LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 【最新話】 世界政府最高権力「五老星」のさらに上 【第907・908話】
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第907話「虚の玉座」
第908話「世界会議開幕」

TOPICS
・ビッグ・マムとカイドウ
・世界会議開幕
・赤髪の思惑
・ボニーとくまさん
・虚の玉座

・ビッグ・マムとカイドウ
麦わらの一味が去った後のホールケーキアイランドにて。ビッグ・マムはとある用件でカイドウに通話しています。

カイドウ:何の冗談だ!? 断る!!!
マム:おめェに用があるんじゃねェよ 麦わらの首はおれが取らねェと顔潰れっぱなしだってんだよ!! 返して貰わなきゃならねェものもある……!! お前おれにでかい借りがあるよね カイドウ
カイドウ:昔の話だ!!
マム:いや一生の恩さ…
カイドウ:……………!! あの小僧に恨みがあるのはおれだ!!! 来るなら殺すぞ リンリン
マム:やってみな相談じゃねェ 一報入れてやったのさ いいね”麦わら”の首はおれが取る…!! 仲良くいこうぜ昔みたいに…!!!


ビッグ・マムはルフィの首を取るために、麦わらの一味を追って百獣海賊団のナワバリに入るつもりのようです。つまりワノ国編は光月おでんの遺志を継ぐ開国派の忍者海賊ミンク侍同盟、カイドウ率いる百獣海賊団とワノ国の将軍勢、ビッグ・マム海賊団が交わる混戦になる模様です。一方、この通信を傍受していた海軍は四皇同士の接触を危険視するものの、ワノ国の侍の兵力が未知であることと、ワノ国が世界政府非加盟国であることを理由として手出しできない状況のようです。

また、通話の内容からビッグ・マムとカイドウの間には昔縁があったことが窺えるわけですが、それについては世界会議(レヴェリー)の護衛で赤い港(レッドポート)に駐留している海軍本部将校らの会食シーンからヒントが得られます。このシーンにはラクロワやストロベリーが同席しており、茶豚や桃うさぎがガープと親しく話している様子が描かれているのですが、ここで重要なのはガープとヒナの会話です。

ヒナ:でもガープ君……!! ビッグ・マムとカイドウと言えば あなたが海軍の「英雄」と呼ばれるゆえん
ガープ:「ロックス」か……!! ヒナ お前若いのによう知っとるのう
ヒナ:…………
ガープ:ロジャーの前は間違いなく奴らの時代じゃった!! しかしもう40年も前の話 過去は過去じゃ!
ヒナ:船長を失っても力は増してるわ ヒナ心配
ガープ:心配などムダじゃ!! 復活すりゃ脅威じゃが事件は必ずわしらの想像を越えてゆく
ヒナ:なぜニヤニヤするの


ヒナの年齢はさておき、この会話からは、40年前、ロジャー海賊団が台頭する前の世代に「ロックス」と呼ばれる大海賊がおり、どうやらロックスを船長とした船にビッグ・マムとカイドウが乗っていたこと、ガープが海軍の英雄と呼ばれる所以がロックスに関連した武勲によるものということが読み取れます。



・世界会議開幕
始まりました、レヴェリー。これから7日間に渡って行われるようです。


ネプチューンが都合小さくなっているのと、明らかに人間サイズに作られたテーブルに対してネプチューンは特製の椅子に座っているようですが、一体どうやって座っているのか気になるところですw

マリージョアに現れた藤虎は会議前にアラバスタのコブラとドレスローザのリクの3人で話をしていたようです。2人の王には事前に手紙を出して準備をしていたらしく、両国の共通点には王下七武海に国を脅かされた経緯があることから、藤虎はこの2人の王にレヴェリーで王下七武海制度の是非を提言してもらう算段であるようです。

ところで、聖地マリージョアのシーンによく描かれる城は「パンゲア城」という名前みたいです(”揚げパン”のアナグラムでしょうかね ※追記:地球上の大陸が元々一つの大きな大陸だったとする仮説上の大陸を「パンゲア大陸」と呼ぶ。ギリシャ語で「すべての陸地」を意味するのだとか。レッドラインにぴったりの名前ですね)。この城は政治の場であり、世界の王族達を迎える迎賓館でもあるわけです。パンゲア城の正門の向えには神々の地と呼ばれる天竜人の居住区があり、天竜門という門で仕切られています。これは天竜人以外の人間に対する関所で、天竜人は自由に通行できるようです。

908話

城の正門に対して左右にある門は906話の描写から、レッドポートの利用者が通る門のようです。上のコマで手前がグランドライン前半、奥がグランドライン後半に通じる門ですね。

天竜門の意義は天竜人の居住区への侵入を防ぐことが第一ですが、横暴で絶対的な権力を持つ天竜人に人間が安易に接触することが危険という認識もあるようです。世界の王族達も世界貴族の天竜人の前では下界の人間と同じですから、天竜人と接触することはなるべく避けたいものです。とは言っても、向こうからやって来る分に関しては避けようがなく、巨大な人魚である しらほしに目をつけていた天竜人のチャルロスはパンゲア城の社交の広場に乱入し、早速しらほしを奴隷にして捕えようとする騒動を起こしています。

天竜人直属組織のCP0のルッチカク(新世界編初登場)も登場し、立場上も兵力上も、その場にいる誰もしらほしを救えない状況に現れたのは別の天竜人で、チャルロスを金棒で殴り倒して騒動を解決しています。彼の名前はミョスガルド。10年前、リュウグウ王国に漂着して騒動を起こした天竜人です(625話)。ミョスガルドが魚人島から地上に帰る際にオトヒメが同行し、この際、オトヒメは魚人島移住計画に対して「提出された署名の意見に私も賛同する」という天竜人の意見書を持ち帰ることになるわけですが、現れたミョスガルドはすっかりオトヒメによって改心させられたようで、ネプチューンらに対して「全力であなた方の力になりたい」と申し出るのでした。ネプチューンらが世界会議に来る日を待っていたとも言っており、意見書を書いたのはミョスガルドで間違いないようです

907話

ミョスガルドは会議中の7日間、しらほしに付いて守ってくれるそうです。少し変な話ですが、ミョスガルドの命令であれば誰が天竜人に危害を加えても問題ないとのこと。これは天竜人の権力が絶対的すぎて、天竜人の命令が法を超越しているためだと思われますが、この法則は天竜人同士で平等なはずですから、ミョスガルド自身もチャルロスらの怒りを買って大変危険な状況にあると言えます。また、ミョスガルドのファミリーネームが「ドンキホーテ」であることも明らかになっています。天竜人の地位を捨てて下界に降りたドフラミンゴの家族(ホーミング家)と同じ一族です。

そしてミョスガルドの割り込みでチャルロスの横暴が止められたのを見て、ほっとしている様子のルッチにも注目です。正義のためには暗殺も厭わないのがルッチの流儀ですが、全く理屈が通らない天竜人の下で彼は何を思っているのでしょう。それに、カクやステューシーらも含め、その場にいたCP0はミョスガルドの攻撃からチャルロスを守ることが簡単にできたはずですが、彼らは一歩も動いていないのです。きっと彼らもチャルロスが嫌いに違いありませんw



・赤髪の思惑
907話の衝撃の最終カットがこちら。

<パンゲア城内「権力の間」>
五老星:何の用かね わざわざここまで
五老星:今は「世界会議」——立場上 君は政治に関わるべきではないぞ
五老星:君だから時間を取った
シャンクス:ええ 感謝します
五老星:聞こう…兵は出ろ!!
衛兵:はっ!!
シャンクスある海賊について話が…

なお、908話ではこの会話の様子は描かれぬまま時間が経過しています。

このシーンで考えないといけないのは以下の3点です。

①本当にシャンクスか?
②なぜシャンクスは五老星とコネクションを持っているのか?
③ある海賊とは誰か?


まず、①については当人に、キャラクターではシャンクスにしか使われていない赤髪のスクリーントーンが使われているので、シャンクスで間違いないでしょう、と。

②については、シャンクスが実は天竜人だという驚きの設定があるとすれば簡単な話ですが、その設定は今は考えないことにします。思い返してみて、これまでシャンクスに関して不可解な点があったとすれば、頂上戦争を終結させるためにシャンクスが現れた時(580話)のことです。白ひげとエースの遺体を引き取ると言うシャンクスに対して、センゴクは「お前なら…いい 赤髪…責任は私が取る」と言って、それを許しています。絶対正義を掲げる海軍のトップだったセンゴクは七武海でもなく、ましてや海賊の親玉的な四皇であるシャンクスに信頼を置いていることが窺えますが、その理由は不明のままです。ローとロシナンテの件のように、シャンクスとセンゴクの間に特別な過去があるのかもしれません。ただ、今回の話を踏まえると、シャンクスは四皇の中でも五老星から頼りにされている海賊だからなのかもしれません。

絶対正義の名の下に海賊を取り締まるのが海軍である一方、「クロコダイルの後任を急がねば 穴一つとて甘く見るな」「”三大勢力”の陣営崩壊は世界に直接ヒビを入れる 保たねばならん」(233話)という五老星の発言から、彼らが重視することは海賊を取り締まることではなく、三大勢力すなわち海軍、王下七武海、四皇によって保たれる世界の均衡であることは間違いありません。なぜなら、五老星(地味に今回、五老星が「天竜人」の中の最高位の人物達であることが明らかになっています。908話ではさらにその上がいることが明らかになったわけですが)の真の目的が世界平和や治安維持といった理想ではなく、800年前から続く現在の体制を維持することであり、三大勢力の均衡によって、それが保たれると考えており、実際に保たれてきた歴史があるのだと思われます。シャンクスについての五老星の見解は「”赤髪”は暴れさせればこそ手に負えんが 自分から世界をどうしようという男でもあるまい」(233話)というもので、五老星にとってはシャンクスは三大勢力に安定をもたらす都合の良い海賊という認識なのかもしれません。頂上戦争の際に百獣海賊団と赤髪海賊団が小競り合いをしていたというのも”均衡”に一役買っていたはずです。カイドウがそのまま頂上戦争に介入していれば戦況は一変していたわけですから。五老星が危険視するのは世界政府に対する反対勢力の革命軍、ワンピースを求める海賊達、ポーネグリフを解読しようとする学者達、そしておそらくDの一族です。その点で新四皇の黒ひげ海賊団(マーシャル・D・ティーチ)と5番目の海の皇帝と呼ばれ始めた麦わらの一味(モンキー・D・ルフィ)は特に警戒すべき海賊だと考えているはずです。麦わらの一味に関してはエニエス・ロビーで世界政府に宣戦布告していることよりも、ロビンが船に乗っていることが大きいかもしれません。また、ビッグ・マムとカイドウはそれぞれロード・ポーネグリフを所持しており、五老星にとってはやはり警戒の対象でしょう。必然的に、五老星としてはシャンクスが一番信頼を置ける四皇になるわけです

そして、おそらくシャンクスの行動はそのような五老星の思惑を理解した上での処世術なのだと思われます。シャンクスが実は世界政府の犬で、ルフィを裏切っているというどんでん返しの展開を考えるのはまだ早いです。白ひげが実質、世界政府からエースの身を守っていたように、シャンクスは五老星の思惑(三大勢力の均衡)に適った振る舞いをしつつ、ルフィを守ろうとしているのでしょう。実際、赤髪海賊団が頂上戦争を終結させるために現れた際、タイミングよくルフィを逃がすことに成功しています。この時、結果的にルフィの脱出に一役買ったコビーに対してシャンクスは「お前が命を懸けて生み出した”勇気ある数秒”は…良くか悪くか たった今世界の運命を大きく変えた」(579話)と言っています。また、失った左腕について白ひげに「どんな敵にくれてやったんだ」と尋ねられた時、「海賊王になってやる」と言っていたルフィを思い出して「新しい時代に懸けて来た」(434話)と発言しているわけです。シャンクスは腕を失う前はワンピースを目指していたのかもしれません。しかし、腕を失ってからは麦わら帽子と共にロジャーの遺志もルフィに託し、次世代の成長を見守る立場になった、と。ルフィとシャンクスの麦わら帽子の誓いはルフィがシャンクス達を超える立派な海賊になった時、預かっている麦わら帽子を返すというものですが(1話)、麦わらの一味がまず赤髪海賊団を超えるほどの海賊団にならなければ、ロジャーの遺志を継ぐような海賊にもなれないわけですから、やはり将来的にシャンクスはルフィ達の前に立ちはだかる壁にはなるはずです。ただし、それまでは世界政府の総戦力がルフィに向かうような危険な事態は避けなければなりません

そのようなシャンクスの思惑を汲み取ると、③の”ある海賊”とはやはり「ルフィ」が有力になってきます。シャンクスがマリージョアにやって来たのが、ちょうどホールケーキアイランドの事件が新聞で報じられた後で、世界政府が5番目の海の皇帝と呼ばれ始めたルフィに15億ベリーという懸賞金を懸けたタイミングというのも、この説を裏付けるものです。新聞を読んだシャンクスの反応は「もうすぐ会えそうだな ルフィ」(903話)という好意的なものでしたが、ルフィ達がカイドウのもとへ向かっていることを知り、ビッグ・マムの性格を読んでカイドウ、侍、ビッグ・マム、海軍大将がルフィ達にぶつかる危険を察知したのかもしれません。また、他に危険視すべき海賊の動向を伝えることも、海軍の注意をルフィから遠ざけるという点で有効だと思われます。この場合は「黒ひげ」が有力ですが、王下七武海や新手の海賊の可能性もあるでしょう。



・ボニーとくまさん
まずは908話の衝撃シーンその1、マリージョアにて
908話

完全なサイボーグ化により既に人間としての意識を失い人間兵器パシフィスタ「PX-0」となったバーソロミュー・くまが天竜人の奴隷になっていました。しかも、こんな姿でなお王下七武海のままです。さらに「元ソルベ王国国王」という新情報まで出てきています。ソルベ王国は世界政府加盟国であるようです。

一方、マリージョアに潜入している革命軍の様子から、今回の革命軍の作戦の目的は くまの解放にあるらしく、結果としてなのか、おそらくそれがきっかけとなり天竜人に宣戦布告するようです。革命軍軍隊長のリンドバーグはくまへのこの仕打ちについて「元々 加盟国の国王だからこそ見せしめに使ったのさ 神に逆らえばどんなに屈強な男もこうなると」と言い、続けて「天竜人には「CP0」と「海軍本部」がついてる!! ヘマして捕まりゃ…」と言ったところでサボに遮られていますが、”おれ達も同じような目に遭う”ということを言いたかったのでしょう。しかし、革命軍がこれから行うであろう作戦のような実際に”神に逆らう”行動をPX-0になった後のくまが行ったとは考えにくいため、くまがこのような仕打ちを受けているのは革命軍幹部であった素性がバレてしまったためだと思われます。

完全にサイボーグ化する前のくまの行動はスリラーバークでの麦わらの一味らの抹殺の政府特命を受けたものの、これを逃がし、さらにシャボンディ諸島では麦わらの一味を全員、能力により吹っ飛ばして逃がし、問題となっています。さらにPX-0となった後は存在がばれたシャボンディ諸島のサニー号を2年間守り続けるという異常な行動をしており、何かしら疑われても仕方ないわけです。

くまに関しては、なぜ世界政府の言いなりにパシフィスタの実験体になったのかという未だ明かされていない謎(560話)もありますが、「ソルベ王国国王」だったという新事実と革命軍軍隊長モーリーの「くまちゃんの人生こそ「世界政府」の犠牲そのもの」という発言からなんとなく理由が見えてくる気がします。

まず、「ソルベ王国」という名前についてですが、「ソルベ(sorbet)」と言えばリキュールを使った氷菓子を連想します。また、このあと908話に登場するソルベ王国に関係した人物の服装から察するにソルベ王国の気候は寒冷なのだろうと類推されます。

寒冷な気候で、かつ「世界政府の犠牲」になっている国というと、これまで描写があった中で一つ思い当たる国があります。それはロビンがくまによって飛ばされた橋の上の国「テキーラウルフ」(524話)です。テキーラウルフは奴隷と使役者の労働組織で、天竜人の命令で700年前から島と島をつなぐ巨大な橋を造り続けている(593話)という国でした。島と島をつなぐ巨大な橋を建設しているならば、もう片方の島側から橋を建設している国があってもおかしくありません。その国がソルベ王国かどうかは分かりませんが、ソルベ王国も同じような境遇にある国だとすれば、まさしく「世界政府の犠牲」になっていると国と言えるでしょう。くまが政府を嫌っていて(560話)、革命軍に入った動機も想像に容易いです。 

また、サボはくまの現在な悲惨な境遇について「仲間があんな目に遭ってんだぞ!!! あの優しいくまが!!!」と言っており、きっと、くまは優しい国王だったことでしょう。だとすれば、くまが政府に身体を提供する取引に応じた理由は、ソルベ王国の民を想ってのことだと予想されます。

一方、908話には世界会議(レヴェリー)に集まったソルベ王国の王太后コニーが登場しています。

908話

コニーを一目見て、その正体を一瞬でボニーだと見破った貴方はなかなかのワンピース力です(私はワンピースを読もうとしたら答えが先に目に入ってしまったので論外ですw)。

908話

ボニーは彼女の能力(能力者自身と対象の人間の肉体年齢を操る)ゆえ、実年齢が完全に不明であったわけですが、頂上戦争の際の不可解な様子(後述)から実際の年齢は見た目より”上”だと予想はできました。そして、その正体はソルベ王国の王太后のコニーだったわけです。しかも、コニーとしてマリージョアに来ているため、その正体は未だバレていないみたいです。ボニーの出身地は"南の海(サウスブルー)"ですから、ソルベ王国の所在地も”南の海”なのかもしれません。ボニーが王太后でくまが元国王ということですから、おそらくボニーはくまの母親ということになるわけです。

息子の悲惨な様子を見て、母(?)ボニーは涙し、「許さねェ…!! 絶対に…!!!」と怒りを噛み締めています。ボニーが今回、マリージョアに現れた目的は革命軍と同じく、くまの解放のようです。革命軍にとってボニーの存在は不測の事態ですから、不安な要素ではあります。しかし、目的が革命軍と同じなので、今後、ボニー海賊団が革命軍に合流する可能性もあるかもしれません。

ボニーの頂上戦争の際の気になる描写は、白ひげがスクアードに刺され戦況が動揺しているところで、映像電伝虫の映像が切れ、このときボニーは泣いている(565話)というのが一つ。そして戦争終了後、「何もかも あいつのせいだ・・・」「すぐに探し出してやる!!行くぞ!!新世界へ」と発言し(581話)、新世界で黒ひげに敗れ拘束されている(595話)というものでした。このことから、ボニーは白ひげに縁があり、頂上戦争を招いた黒ひげを恨んでいると推察されました。しかし、今回の新事実からどうやらそれはミスリードで、ボニーは頂上戦争で映された くまの様子を見て くまが完全に人間兵器になってしまったことを知って悲しんでいたというのが真実のようです。

新世界で黒ひげに敗れて拘束され、赤犬と対面した場面では確かに「お前達…!!! 絶対に許さねェからな!!!」(595話)と言っており、この時にボニーはくまの件について政府に怒りを訴えていたようです。しかし、この時、ボニーが"お前達"と言う相手は赤犬と海軍(政府)であり、「何もかも あいつのせいだ・・・」「すぐに探し出してやる!!行くぞ!!新世界へ」(581話)と言っていたボニーが新世界に乗り込んで探そうとしていた人物ではなさそうです。なぜなら当時、海軍本部は旧マリンフォード(グランドライン前半)にあったわけですから。そしておそらく、この”人物”を探し出すことこそがボニーが海に出た真の目的であり、この”人物”が くまを現在の境遇に追い込んだ者だと考えられます。もしくは、この”人物”がくまの改造にあたったベガパンクを指している可能性もあります。

そして、ここまでは今回の新事実でなんとなく説明がつきそうではありますが、赤犬がボニーに対して発言している「お前が政府から逃げたと聞いた時ァ ひやりとしたがのう だがもう全て終わった」(595話)の意味はまだよく分からないところです。



 ・虚の玉座
907話
虚(から)の玉座」はマリージョア・パンゲア城内の世界の中心に鎮座している玉座のこと。誰も座らないことで、この世界にたった一人の”王”などいないという平和の証になるとのこと。玉座のそばを守る20本の武器は世界政府を作った”最初の20人”(この末裔が天竜人で、うち一人が唯一下界に残ったアラバスタのネフェルタリ家)が800年前に立てた誓いの形跡らしく、それに倣って、レヴェリーに集まる王達は武器を玉座の下に立てる誓いの儀式を行うのが慣例になっている模様です。


世界政府最高権力者の五老星が5人いることも、そういった意味合いがあるとのこと。


だがしかし、908話の衝撃シーンその2です。虚の玉座にて
908話


座ってるー!!!


というわけで、いないはずのたった一人の”王”は存在し、密かに五老星を裏で操っていたようです。この人物がパンゲア城の影の主だったわけでして、906話に登場したシルエットと同一人物のようです。名前はイムと判明しています。

なるほど、”神”が実は「」だったのか!その真実は確かに誰にも知られてはなるまい!”空白の100年”に滅んだ巨大な王国は神(God)の国か!

……という冗談はさておき、この場で五老星が言っている”灯”とはロビンが革命軍に呼ばれている”革命の灯”と同じ意味かと思います。つまりは五老星にとっては”空白の100年”の真相が明るみ出ることにつながりかねない都合の悪い因子のことでしょう。そうやって過去何百年に渡って”灯”を地道に消すことで体制を維持してきたわけです。

そして今回、消されようとする”灯”は誰なのか、と。五老星を集める前にイムはルフィティーチの手配書、しらほしビビの写真を見ていたようです。ルフィとティーチは”D”、しらほしは伝説の人魚(ポセイドン)、ビビは唯一下界に残った”最初の20人”の血族であるネフェルタリ家の王女で、五老星曰く「言わば裏切り者」となります。一方、五老星は「ここらで一度大きく掃除をする必要がある」とも発言しており、ルフィ、ティーチ、しらほし、ビビの全員が消すべき対象に選ばれる可能性もあり得ます。

イムはまだシルエットのみの登場ですが、イムに関して1つ示唆的な描写があります。虚の玉座のシーンで玉座の周りにある20本ある武器に注目してみますと・・・



19本しかないぞーい!とw


下からは見えない位置に実際はあるのか、アシスタントの描き忘れという可能性もあるのかもしれません。ところが、イムの居室と思われるパンゲア城内の花の部屋のシーンでは、シンボリックに剣が1本立てられているではないですか。

908話

この花の部屋内に木が生い茂っている様子も気になるわけですが、それは置いといて、この一本の剣がどうも示唆的なものと感じて仕方ないわけです。どういうことかと言えば、この一本の剣が20本目の武器に相当することを意味しているのではないか、と。

つまり、”最初の20人”が「虚の玉座」の誓いを立てたという伝説があるようですが、実際はそのうちの1人は誓いを立てていないのではなかろうかという話です。

そして、その1人がイム”本人だと私は予想します。

だからこそ、イムは唯一王(神)になり得たはずなのです。800年以上生き続けることは巨人族でもDr.くれはでも難しいことだと思われますが、ワンピースの世界では”オペオペの実”の「不老手術」によって”永遠の命”(761話)を得ることが可能なのです。”ホビホビの実”の副作用も年を取らないという不老に類似したものですが、”ホビホビの実”は現にシュガーが能力者になっているため、こちらの可能性は否定されます。

また、前回、考察を進めたマリージョアの「国宝」についてですが、イム本人を指してマリージョアの「国宝」という考え方もできます。寧ろ、その方が整合性があるのです。マリージョアの「国宝」に関しては761話のドフラミンゴの発言が全てです。

「〝聖地マリージョア〟内部にある」
…確かにパンゲア城内に居ました。

「それは存在自体が世界を揺るがす」
…確かに五老星より上の権力者の存在は無いものとされており、存在自体が世界を揺るがします。

「〝オペオペの実〟の能力が あの日 おれの手中に入っていたら…マリージョアの「国宝」を利用し おれは世界の実権さえも握れていた」
…確かに”オペオペの実”の「人格の移植手術」によりイムの肉体を乗っ取る(利用する)ことで世界政府の実権を握ることができます。

ドフラミンゴが言うマリージョアの「国宝」とはイム本人を指していたようです。

906話

しかし、麦わら帽子は何だったのか…。
追記)906話のシルエットの人物はイムとは別人ではないか?というコメントがありました。確かに、言われてみると違うようにも見えます。もし描き分けられているとすると、906話の人物も依然、謎のままです。(追記終)

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無題
しゃか
パンゲアは昔存在したパンゲア大陸から取られてると思います!
2018/06/21(Thu)00:17:01
Re:無題
シャボンディ島民
絶対、それです!w
パンゲアはギリシャ語で「すべての陸地」を意味するそうで、レッドラインはまさしくパンゲアだったわけですね。間違いないです。どうもです。
2018/06/21(Thu) 06:01
無題
名無し
ネプチューンもそうですがエリザベローもかなりの大きさだったはず…
よく探していませんがパッと見いませんね
2018/06/21(Thu)09:37:53
Re:無題
シャボンディ島民
エリザベローはネプチューンの右隣ですね。さらに右隣はコブラです。
2018/06/21(Thu) 21:32
無題
名も無き島民
906話ラストの長い人物とイム様って別人ですよね?(頭部形状が違う)
2018/06/21(Thu)17:55:37
Re:無題
シャボンディ島民
ルフィの手配書を手にしていること、縦長の冠(?)、長いマント(?)、登場のタイミングからして同一人物と考えるのが妥当な気がするのですが、言われてみると確かに違うようにも見えますね。もし描き分けられているとすると、906話の人物については見当がつきません。。
2018/06/21(Thu) 21:47
無題
coppa
あそこまで絶対的な権力を天竜人が持ってると、世界会議で王達が決めたコトてちゃんと政治に反映されるんですかね
まあ天竜人は気まぐれで口出しするだけで、その辺は興味ないというか関与ないんですかね

パンゲア城が 揚げパン のアナグラムて考察がギリシャ語云々とかいうめっちゃカッコいい考察で抹消されてたのに笑いました笑
2018/06/22(Fri)08:00:18
無題
片足の変態
ボニーの能力を使ってイム様(または五老星も)を不老にしているのでしょうね。だからボニーが逃げ出したと時には肝を冷やしたと。
2018/06/24(Sun)05:35:21
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