人がワノ国編から再び読むようになったという声も聞きます」
「鬼滅の刃」は、2016年から同誌で連載中。テレビアニメが今年4~9月に放送され、今年9月にはコミックスの累計発行部数が1000万部を突破するなど、今、最も勢いのあるマンガだ。高野さんは、2016年10月~2019年3月に「鬼滅の刃」の編集を担当し、テレビアニメ化の立ち上げにも参画した。高野さんは、作者の吾峠さんについて「『ONE PIECE』の尾田先生もそうですが、吾峠先生も読者の声をとても大切にしています。読者のアンケートをすごく分析するんです」と説明する。
「鬼滅の刃」は、人気のあるキャラクターが死んでしまうこともある。ハードな展開に驚かされるファンも多い。
「主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)たちと鬼との戦いをリアルに描こうとしています。鬼は恐ろしく、すごく強い。強いので、人間が勝ち続けるわけではない。その世界感、命のやりとりをリアルに描こうとしています」
「ONE PIECE」「鬼滅の刃」というヒット作には、ある共通点がある。高野さんによると、一つはキャラクターの魅力。もう一つは「言葉の力」だという。「ONE PIECE」のあまりにも有名な名ぜりふ「海賊王におれはなる」は声に出したくなるし、「鬼滅の刃」の「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」などのせりふは格好良く、まねしたくなる。名ぜりふ以外にも、ちょっとした言葉遣いがリズムを生み出しているという。
「言葉に魅力がある。せりふが心に残るし、リズムがいいんです。尾田先生は落語に由来する言い回し、吾峠先生は繰り返しや倒置法などの使い方がすごく魅力的です。マンガは絵、デザインなどさまざまな要素がありますが、言葉もリズムを生み出しています。ただ、言葉は磨いてどうにかなるものではないのかもしれません。新人作家でも、絵、レイアウトはまねをしながらうまくなっていきますが、言葉を伸ばすのは難しいんです」
「ジャンプ」には「ONE PIECE」「鬼滅の刃」以外にも「ハイキュー!!」「僕のヒーローアカデミア」「約束のネバーランド」「ブラッククローバー」などの人気作が連載中で、「呪術廻戦」「アクタージュ act-age」「チェンソーマン」などのネクストブレークが期待されている作品も多い。新たな黄金時代を迎えているのかもしれない。
(まんたんウェブ)
【No.061】 NEUT Magazine
ヤビク エンリケ ユウジ:コラージュアーティスト。
【No.062】 FUNK TOY
台湾のソフビ人形メーカー。同ブランドのオリジナルキャラクターであるMr.BrainとLumyとコラボ。
【No.063】 Look Closer
Melissa Kitty Jarram:イギリスのイラストレイター。作品に作者コメントが付いていないが、インスタグラムのコメント欄で作者本人が「she’s a dream girl」と解説している。
【No.064】 Scott Balmer
Melissa Kitty Jarram:イギリスのイラストレイター。
【No.065】 藤倉麻子 -Asako Fujikura-
映像作家。現代の都市に存在する原始的な呪術性を見出すことをテーマに,3DCGで制作された都市の様々なインフラストラクチャーや工業製品の動きが無制御に自走する映像を中心としたインスタレーションを展開。
【No.066】 Ryohei Kaneda(YES Inc.)
グラフィックデザイナー、アートディレクター。
【No.067】 Megumu Kamata (Tattooer /Zumbido tattoo)
タトゥー職人。
【No.068】 Jack Sachs
ドイツのCGアニメーター、CGイラストレイター。
【No.069】 WORUZ
グラフィックデザイナー、イラストレイター。
【No.070】 Daniel Frost
イギリスのイラストレイター。
<ONE PIECE>尾田栄一郎が山里亮太、蒼井優夫妻描く 結婚祝うサプライズプレゼント
人気マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」の作者・尾田栄一郎さんが、十数年来の友人というお笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さんに贈った直筆イラスト色紙が公開された。色紙には、山里さんと妻である女優の蒼井優さんが海賊帽をかぶった姿が描かれている。色紙は、11月7日深夜に放送されたラジオ番組「JUNK 山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ)の放送中に、尾田さんからの放送500回記念と結婚のお祝いとしてサプライズで山里さんに贈られた。
山里さんは、アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」の劇場版最新作「劇場版 ONE PIECE STAMPEDE(スタンピード)」(大塚隆史監督)に声優として出演。尾田さんから贈られた色紙には、イラストと共に「Ryota&Yu HAPPY WEDDING 不毛な議論 放送500回おめでとうー!!!」というメッセージが添えられている。ラジオ放送中、ゲストとして出演していた「安田大サーカス」のクロちゃんから色紙を渡された山里さんは、驚きのあまりぼうぜんとした表情に。その後、実感が湧いたのか、原作者からの驚きのプレゼントに喜びを噛み締めていたという。
劇場版は、「海賊の、海賊による、海賊のための世界一の祭典 海賊万博」が開催され、華やかなパビリオンが建ち並ぶ島に、麦わらの一味や最悪の世代をはじめとする世界中の海賊たちが集結。万博の目玉イベントは「海賊王(ロジャー)の遺(のこ)した宝探し」で、海賊たちがお宝争奪戦を繰り広げる。山里さんはゲスト声優としてドナルド・モデラート役で出演。全世界累計興行収入は、93億円を突破し、100億円に迫っている。
(まんたんウェブ)
尾田栄一郎が描いた山里亮太、蒼井優夫妻のイラスト色紙公開
尾田栄一郎が描いた山里亮太(南海キャンディーズ)、蒼井優夫妻の直筆イラスト色紙が公開された。
尾田が山里のライブに行ったことを週刊少年ジャンプ(集英社)の巻末コメントで触れたり、山里が自身の出演する「テラスハウス」内で尾田からのLINEを紹介したりと、十数年来の友人である2人。色紙は山里が出演するラジオ「JUNK山里亮太の不毛な議論」放送500回記念と結婚のお祝いとして、昨日11月6日25時からの放送中にゲストであるクロちゃん(安田大サーカス)から手渡された。
なお山里がドナルド・モデラート役で出演している劇場版「ONE PIECE STAMPEDE(スタンピード)」も公開中。現在全世界累計興行収入が93億円を突破している。
(コミックナタリー)