LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 【メガハウス】 「P.O.P」シリーズを造る7人の原型師 【POPs!】
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こちらは昨年12月に発売された「Portrait.Of.Pirates公式ガイドブックPOPs!」の巻末にあるP.O.Pの製作工程を追った特集記事を原型師に絞って再編集したものです。7人は現在もP.O.Pに携わっている原型師たちで、そのうちジャンゴさん、福田貴さん、あじけんさんは特集記事で作業中にインタビューを受けているため比重が大きいです。製作工程やP.O.Pのエピソードについては以前の『HyperHobby』の記事参照。

【Hyper Hobby 5月号】 メガハウス取材 ~P.O.Pが出来るまで~


● ジャンゴ
コンビで原型制作に携わっている原型師。チョッパーやカルーなどの動物キャラやCBシリーズ等のカワイイ系P.O.Pを担当。

[原型を手掛けたキャラ] ウソップ&チョッパー(チョッパーのみ)、SAチョッパー、SAチョッパー カンフーポイント、NEO-EXチョッパー、NEO-EXチョッパーマン、NEO-EXカルー、SEチョッパー、SEチョッパーVer.2、CBルフィ、CBゾロ、CBルフィ&エース、CBサボ、麦わら劇場ルフィ、麦わら劇場ゾロ、麦わら劇場ナミ、麦わら劇場サンジ、麦わら劇場サンジ、LEチョッパーDX

● 石山裕記
シャンクスやゾロ、クロコダイルなど格好いい野郎を担当。

[原型を手掛けたキャラ] SAゾロ、SAウソップ、NEOシャンクス、NEO-DXクロコダイル、NEO-DXドフラミンゴ、NEO-MAXキッド、SEシャンクス

● 福田 貴
最初期P.O.Pシリーズ第1弾のルフィを手掛けた原型師チーム最古参。ルフィからガープまで幅広く担当。主にオヤジ。

[原型を手掛けたキャラ] ルフィ、NEO-DX白ひげ、NEO-DXガープ、NEO-DXロー、NEO-DXレイリー、NEO-DX赤犬、NEO-DX黄猿、NEO-DXベックマン、NEO-DXシリュウ、NEO-EX海軍コート、NEO-EXガープVer.0、SEウソップ、SEゾロ、SEエース、LEルッチVer.1.5など

● 岩本邦仁
サンジの人。

[原型を手掛けたキャラ] SEサンジ、SAサンジ

● ATTM
元々は美少女フィギュアを手掛けていた原型師。差し替えによるポージング変更など、ギミックが豊富なP.O.Pを担当。

[原型を手掛けたキャラ] SAルフィ、NEO-DXルフィ、NEO-DXエース、NEO-DXボニー、SEフランキー、SAフランキー

● あじけん
多くの女性キャラクターを担当。

[原型を手掛けたキャラ] SAナミ、SEナミ、SEナミED Ver.、SAしらほし、SAロビン、SAペローナ、NEO-DXハンコック、NEO-DXペローナ、SEロビン、LEナミ、LEハンコック、LEハンコックWEDDING Ver.

● MAS
元々は特撮怪獣を得意とする原型師。怪獣に通じるキャラを担当することが多い。

[原型を手掛けたキャラ] NEO-DXジンベエ、NEO-DX黒ひげ、NEO-DXマルコ、NEO-DXビスタ、NEO-DXエネル、NEO-DXモリア、NEO-DXアーロン、SEブルックなど


―― お気に入りの1体とその理由は?
ジャンゴ:LEチョッパーDX。初の帽子脱着式で、帽子を取った状態でもカワイイと思える造形が出来たのと、色々なポーズがとれるところです。


【フィギュア】 P.O.Pトニートニー・チョッパーDX 【レビュー】

―― 作るのが難しかったキャラは?
ジャンゴ:SAチョッパー カンフーポイント。可愛くして、と注文されたのですが、設定が特異体形(笑)なのでバランスをとるのに苦心しました。この体型でポーズを取れるように作るのも難しかったです。

―― これはチョッパーの帽子ですか?
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ジャンゴ:そうです。今は根元の形状がスマートになるように調整しています。
金子:当初は、上からかぶせる形でオーダーしていたのですが、ジャンゴさんから「前後で挟み込むようにしたほうがラインがきちんと出るのでは」とご提案頂いて。この部分の出来で、完成形のチョッパーの可愛さが変わってくるんですよね。
※金子=P.O.Pプロデューサー。

―― ジャンゴさんはお二人で作業をされていますが、分担はどのようにされていますか?
ジャンゴ:チョッパーに関しては、主に顔や全体のバランスを作るメインと、付属パーツを作るサブで分担しています。他作品も同時に進行していますので、キャラによってメインとサブを入れ替えています
高松:10年以上コンビを組んでおられて、P.O.Pスタッフでは一番しっかりしている造形師さんかもしれませんね(笑)。
※高松=株式会社ピンポイント代表取締役。原型師の制作進行、統括、品質管理などを務める。

―― 原型制作で最もこだわる部分は?
ジャンゴ:色々考えながら作っているので、最もと言われると困ります。人形は顔が命と言いますが、頭部と同じ位に全体的なバランスを大事に考えています。360度しつこく見ながら作っています。

―― P.O.Pの思い出は?
ジャンゴ:他の原型師さんと知り合えたことが良かったと思います。皆さん凄腕の方ばかりなので、精神的にも技術的にも刺激になります。印象深いのはほぼ同年代の原型師だったブラックサバスさん(※)が亡くなられた事です。バリバリ活躍されていた最中でしたのでショックでした。
※ブラックサバス=NEOそげキングまで主にウソップを担当していた初期P.O.P原型師。2009年8月若くしてこの世を去る。享年37歳。

―― お互いにアドバイスはされますか?
ジャンゴ:すごくやりやすいな、と思っているのは、メガハウスさんのほうでそれぞれの得意分野に応じて担当フィギュアを振り分けてくれるので、かち合わないんですよ。だから、素材などの意見交換もしやすいんです。

―― 今後、作ってみたいキャラは?
ジャンゴ:縁あってチョッパーを中心に担当させていただいていますが、やはりここまで来たら、今後のチョッパーの成長に合わせて作らせていただけたらと思います。

―― ファンへのメッセージ
ジャンゴ:ジャンゴです。ふたり組のコンビ原型師です。キャラクターによって、手分けして製作しています。まずは皆様にお礼を申し上げます。シリーズがここまで続いて、こんな一原型師が取り上げられる事になったのも、皆様の熱意のお陰だと思っています。すぐに飽きられるような造形はしたく無いという思いと、原作の持つ魅力を立体化して伝えるフィルターとしてお役に立てたらという思いで、納品期限と格闘する毎日です。原作ファンの方に喜んでもらえる様に心を込めて作っています。永く愛でていただければ嬉しいです。


―― お気に入りの1体とその理由は?
石山:携わった全ての原型にそれぞれ思い入れがあるのですが、強いて言うならゾロでしょうか。いつか絶対作ってみたいと思っていたからです。


【フィギュア】 POP "Sailing Again" ロロノア・ゾロ 【レビュー】

―― 作るのが難しかったキャラは?
石山:どれも難しく苦労しましたが、振り返るとはじめてP.O.Pシリーズに携わったNEOシャンクスですね。その当時、小さいフィギュアが流行っている時代でしたので大きいものを作ることが難しかったです。

―― 原型制作で最もこだわる部分は?
石山:細部まで丁寧に作る事にこだわっていますが、一番はやはり顔ですね。キャラクターの個性を生かした表情やポージングなど性格を考えながら作ったりします。

―― P.O.Pの思い出は?
石山:大人気な漫画のフィギュア作りに関わり、お手伝いが出来たという喜びと商品に原型師名を入れてもらえたことが、とっても励みになりました。

―― 今後、作ってみたいキャラは?
石山:ルフィは主人公なので一度作ってみたいです。また、白シャツを着た2年前のゾロ(バンダナVer.付属)と、同じくバンダナ姿の上半身がはだけた2年後のゾロも作ってみたいです。あと2年後のチョッパー人型も作りたいかも。それとキャラクターではないのですが、P.O.Pフィギュアを乗せられる海賊船・・・は大き過ぎて難しいとしてもフィギュアを飾れる船上やマリンフォードの場面など背景をレリーフにしてジオラマ風に再現して飾れる舞台とか欲しくないですか?誰が作るのって話ですが(笑)。

―― ファンへのメッセージ
石山:P.O.Pだからこそ楽しんでいただける作品作りを目指して頑張ります。応援よろしくお願いします。


―― お気に入りの1体とその理由は?
福田:どれも気に入っているし、どれも気に入っていません。後から見ると「あそこ、もっとこうすれば良かったなぁ」と必ず思いますし(笑)。でも、商品的には大満足しております。

―― 作るのが難しかったキャラは?
福田:全部ですね(笑)。

―― 今はどの作業工程でしょうか?
高松:今は1次原型を粘土で作り、シリコンで反転してからの作業に入られています。フィギュアの表面を整える作業に入っていますね。全体像を作り上げて細かく削り取っていきます。
福田:まず服のしわを大ざっぱに作って、しわがつきすぎている部分を落としたり、全体を見て肩幅の厚みを減らしたりというような作業をしています。

2b1c0eab.jpegロジャー(価格・発売日未定)

福田:アニメの設定画にはしわとかはあまり書き込まれていません。でも、実際にしわが無いということは無いですよね。その辺りでリアルさを出しつつ、どうすればカッコ良く見えるか、というのを考えるんです。そうすると、商品になる前にディテールを追加しなければならない。でも、無いものを追加するわけにはいかないので、あるものを設定の中から拾うんです。例えば、ボタンだけ見ても、ただの丸じゃなくてちょっと凹みをもたせたり、紐の部分にもねじれをつくったり細かい目を加えたり。

―― 道具は何を使っているんですか?
福田:原型の素材にはワックスを使用していますが、自分好みの配合をオリジナルで作っています。
高松:ワックスの利点は乾燥時間ですね。パテに比べてずっと早いんですよ。ただ、鋭角のものを作ったり、まっすぐなパーツを作るのが難しいのがデメリットですね。

―― 原型制作で最もこだわる部分は?
福田:なるべく客観的に見る様に心がけています。みんなのイメージの中間位になるように、濃すぎず薄すぎず。

―― P.O.Pの思い出は?
福田:P.O.Pを通じて色々な人と仲間になれたことです。自分ひとりでつくっているのでは無いのだな~っと気付かされました。それと、親友だった原型師(※)にやっと肩を並べられる位になったことです。※ブラックサバスさん

―― 皆さん一室のかなり近い距離で作業されていますが、互いに意識はされませんか?
福田:P.O.Pはこのメンバーで長いこと作っているので、仲間という感じのほうが強くて、ライバル意識とか対抗心とかはあまり無いです。どちらかと言えば、他の皆さんがどうやって作っているのかという、作り方そのものに興味がありますね。使っている素材も違うので。

―― お互いにアドバイスはされますか?
福田:直接的なアドバイスは無いかな?同じワックス使いでも、配合や使い方が違うので使いやすさを話すことは多いですね。造形そのものには特に触れることは無いです。

―― 今後、作ってみたいキャラは?
福田:秘密です。ハードなオヤジを作ることが多いので・・・。プッと笑ってしまう様なキャラも良いですね。

―― ファンへのメッセージ
福田:これからも精進して良い物を作って行きたいと思っております。全国の方々からの応援、待ってま~す。


―― お気に入りの1体とその理由は?
岩元:SEサンジ。大きいサイズの男性キャラはこれが初めてだったので大変印象深いです。

―― 作るのが難しかったキャラは?
岩元:SAサンジ。特に下半身は、ポーズを立体にしたときカッコ良くなるか心配でした。


【フィギュア】 POP "Sailing Again" サンジ 【レビュー】

―― 原型制作で最もこだわる部分は?
岩元:着ている服などが安っぽく見えないようにシワなど質感が出せればいいなと思っています。

―― P.O.Pの思い出は?
岩元:男性キャラという新しい分野が拓けて、仕事の幅が広がりました。また、メガハウスさんのスタッフの方々の熱の高さと、自由度の高さで大変楽しい仕事が出来ました。有難うございました。

―― 今後、作ってみたいキャラは?
岩元:機会があれば、女性キャラを作ってみたいです。ニコ・ロビンなど。

―― ファンへのメッセージ
岩元:P.O.Pワンピースシリーズ、末永い応援、宜しくお願いします。


―― お気に入りの1体とその理由は?
ATTM:SEフランキーです。初の『ONE PIECE』キャラ、しかもこのサイズで男キャラを作るのが初めてだったので、思い入れも深いです。


【フィギュア】 POP STRONG EDITION フランキー 【レビュー】

―― 作るのが難しかったキャラは?
ATTM:来春発売予定のフランキーです。大きさもパーツも桁違いで、ギミックも頑張って詰め込んだ結果、自分の首を絞める結果になりました。とにかく大変でした。


変態的ボリューム!バリエーション!P.O.P "Sailing Again" フランキー 発売(2013年7月発売予定)

―― 原型制作で最もこだわる部分は?
ATTM:小物です。もともとメカやロボットの原型を多く手がけてきたので、作るのが単純に楽しいというのもあります。ただ、結果それが自分の首を(以下略)

―― P.O.Pの思い出は?
ATTM:今までは女の子のキャラクターを作ることが多かったので男のキャラクターを作るのが新鮮で、楽しかったです。

―― 今後、作ってみたいキャラは?
ATTMワポルは立体にしたら面白そうですね

―― ファンへのメッセージ
ATTM:初心に返って、パーツを増やし過ぎないように、似せるようにと頑張ります。


―― お気に入りの1体とその理由は?
あじけん:NEO-DXボア・ハンコックです。『ONE PIECE』のキャラクターを立体化する際のコツを掴んできた作品です。


【フィギュア】 POPボア・ハンコック [再販] 【”2年後”という体でレビュー】

―― 作るのが難しかったキャラは?
あじけん:どれも簡単ではないですが、あえて難しかったとするならしらほし姫でしょうか。それまで作ってきたキャラよりボリュームがあり、鱗の造型などかなり根気のいる作業でした。今では良い思い出です。

―― 原型制作はどのように進めるのですか?
高松:あじけんさんはざっくりしたスケッチを描かれてから作業をされています。顔から作られる方なので、顔の造形をある程度作ってから全体のポーズを組んでいきます。
あじけん:顔のバランスがとれてくると、体の全体像が見えてきやすいんです。自分の場合は、集中力のある最初のうちに顔を作ってしまうほうが、ノって作業がしやすいんですよね。

―― 原型制作で最もこだわる部分は?
あじけん:顔・乳・尻!何処が欠けてもダメですね。

―― 女性キャラを作る際に気を遣う点は?
あじけん:女性特有の柔らかさでしょうか。特に胸の部分ですね。キャラのバランスを見ながら設定に準じつつ、最初は多めに盛って、削りながら形を整える感じです。大事な点は服を着せるのでその厚みを計算することです。今作っているキャラ(※)はピチっとした服を着ているのでほぼそのままでいけるんですけど、ハンコックのようなキャラは、着ている服と素肌の部分がごちゃまぜにならないように、そして分厚く見えないように気を遣いながら作業をしました。順番的には、服のイメージを残しつつ素体を作り上げて、ある程度出来上がった段階でチェックをしてもらい、それから服をつけていきます。キャラクターにもよりますが、そちらのほうが修正時の対応もしやすいので。

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※制作中のとある女性キャラ。爪楊枝を使って胸の形をならしているところ。
POPカリファ(発売日・価格未定)
メガハウス新作!ワンフェス2013冬 【レポートのレポート】

―― 使用している道具は何ですか?
あじけん:自分なりに多少いじったりはしますけど、基本的には市販品です。左利きなんですけど、左利き用の彫刻刀も普通に売っていますし。個人的にはデザインナイフを多用していて、削るだけでなく文字を書いたり、背中の面で表面を軽く削ったり。子供の頃の工作をずっとやっている感覚ですね。素材は皆さんが使っているワックスとはちょっと違っていて、エポパテポリパテ(※)を主に使っています。 ※エポキシパテとポリエステルパテ

―― 設定にない箇所はどう調整しますか?
あじけん:基本的には想像ですね。後は金子さんのチェックにお任せしてしまいます(笑)。ウェディングバージョンのハンコックを作った時は、原型を作り終わった後に急遽コルセットを作ったんです。最後の最後で「コルセット無いの?」という話になって。そのままつけてしまうと体の厚みが増してしまいますよね。でも「コルセットは体を締めつけるものだから、きつくしちゃえばいい」ということになって上手い具合に追加できました。


【フィギュア】 POPボア・ハンコック ウエディングVer. 【レビュー】

―― P.O.Pの思い出は?
あじけん:純粋に好きな作品を立体化出来る事は恵まれていると思います。

―― 今後、作ってみたいキャラは?
あじけん:いくつかあるのですが、具体的にキャラ名を挙げてしまうと期待されそうなのであえて言いません(笑)。まだ立体化されてないキャラクターなら、どれも今後可能性は有るかと・・・。

―― ファンへのメッセージ
あじけん:毎度お買い上げ有難うございます!ユーザー皆様の期待にこたえられるような作品をつくれるよう努力していきます!良かったら「あじけん」と言う原型師名も覚えて下さい♪


―― お気に入りの1体とその理由は?
MAS:黒ひげ、モリア、アーロンです。全身でキャラクターの感情を表現できるよう特化した造型を心がけています。自分はこのようなカリカチュアあふれる造形物が好きです。『ONE PIECE』のキャラクターは特撮怪獣に通じる部分もあるので作っていて楽しいですね。


【フィギュア】 POP ゲッコー・モリア 【レビュー・・・】

―― 作るのが難しかったキャラは?
MAS:マルコ、エネルなどのかっこいい男性キャラクターは人それぞれ「かっこいい」の概念が違うので再現するのに苦労しました。


【フィギュア】 POP 神・エネル 【レビュー】

―― 原型制作で最もこだわる部分は?
MAS:ポーズによって表現されるキャラクターの感情でしょうか。

―― P.O.Pの思い出は?
MAS:P.O.Pシリーズに参加することで私自身キャラクターフィギュアの造型技術はかなり底上げされました。

―― 今後、作ってみたいキャラは?
MAS:チャレンジも含めてアルビダ(2種)です。

―― ファンへのメッセージ
MAS:MASです。私は原型を作る時に『ONE PIECE』ファンの一員として恥じない造型を心掛けております。これからも何卒宜しくお願いいたします。


● 塗装の話(P.O.P塗装担当の1人、安道研二さんのインタビュー)

高松:着彩の作業自体は、原型師さんの部屋とは別の塗装室で行っています。ちょうど今は、フィニッシャー(※)の安道さんが新作のフランキーを着彩しています。 ※フィギュアの最終的な仕上げをすることから、このように称される。

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―― 本物の金属みたいですね。
安道:ありがとうございます。ミサイルは金色と銀色が半々くらい、普通の金色よりは明るく、銀に寄せている感じの色味で塗っています。

―― レシピのようなものはあるんですか?
安道:時々自分で書くこともありますが、基本的にはないです。設定の色味を参考にしながら市販の塗装を調合して、ベストな色を作ります。平面ではなく立体物なので、影が入るような所は暗めにしたり、金属部分はメタリックに、木製部分は木の質感を出すよう気をつけています。

―― 塗装時のこだわりは?
安道:人の地肌を着彩する時はかなり気を遣って何度も色を重ねています。P.O.Pシリーズでかなりこだわったのは、ルッチの服ですかね。彼の衣装は、一言で言うと黒一色じゃないですか。だけど実際にはただの黒じゃなくて、小さな色を細かく積み重ねてちょうどいい色に落とし込んでいます。感覚的なものなので説明しづらいんですが(笑)。

金子:フィギュアの面白い所は、光の加減によって入る陰影をフィギュアそのものに塗装してしまうんですよ。光の強弱をちょっと誇張した感じで濃淡をつけて。光の射し方でどう塗りが変わるか、どう見せたいかを含めてフィニッシャーの方に考えて頂くのですが、こちらで指示が難しい点ですので、ほぼお任せ状態です(笑)。間違いのないものを仕上げて頂けるので非常に助かっています。


● CGギャラリー
P.O.Pを使用したグラビア収録。全10点。
26b0a443.jpeg598話扉絵再現


● シリーズ一覧
本編。2013年4月発売予定までのP.O.P全151体を収録。発売年月、価格、全高、原型師(未記載の場合あり)と簡単な紹介が掲載されています。これであなたもフルコンプ。
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● フィギュアつき限定版
”限定版”本誌限定の「P.O.P "Sailing Again" ナミ Crimin Ver.」と「尾田栄一郎メッセージカード」。
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ルフィ 「いつもよくできてんなー!!」
ウソップ 「おれ様の部下で現代の芸術家達の魂を手にとれお前ら!!」
ナミ 「私は特にかわいい」


【フィギュア】 P.O.P "Sailing Again" ナミ Crimin Ver. 【フォトレビュー】


【Hyper Hobby 5月号】 メガハウス取材 ~P.O.Pが出来るまで~

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自分は本当に石山さんの造形が好きです。特にsaゾロを開封した時の感動ったらなかった。あとドフラミンゴなど筋肉の盛り方が色っぽいなと思います

スモーカー誰が作ってくれるんだろうか?
2013/02/26(Tue)10:07:13
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