LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 『るるぶONE PIECE』解説シリーズ 〜ネタ探しの苦労編〜
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るるぶONE PIECE』に掲載されている物件は約90件ほど。
そのほとんどのネタ出し作業を編集協力という形で私が行いました。

この解説シリーズでは、ネタ探しの裏話や誌面のスペースの都合で伝えきれていないネタの解説、掲載に至らなかったネタなどを紹介していこうと思います。お手元に『るるぶONE PIECE』がある前提で書いていますので、本誌と一緒にお楽しみください


今回はネタ探しで苦労した物件ベスト3について紹介します。


まず、私のネタ探しの方法について解説します。
やり方は手作業の画像検索です。


始め方は2つあり、

1つは探す対象から受ける印象のテーマ(例えば「西洋、中世」)を決めて探す方法です。

もう1つは探す対象の特徴(例えば「とんがり屋根」)をキーワードにして探す方法です。

前者は後者の方法が使えない場合に行う、ざっくりとした検索の入り口です。
いずれの方法から始めても同じで、以下の通り検索を進めます。

1. 画像検索で探す対象のインスピレーションを少しでも感じるものを探します。
2. インスピレーションを感じ取れた画像(物件)の詳細を調べます。
3. 物件の特徴やロケーション(国、地域、時代)を新たにキーワードにして画像検索を行います。
※検索ワードは、類語や言語(英語もしくは現地の言葉)、組み合わせ等で色々試します。

4. 1に戻って繰り返す


  …目標をセンターに入れてクリック
  …目標をセンターに入れてクリック
  …目標をセンターに入れてクリック
  …目標をセンターに入れてクリック


この作業をひたすら繰り返し、そっくりな物件・ONE PIECEっぽさを感じる物件を探していきます。イメージが近づいて来ると、類似画像の表示から目標の物件に到達できることもあります。

ワンピースのモデルを探すために、私が7年前にこの作業を行った時よりもGoogle画像検索の検索力は上がっており、以前よりも圧倒的に内容が充実した画像検索ツールの「Pinterest」が今回はかなり役立ちました。


しかし大前提として、このネタ探しの辛いところに、



モデルとなった物件が存在するかどうか分からない



という点があります。


制作の裏話の記事でも書いたように、昔に描いたものについては何をモデルにしたかということを栄ちゃん(作者)自身も覚えていないということもあり、その答えはもはや誰も知りません。ある意味、考古学の範疇です(笑)。だから、集英社側としては編集部で好き勝手に妄想してくれて構いませんという感じで企画に許諾を出しており、特集はモデルかどうか問わないというスタンスになっています。

ですから、探していく中で目当ての物件がどうしても見つからないという時

私が調べ足りていないのか、
モデルとモデルあるいはオリジナル要素との複合なのか、

そもそもモデルは存在しないのか、

分からないのです。
そうして結局、迷宮入りした物件はいくつもあります。

ここで紹介するものは、そういった物件がある一方で、ちゃんと答えに辿り着いた物件のうち探すのに時間が掛かった印象が残っているもの3つです。






ネタ探しで苦労した物件 第3位

「ジェルマ王国」(本誌p99)



ジェルマの設定やデザインには、ナチスや仮面ライダーの悪の組織ショッカー、戦隊ヒーローなど複数のアイディアが見られます。また、総帥のヴィンスモーク・ジャッジが”北の海”の4人の王を討ち取った大事件”四国斬り(よんごくぎり)”は、戦国武将の長宗我部元親が四国を一時的に平定したエピソード(その後、秀吉に攻められ降伏)がもとになっていると考えられます。

ジェルマ王国の外観は、西洋の城の城壁塔が立ち並んだような姿をしています。




これは我々が西洋の城でよくイメージする、凸凹(鋸壁と言う)の張り出しがついた尖り屋根の塔ですが、実際に探してみると、そういった城は全然見つかりませんでした。特に塔の中腹に張り出しが付いているものは存在しないと思われます。そう言えるのは、城は要塞だからです。

塔は監視のため、また鋸壁の間から武器を構えて下にいる敵を攻撃するためにあります。ですから、鋸壁の上にさらに塔が伸びているような構造は機能的に考えてあり得ません。また、塔の頂上は尖り屋根とするより平にした方がスペースが確保されます。どうして我々が実際には存在しないものを城のイメージとして持っているかというと、それはおそらくファンタジー世界の影響です。

城壁塔の中腹に張り出しを持っているような城はディズニーアニメやゲームの中で見られます。なんか、あの張り出し部分はロマンチックなイメージもありますよね。


ディズニーランド・パリの眠れる森の美女の城

したがって、ジェルマ王国の外観はファンタジーの城のイメージがもとになっていると考えられ、少なくともモデルは実在しないと結論づけられます。

しかし、ジェルマ王国のモデルがないとすると、カマバッカ王国もモデルらしきものはないので、「麦わらの一味ゆかりの地」特集のサンジの誌面はあのバラティエ(笑)だけになってしまいます(名前の由来になっている熊本の薔薇亭は別の特集に掲載)。



ベトナムのホーチミンにあるレストランクルーズシップ「Tàu Bến Nghé」

私が7年前に記事を書いた時は、お台場フジテレビのレストラン「バラティエ」がまだあったので、このネタはギャグ枠として載せていました。しかし、フジテレビのバラティエ(2016年営業終了)が無い今、バラティエの雰囲気を味わえるレストランは国内にはなく、ギャグ枠だったこのサメ(?)のレストラン船はちゃっかり誌面に掲載されることになりました。


しかし、仮にサンジの特集誌面がこのレストラン船だけだとすると、


サンジのファンに申し訳ない気持ちになります(笑)。


ファンタジーだと理解した上でも、なんとしても

ジェルマ王国っぽい実在の城を探さなければいけない

というプレッシャーを感じていました。



モデルが実在しないと悟った後に、私が目をつけたのはサンジのイメージ国です。


キャラクターに対して作者の栄ちゃんがイメージする国がコミックスSBSで言及されており、サンジは「フランス」とされています。確かにフランスっぽい奴です。



そこで最初にそれっぽいなと思ったのがフランスのヴィトレ城でした。



鋸壁はありませんが、門塔と城壁塔の中腹に張り出しがあり、それっぽい見た目になっています。
イマイチだけど無いよりマシかと思って、とりあえず、これを編集部に送りました。


ところが、別件(後述の第2位)のネタ探しを進めていると、

スコティッシュ・バロニアル(Scottish Baronial)様式

という建築がとても雰囲気のあるものでした。



スコットランドのArdverikie House


スコットランドのInveraray Castle


スコットランドのBalmoral Castle

これらは城ではなくて、領主や王族の屋敷です。ゴシック・リヴァイヴァル建築の流れを汲むスコットランド独自の建築様式でして、壁のブロック模様がはっきり見えるところだったり、城ではないのに鋸壁があるところが、それっぽい雰囲気を醸し出しています。さらに、スコットランドに複数点在している点は、集まって一つの国になるジェルマ王国っぽい要素とも言えます。

そこで、フランスのヴィトレ城と差し替えで、これらスコティッシュ・バロニアル様式の建築群に変更してくださいと編集部に連絡しました。


これでひと段落かなとも思っていたのですが、後述の第2位の物件に使った別の検索方法の成功体験があり、実はもっとそっくりなものがあるんじゃないかという疑いが強くなってきました・・;



そこで、フランスに立ち帰り、その検索方法でフランスの城を調べていきました。
それで辿り着いたのが誌面に掲載されているこちら↓の城でした。



歴とした中世ヨーロッパの城なので鋸壁が随所にあり、フォルムはヴィトレ城のそれより雰囲気があります。この写真では見えませんが全体像は塔がニョキニョキ生えたジェルマ王国っぽさがあります。サンジのイメージ国のフランスの城ですし、観光城としても魅力が高いものなので、誌面に載せるならコレがいいだろうということで、私の中で最終決定しました。

送ったネタを2回も変更したのはジェルマ王国だけで、探し方も色々変えるという紆余曲折があり、時間的にもそうなのですが、苦労した印象が残っています。

追記)
コメントで教えてもらいましたが、この城の外観は映画『仮面の男』(1998年、レオナルド・ディカプリオ主演)の中のバスティーユ監獄のロケ地として使われているそうです。

仮面の男はフランスのバスティーユ牢獄に収監されていたという実在の囚人で、その正体については様々な憶測があります。実際はベールで顔を覆っていたそうですが、仮面の男をモチーフにした後世の作品の影響で一般には鉄仮面を被っているイメージが浸透しており、海軍のバスティーユ中将はまさしくバスティーユ監獄の仮面の男をモチーフにしたキャラクターです。

1998年版の映画『仮面の男』では、仮面の男の正体がフランス王国国王のルイ14世の双子の弟として物語が描かれています。鉄仮面のビジュアルに加えて、ジェルマ王国の4つ子の王子という具合にサンジと共通する点があり、サンジが幽閉されたシチュエーションはこの映画からインスピレーションを得ている可能性があります。つまり、この城からインスピレーションを得ている可能性も!?(追記終)







ネタ探しで苦労した物件 第2位

「カヤの屋敷」(本誌p98)



シロップ村のカヤの屋敷は絵に描いたような洋館です(実際、絵に描いてあるんですけど)。7年前の記事を書いた際には探そうとすらしませんでした。と言うのも西洋の屋敷は数が多く、似たり寄ったりで、建築のスタンダードになっていることもあり、特徴というべきキーワードが見当たらず、画像検索の方法では太刀打ちできない物件だったからです。

しかし、今回は本になるということでカヤの屋敷にも挑戦しました。

屋敷について調べていくと、カヤの屋敷のように田舎にある場違いな屋敷は、イギリスではカントリー・ハウス(country house)と呼ばれていることが分かりました。

シロップ村自体もイギリスの村をモデルにしていると思われるので、これはもしかしたら、いけるかもしれないと感じました。




イギリスのキャッジス

イギリスのカントリー・ハウスはWikipediaの英語版にリストが作成されていました。
そこには数千はくだらない数が登録されています。

しかし、この時点で正解かどうかは定かではないですが、国と検索対象を絞り込めたのは大きな前進でした。ここで私は画像検索ではない別の検索手法を取ります。





それは、網羅的検索 です。






網羅的検索とは条件の絞り込みや考察を行わず、検索対象を全てしらみ潰しに調べる方法です。カントリー・ハウスの中に答えがあるという確証があれば、この方法は強力ですが、このネタ探しの作業においてそんな確証は一つもありません。無策!あまりにも無策!w

しかし、私にはこの方法しか考えつきませんでした。

リストはイングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズに大別され、アルファベット順でイングランドの各地域ごとにカントリー・ハウスがリストになっており、カントリー・ハウス1つ1つにWikipediaページへのリンクが貼られています。

Wikipediaのページ上のリンクはそこにポインターを合わせると、概略と登録されている画像がポップアップする仕様になっています。そこで、リストの上から順にしらみ潰しにポインターを合わせていき、それぞれのカントリー・ハウスの画像を1枚1枚確認していきました。画像が登録されていないもの、リンクがないものはその程度の物件ということですから無視しました。ポインターを合わせてから画像が呼び出されるのには数秒時間がかかります。


  …目標をセンターに合わせて待機
  …目標をセンターに合わせて待機
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翌日



  …目標をセンターに合わせて待機
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  …目標をセンターに合わせて待機
  …目標をセンターに合わせて待機
  …目標をセンターに合わせて待機












画像が読み込まれた瞬間にドキッとしました。


だって、カヤの屋敷そのまんまなんですから。
それまでにチェックしたカントリー・ハウスは1000を超えていたと思います。
この時点で建築の観点から似ているかどうかを判断するセンサーは研ぎ澄まされています。
この感動はなかなか味わうことはできません。
苦労の先にあるご褒美みたいなものです。

皆さん、瓜二つの物件を誌面で初めて見た時の驚きがあったと思います。
でも申し訳ないですけど、ネタ探しの中で私が体験してきた感動には及びません。

その感動を味わうためには、まだ見つかっていないモデルを探すしかありません。
興味がある人は是非、挑戦してみてください(笑)。




↑写真のアス比を調整すると、似ている具合がより際立ちます。






ネタ探しで苦労した物件 第1位

「シッケアール王国」(本誌p89)



第1位はシッケアール王国(跡地)の屋敷です。これは探したけど見つけられなかったものとして、7年前の記事にリストしていた物件の1つです。私にとってはリベンジでもありますし、ミホークの根城でもあり、ミホークのファンは多いということで、これは今回是非とも探しておきたいものでした。しかし、実際はネタ探しの過程で何度も諦めかけました。

シッケアール王国の屋敷は特徴が多く、上が細まった大きな窓、城壁の鋸壁、ミサイルのような柱の装飾、十字架といった特徴から教会がモデルであることは容易に想像がつきます。

さらに、その特徴はゴシック建築の教会です。

ここまではネタ探しをやっていると建築様式にも少し詳しくなるので、何となく分かります。また、ゴシック建築という要素はゴシックロリータがデザインに取り入れられたペローナとも相性が良いものです。

しかし、シッケアール王国の屋敷の特徴はゴシック建築の教会の特徴であるため、モデルを探すためのキーワードとして役に立ちません。ゴシック建築の教会が世界にいくつあるか想像もつきません。とりあえず、探してみても見つからず、普通ならここで諦めます


しかし、私にはカヤの屋敷(前述の第2位)の成功体験がありました。







そうです。網羅的検索 です(狂気)。



手始めにヨーロッパのゴシック建築の大聖堂のリストを見てみましたが、部分的に似ているものはあるものの、決定的なものはありませんでした。

List of Gothic cathedrals in Europe


確度が高いのはやはりイギリスだと思ったので、イギリスの教会関連のWikipediaのリストに載っている大聖堂、教会、修道院などをしらみ潰しに調べていきました(狂気)。


List of cathedrals in England and Wales

List of cathedrals in Scotland

List of cathedrals in Ireland

List of former cathedrals in Great Britain

List of English abbeys, priories and friaries serving as parish churches

List of monastic houses in England




このイギリスの検索では全体的に似ていると感じるものがいくつか見つかりました。


St Paul's Church, Bedford


University Church of St Mary the Virgin


しかし、どれもこの部分は似ているけど、ここは違うという感じでした。互いに似ている部分を補ったら、シッケアール王国の屋敷になるわけですから、これらを組み合わせた創作かもしれないという疑念が湧いて来ると同時に、モデルの存在の期待感もありました。

もしかしたら、イギリス以外の国にモデルがあるかもしれない。
答えは調べてみないと分かりません(狂気)。

Wikipediaには「Lists of cathedrals」という一覧ページがあります。


それは世界中の国ごとの大聖堂の一覧ページがリストされたページです。
ゴシック建築の教会はどこにでもあります。




  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…
  …目標をセンターに合わせて…











私はこの検索で世界中を旅しました。










そして、考えるのをやめました。







初めのヨーロッパ諸国はまだ良かったです。
アジアやアフリカを調べ始めた時に何やってるんだろうって・・・










そして、全ての旅を終えた時、私は正気に戻りました。









調べる際に使っていたシッケアール王国の屋敷の資料は遠影だけど、近影はどうだったろうかと
ふと、思いました。



シッケアール王国の屋敷の近影は524話に描かれています。



あれれ〜

私はこの建物にすごく見覚えがありました。


イギリスの教会をしらみ潰しに調べた際に、全体的に似ているなと思って書き留めていた教会は実は4つあるのですけど、その書き留めたリストの一番上にあった教会を改めて調べて写真を確認してみます。










間違いなく これやないかっ!!



標準語の私から関西弁が漏れました。







私はすごい遠回りをしてしまったようです。

1週間以上、旅をしていました。

オリジナル部分のとんがり屋根の塔に思いっきり惑わされました。





並行して色々なネタ探しを行っていましたが、途中で何度か諦めて中断したので、探し始めてから答えに辿り着くまでに1ヶ月ぐらいかかったかもしれません。探すのに苦労した物件で言うとこれが間違いなく1位です。



『るるぶONE PIECE』解説シリーズ 〜空島編〜(次の話)
『るるぶ ONE PIECE』はこうやって作られました。(制作の裏話)

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色々大変だったよね、( ・o・)っ乙
英語でコメントして申し訳ありません。There is a fascinating trivia that didn't metioned in the magazine. Chateau de Pierrefonds was on location for 1998 film The Man in the Iron Mask which Leonardo DiCaprio starred. In the film, the chateau was used for playing as Bastille prison where the iron mask man was jailed. Judge put the same iron mask on Sanji and locked him in the Germa dungeon. Therefore, Germa Kingdom is the Bastille for Sanji. With key words "iron mask castle" on google, you can easily search out the chateau. I think this relation inspired Odacchi, and I wrote this trivia on my weibo before. In addition, there's a famous theory that Sanji's model is Leonardo DiCaprio. Oda has denied this theory in SBS long ago, but in Germa arc, Oda may add Leonardo DiCaprio as another inspiration into Sanji.
2021/03/09(Tue)18:48:55
Re:色々大変だったよね、( ・o・)っ乙
シャボンディ島民
93へぇ〜。
Thank you for sharing your ideas.
Sanji and the man wearing an iron mask in the film (1998) have another thing in common: they are of royal blood, and have identical quadruplet (or twin) brothers. This relation supports the hypothesis that Oda sensei got inspirations from the film.
2021/03/10(Wed) 22:47
無題
coppa
しらみ潰しですね…
世界旅行(?)お疲れ様でした!
2021/03/10(Wed)09:37:58
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