週刊少年ジャンプ創刊50周年を記念した同誌連載作品の原画展の最終弾「
週刊少年ジャンプ展 VOL.3」に行ってきました。VOL.3では2000年代以降に連載していた人気作品と現在連載中の作品の展示が行われています。個人的な思い出としては、ついでに回った
東京メトロのジャンプスタンプラリーの方が印象として強く残っているわけですが、元々はこちらの原画展がメインでした(笑)。
展示エリア冒頭では『ONE PIECE』が来場者をお出迎え。この原画展ではコンパクトデジタルカメラなどのカメラによる撮影は禁止されているものの、スマホやタブレット端末による撮影はOKとされています。VOL.3においては平日は全展示エリアが撮影OKです。私も”端末”を用意して撮影したものの、自分で撮った写真に絶望したため、ここに掲載している一部はニュースサイトの内覧会の模様の写真を拝借しています(画素数が少ない写真が私が撮ったものですorz)。
万華鏡をイメージしたこの展示は人目を引きますが、まぁ、原画ではないのでスルーしますね。
『ONE PIECE』の原画展示は、新世界編以降のモノクロ原稿18点とカラー原稿4点、そして本展示会描き下ろしのカラーイラストが1点です。
『ONE PIECE』の原稿はセリフが手描きのまま展示されていましたが、601話のこの原稿のみ、校正後のデジタル出力されたセリフが原稿に貼られていました。おそらく会場販売のグッズの兼ね合いかと思われます。
こちらが会場販売のクリアファイル(600円…高ぇ!)。先ほどの原稿がそのままデザインされています。
特徴的なのは内側に仕切りのクリアシートが内蔵されており、そのシート上にプリントされたデジタル出力のセリフが表のシートの原稿に重なるようにデザインされています。一番下のシートには原稿の印刷されない部分と手書き文字がプリントされています。このように、
印刷所での原稿の取込みとパソコン上でのセリフの合成をレイヤー状で再現しているというアイディア商品です。ただし、クリアファイルであることにこだわったためか、原稿がプリントされたシートの一部がクリアファイルのデザイン上、欠けているのが残念なとろです。
ノートの上でデザインを作ると最新の自分の本気ではないのでデザイン完成はいつも原稿の上。ノリと勢い大事。<栄一郎>
展示された原画の横にはたまに作者のコメントが付いていることがあります。これが非常に価値があって面白いのですが、『ONE PIECE』の場合はこれ1点のみです。このコメントは全般的な内容で、このスネイクマンの原稿についてのものではない気がしますが、もしかすると構想ノート上のスネイクマンとは随分違うデザインなのかもしれません。
こちらが栄ちゃん描き下ろしのカラーイラスト。会場のライトが反射してうまく撮れません。描き下ろしイラストは主要な展示作品の作者陣から寄せられています。
Lが目を閉じているシーンはなかったので最期閉じさせようとこうなりました。<つぐみ>
『DEATH NOTE』の中でも特に印象的なこのシーンは写真を撮っている人が多かったです。原稿に添えられているコメントは、その原稿の作者の想いやエピソード、裏話、初期構想など様々で、原稿と一緒に読んでいくと非常に面白いです。初めの『ONE PIECE』の展示では、このコメントの展示に気付かず、後の作品で気付いて一旦『ONE PIECE』のゾーンに戻りましたよ。そしたら『ONE PIECE』は1つしか無かったわけですが。『テニスの王子様』の許斐剛先生は原稿に逐一コメントしていました。まるで作者の性格が出ているようですw
この絵はONE PIECEの尾田先生から褒めていただいたことがあり自慢です。<りょう>
『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』の仲間りょう先生からはこんなエピソードも披露されています。やはり見逃せません。
『トリコ』のフルコースメニューから立体展示。原画がすぐそばに展示されいるのですから、パネル展示とかより、こういった立体物の展示の方が嬉しいですね。GOD……。
展示エリアの最後には、巨大なジャンプロゴが・・・!ロゴはコマ割りされており、各コマに出展作家らが直筆でイラストとメッセージを添えています。2000年代にヒット作品を3作も持っている小畑健先生は狭いコマに3作品から3キャラクターも描いているのですが、実は2コマが空白のまま余っており、小畑健先生にはもっと広いスペースを与えてほしかったものです。
栄ちゃんはいつも色紙で描くルフィのイラスト。
吾峠呼世晴先生はもちろん『鬼滅の刃』から炭治郎と竹の口枷が無く、しかも笑顔のレアな禰豆子のイラスト。さらに自分のペンネームを書き間違った形跡があり、間違った箇所は蓑虫で隠されていますw
今回の原画展の公式パンフレット(左)と公式図録(右)。公式サイトの案内では、私が訪問した時期は図録はまだ会場で受注予約をしているはずでしたが、実際はすでに陳列販売されていました(図録は重いので受注予約の方が良かったのですが)。
|
パンフレット |
図録 |
会場展示の様子 |
ほぼ全て収録
・会場入り口の2000年代以降に発行されたジャンプコミックス1巻の展示写真を除く。会場のオープニングムービーのカットも図録と比べると少ない。 |
全て収録 |
原稿 |
一部 |
全て |
描き下ろしイラスト |
一部
(『ONE PIECE』『NARUTO』『BLEACH』) |
全て |
ジャンプロゴ(直筆) |
収録
・全体写真は小さいが、一部のコマは拡大。拡大写真の解像度は図録より良い。 |
収録 |
作者コメント |
一部
・1作品1つ程度 |
× |
作者インタビュー |
× |
○
・英語翻訳もあり(翻訳内容は週刊少年ジャンプ掲載分のみで、図録新録分は未翻訳) |
出展作家プロフィール |
× |
○
・生まれ年、出身都道府県、あなたにとってジャンプとは? |
サイズ |
B5版 |
A4版 |
パンフレットと図録の違いはこんな↑感じです。『ONE PIECE』の描き下ろしイラストが目当てならパンフレットで十分だと思います。図録に収録の出展作家プロフィールは生まれ年や出身都道府県を回答していない作家もいます。現在連載中の『アクタージュ』の作画担当・宇佐崎しろ先生は生まれが1997年ということで、『ONE PIECE』と同い年の作家になりますね。
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