『ONE PIECE』の公式スピンオフ漫画は最強ジャンプ2015年1月号から連載が開始した『ワンピースパーティー』（作：安藤英）、先日、同誌2018年7月号から連載が始まったばかりの問題作『チンピース』（作：天望良一）の2作品が連載中ですが、なんとこれに加えてさらにスピンオフ漫画2本の連載がジャンプ＋（ONE PIECE.comにも同時掲載、第1話は6月18日公開）にて始まりました。1本の漫画のスピンオフ漫画（いずれもギャグ漫画）が4作品同時に連載するという極めて珍しい状況になっています。


『ONE PIECE コビー似の小日山～ウリふたつなぎの大秘宝～』（作：なかまる）

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まず一本目は、昨年末の週刊少年ジャンプの『ONE PIECE』パロディ読切企画「ONE PIECE ショート!」で間違いなく一番面白かった四コマ漫画『コビー似の小日山』の連載版です。連載に際してコマ割りは原稿を4つに分けたシンプルな構成で四コマ漫画のワイド版というような形になっています。第1話は読切の焼直しみたいな内容でした。コビーの原作での登場回数は少なく（特に成長する前のコビー）、正直、コビーネタ1本で週刊連載をどこまで続けられるのか厳しい気がしますが、第2話では成長後のコビーに憧れる女子が登場して早くもラブコメ要素が加わり、楽しみな展開になっています。


作者のなかまる先生は「ジャンプ＋」から派生した漫画投稿サイト「少年ジャンプルーキー」出身の漫画家でして、近年「ジャンプ＋」ではジャンプルーキー出身の連載漫画家が大変増えてきています。

『恋するワンピース』（作：伊原大貴）

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こちらも『ONE PIECE』が漫画で連載されている現実の世界観の学園モノ。『ONE PIECE』に由来するキラキラネームを付けられた男子学生（海賊王と書いてルフィ）に恋する主人公の女子学生（ナミに由来する菜美）の日常系ラブコメかと思いきや、２人の間にワンピースネームを持つやべぇ〜奴（嘘風と書いてウソップ）が現れて、彼のワンピース乗りに巻き込まれていくというギャグ性が異常に高いラブコメとなっています。


作者の伊原先生はジャンプ＋の前身のジャンプLIVEの創刊から参加しており、当時から私の一番のお気に入りの新人漫画家だったのですが、こういった形で『ONE PIECE』のスピンオフ漫画を連載することになるとは思いもしませんでした。しかも、「ONE PIECE ショート!」にも参加していましたが、そちらの読切は単発を意識した設定のシュール系ギャグ漫画で、正直、あまり面白くなったものですから。今回の連載でようやく伊原先生の単行本が出ることになるでしょうから、書籍化されていない過去の連載作品がついでに収録されたりしないものかと期待しています。

ともかく、どちらの作品も面白いのでワンピースファンにはおススメです！
なお、『チンピース』はおススメしません！！！w


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