LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 ワノ国編の重要な考察、未回収伏線を振り返る。(前編)
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単独でシリーズ最長となっているワノ国編。物語の核心に迫る本シリーズが大詰めを迎えようとしています。ここ(現在、最新話は1043話)に至るまでに、いくつかの重要な考察があったのですが、書いていた自分も把握しきれなくなってきたため、メモ代わりに振り返ってまとめておこうと思います。未回収の伏線もついでに振り返ります。その前編です。

後編はこちら→ https://onepiece.ria10.com/Entry/5678/


※コミックス派には猛毒なネタバレを含みます。古いエピソードから順に振り返っています。



937話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/4808/


【伏線】黒刀に成る

・牛鬼丸曰く「秋水」はリューマの歴戦により成った黒刀とのこと。ミホークの言葉「全ての刀剣は”黒刀”に成り得る」の真意が判明するも、どうすれば黒刀に成るのか不明。


「黒刀」に成る話は779話のゾロの回想でミホークが「全ての刀剣は”黒刀”に成り得る」と語っており、そこでの意味は武装色の覇気を剣に纏うことにより「恐竜が踏んでも1ミリも曲がらない」(473話)という黒刀並みの硬度が得られ、見た目も武装色「硬化」により”黒刀”のように成ることだと解されていました。そして778話本編でゾロがそれを実践しています。

しかし、牛鬼丸の話を聞くと、「黒刀」とは通常の刀剣と鋼の材質が異なる代物ではなく、通常の刀剣から成るものだと理解されます。ミホークの教えには実はその先があったわけで、全ての刀剣は武装色の覇気により一時的に「黒刀」に成るだけでなく、歴戦を経て「黒刀」に成るというわけです。つまりミホークの黒刀・夜も元は黒刀では無かった、と。




956話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/4970/


荒れた世界会議

・ワノ国編の裏で行われていた世界会議では3つの重大事件が発生。1つは議決結果の王下七武海制度の撤廃。残る2つは「死者」と「殺人未遂」で詳細不明。「死者」はアラバスタ王国の人物、「殺人未遂」はサボが関係していると予想。さらに、サボが海軍に捕まったことが、2年前のエースのように”巨大な戦い”の引き金になると予想。

サボとアラバスタ王国がそれぞれ事件に関わっていることが窺え、しかも「死者=サボ」と読み取れるような描写がされていますが、これはミスリードを誘うようなものだと考えています。したがって、「殺人未遂」の方がサボ、「死者」の方がアラバスタ王国の人物だと予想されます。

そこで、レヴェリー会期前と会期中のマリージョアの事件に関わりそうな動向を整理してみます。
まず、五老星とイムの動向です(908話)。イムはそこで「歴史より消すべき”灯”」を五老星に伝えたと思われます。ここで言う”灯”とはロビンが革命軍に呼ばれている”革命の灯”と同じ意味で使われているはずです。つまりは五老星にとっては”空白の100年”の真相が明るみ出ることにつながりかねない都合の悪い因子のことでしょう。そうやって過去何百年に渡って”灯”を地道に消すことで彼らは世界政府の体制を維持してきたと考えられます。

五老星を集める前にイムはルフィとティーチの手配書、しらほしとビビの写真を見ていました。ルフィとティーチは”D”、しらほしは伝説の人魚(ポセイドン)、ビビは唯一下界に残った”最初の20人”の血族であるネフェルタリ家の王女で、五老星曰く「言わば裏切り者」です。そして、五老星の前に現れた時にイムが手に持っていたのはビビの写真でした。さらに、ワノ国にいるルフィももちろんのこと、本話においてティーチとしらほしが無事であることは確認できます。

そうなると、「歴史より消すべき”灯”」はやはりビビに決まって、ビビは暗殺されてしまったのだろうかと考えてしまいますが、気になる点もあります。イムが見ていたルフィとティーチの手配書は切り刻まれ、しらほしの写真には剣が突き刺さっていたのに対し、ビビの写真は一切傷つけられていない様子でした。これはどういうことなのか。希望的観測ですが、ビビは殺されずに生かして捕らえられたのかもしれません。しかし、そうなると「死者」が出ません。

本話では国王同士がいがみ合うレヴェリーの実情を語った上で、ガープは「血さえ流れんのなら わしゃコレを平和と呼ぶが……今回のはマズイな」と発言しています。つまり、レヴェリーに参加した国王の誰かに血が流れたことが推察されますが、この発言に続いてガープはアラバスタ王国に関する事件がレヴェリー解散後にあったことを報告しています。

つまり、コブラが「死者」…という話になってきます。コブラは会期中に五老星との面会を求めていました。それに対して五老星は「何かに気づいたか……?話が拗れぬ事を祈ろう」と発言していました。コブラはロビンとの出会いをきっかけに「歴史の本文(ポーネグリフ)の事」「その昔 ネフェルタリ家の王は世界に何をしたのか」を世界政府に尋ねたいと発言しており(823話)、五老星と面会した際にはこの話をしたと考えられます。このコブラの純粋な疑問は、五老星にとっては”空白の100年”に真相に迫ろうとする疑念であり、コブラが危険分子とみなされた可能性は高いです。レヴェリー解散後にCP(サイファーポール)-0を使って、コブラが暗殺されたのかもしれません。先の予想と合わせると、その際にビビが誘拐された可能性もありそうです。世界経済新聞社にはサイファーポールが送り込まれ、とある事件をもみ消そうとして失敗していますが、世界政府が隠蔽しようとした事件はおそらくアラバスタ王国が関わるこの事件のことでしょう。

レヴェリーでは4日目にして、革命軍がバーソロミュー・くま奪還のため、マリージョアで海軍大将の緑牛、藤虎と衝突したことが既に報じられていました(925話)。その任務についていたのが参謀総長のサボと3人の軍隊長たちです。この作戦で革命軍はついに天竜人に宣戦布告したということでした。その後続報はなく、革命軍総本部では作戦に参加したメンバーと連絡が途絶えている様子です。

その状況で報じられたのがサボに関わる記事です。内容は不明ですが、革命軍総本部にいる者たちは記事が信じられないという様子で、コアラは涙を流し、その記事を読んだマキノやダダンたちは悲しみに暮れています。一方で気になる発言をしているのはティーチです。

ティーチ:おい野郎共 船出すぞ!!
     海軍に取られるぐれェなら おれが貰っちまおう!!!

「殺人未遂」の記事がサボに関わることであれば、おそらくこの記事の内容はサボが天竜人の殺人未遂の罪で海軍に捕まったことだと予想されます。ティーチの発言がサボに関わる記事かどうかは定かではありませんが、仮にそうだとすれば、ティーチが「海軍に取られるぐれェなら おれが貰っちまおう」と言っているのはサボ本人もしくはメラメラの実の能力だと考えられます。黒ひげ海賊団は能力狩りが可能ですから。後者であれば、”おれ達が”ではなく、”おれが貰っちまおう”と言っているのは見逃せません。予てから黒ひげ海賊団の海賊旗のデザインからティーチの3つ目の悪魔の実の能力に関する説があるわけですから。

とにかく、サボが本当に海軍に捕まったのだとすると、まるでエースの時と同じようです。つまり、サボを奪還するために革命軍と麦わらの一味が海軍と衝突する頂上戦争のような大きな戦いが起きることが予想されます。この戦いには当然、麦わら大船団の船長たちも集結することでしょう。すでに予言されている歴史に名を残す「一大事件」(800話)とはそのような大きな戦いこそ相応しいでしょう。




957話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/4980/


【伏線】ゴッドバレーの事件

・ロックス海賊団は38年前の「ゴッドバレー」で起きた事件で壊滅し、その功績がきっかけでガープは「海軍の英雄」と呼ばれるようになった。ロックス海賊団が関わる事件は世界政府にもみ消されることが多く、情報が今に残っていない。

ゴッドバレー(GOD VALLEY)とは字のごとく、神の谷。島影には大きな谷が見えます。そして、この事件では世界政府において神とされる天竜人がロックス海賊団の標的になったようです。したがって、ガープは結果的に天竜人を守ったことになりますが、それはガープがこの話をしたがらない理由になっているとセンゴクは言います。センゴク曰く、「天竜人を守る」ことはガープの道徳にはないとのこと。ガープが天竜人を軽蔑している態度は確かに描かれており(905話)、ガープが「大将」になることを拒否し続ける理由の一つは天竜人の直属の部下になってしまうからなのだとか。大将の上司は元帥じゃないかと思うのですが、天竜人に危害が加えられた際は大将が出動するということでしたね。また、それだけ態度に示していながら、ガープが”消されない”のは実績と人望があるためだとセンゴクは言います。

ガープが話したがらないもう一つの理由はその戦いで海賊と手を組んでしまったことでした。ガープと手を組んだ海賊とは、そこに居合わせたというロジャーでした。ガープがロックス海賊団と戦った理由は天竜人を守ることはついでで、天竜人の奴隷達を守ることだったと明らかになっているわけですけども、どうしてそこにロジャーが居合わせたのか、なぜ海軍のガープと手を組んでロックス海賊団と戦ったのか、謎が残ります。




966話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/5055/


【伏線】ティーチは生まれてから一度も眠ったことがない

・ティーチが2つの能力を手にすることができた理由のヒント。一度も眠ったことがない上に、マルコがティーチの身体について「異形」(577話)だと表現したことから、脳が2つあると予想。

ティーチは生まれてから一度も眠ったことがないというのです。

これを聞いたシャンクスが「人生〝倍〟楽しいのかな」とご丁寧に言ってくれているので、これがエースがバナロ島でティーチに向かって言った「人の倍の人生を歩んでるお前」(440話)の意図していることだと分かります。『ONE PIECE GREEN』の伏線ガイドによると、このエースの言葉は、マルコがティーチの身体について「異形」(577話)だと表現したことや、ティーチが2つの能力を手に入れたことの謎を解く鍵だとされています。

動物が眠るのは、脳が休息をする時間が必要だからです。無理やり睡眠を断つと、脳神経が障害を受けることが分かっており、ヒトの場合でも寝ないでいると幻覚を見ることなどが知られており、最終的に死亡すると考えられています。つまり、生まれてからずっと眠らないでいることは、眠気を我慢したとしても普通の動物には出来ないことです。

そう、例えば、脳が2つあって片方の脳が活動している時にもう一つの脳が休んでいるみたなことがない限り・・・

<あとがき的な何か>
このエピソード以前に書いた考察記事「「血統因子」から考える悪魔の実と黒ひげが能力を2つ持つ謎」では、能力の器となり得るのは動物のゲノムだと類推して、ティーチが2つ能力を手にすることができた理由を、ティーチが通常の2倍のゲノムを持っている4倍体だと結論づけています。今思えば、キメラ(2種類以上のゲノムを持つ生物)の可能性も考えられ、そうであれば、脳が2つあるというティーチの”異形”に当てはまるんですよね。



【伏線】万物の声

・レイリーが言っていたロジャーの「万物の声」を聞く力(507話)とは、文字通りあらゆる物(無機物を含む)が発する”声”を聞く力だと判明している。

ロジャーは古代兵器ポセイドンのことについて書かれている空島(シャンドラ)のポーネグリフについて「この石は強い〝声〟が詰まってて見つけ易い 大きな〝力〟の話だな?」と語っています。ロジャーが象主(ズニーシャ)や海王類の声が聞けることは判明していましたが、ポーネグリフの声すらも聞こえるとは、まさしく「万物の声」を聞く力と言えます。

ロジャーは古代文字は読めませんが、ポーネグリフから発せられる〝声〟から感じるニュアンスから、ポーネグリフの内容を判別できたようです。強い〝声〟であれば、古代兵器の〝力〟が記されたものという具合です。ロードポーネグリフの他、真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)は9つあり、これを最後の島に導くこともロジャーの目的だったはずで、9つのリオ・ポーネグリフの中でも古代兵器について記されたポーネグリフは「強い〝声〟」が発せられているので見つけやすかった様です。




967話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/5061/


【伏線】ラフテル=笑い話

ONE PIECEの真相について。

グランドラインの”最後の島”である「ラフテル」を目指すロジャー達は、前回から「ラフテル」のことを”最後の島”としか言っておらず、「ラフテル」という言葉は使っていませんでした。なぜなら、「ラフテル」は”最後の島”に到達したロジャー達が付けた島名だったからです。

綴りは映画「ONE PIECE STAMPEDE」で「Laugh Tale」と明かされていましたが(意味は「笑い話」?)、島名は”最後の島”に本当にあった”莫大な宝”を目の当たりにしたロジャー達の感想に由来しています。おでん の日記では”最後の島”で、”空白の100年”、”Dの一族”、”古代兵器”、ワノ国がかつて世界と接していたこと(つまり開国していた)など世界の全てを知ったとあり、そして「涙が出る程 笑った」と書かれています。

ロジャーの感想は、

「ジョイボーイ おれは……!! お前と同じ時代に生まれたかった」
「とんでもねェ宝を残しやがって…!!!」
「とんだ笑い話だ!!」

というものです。ロジャー達は実際に笑い転げているので、この「笑い話」というは皮肉などではなく、本当に笑える話のようです。しかし、莫大な宝を前にして人は涙が出るほど笑うことは普通ありません。笑いのタネは「莫大な宝」に秘密があるのか、800年以上前の人物「ジョイボーイ」の足跡なのか。

ジョイボーイは伝説の人魚宛てに、ノアに関して約束を守れなかった謝罪文をポーネグリフに記しているわけですが(628話・649話)、ロジャーの感想からは”最後の島”に莫大な宝を遺したのはジョイボーイだと読み取れます。そうなるとロード・ポーネグリフなどもジョイボーイが仕掛けた遺跡なのかと考えてしまいますが、”空白の100年”の真相などは全く見えてきません。

笑いのタネが「莫大な宝」自体だとすると、ロジャーが「お前(ジョイボーイ)と同じ時代に生まれたかった」と言っているのは、当時、ジョイボーイが「莫大な宝」として遺したものが800年の経過で元の価値とは変わってしまっている、あるいは現在の価値観では異なるようなものが考えられます。それが何かはさっぱり分かりませんが。

しかし、故さくらももこ先生と栄ちゃんの対談では、ワンピースを見つけたルフィ達にはちゃんと「ご褒美」があると明かされており、”空白の100年”など世界の真実にルフィは興味がないでしょうから、上記の後者の場合だと、そのままではルフィにとっては肩透かしになってしまいます。後者の可能性を残すとすれば、ロジャー達はジョイボーイの遺志を継いで、自分たちのありったけの宝を”最後の島”に残したことになり、それはロジャーが処刑される時に言った言葉通りになります。

「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ・・・」
「探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」

しかし、これまで回想を見てきたところで、ロジャー海賊団がそれほどの富を持っているようには思えません。

一方、上記の前者の場合はロジャー海賊団は”莫大な宝”をそのままラフテルに残し、ロジャーは自身の処刑に乗じて、ワンピースという”宝探し”を仕掛けたことになります。”莫大な宝”を譲る形になったのは、ロジャーは死期が近いために、自身が成し得なかったことを次世代に託したので、”莫大な宝”だけは奪うというのは海賊でありながらナンセンスだと思ったのかもしれません。

そうロジャー達が思ったのは、それがジョイボーイの遺志だったからではないでしょうか。ジョイボーイは魚人島(の伝説の人魚)とある約束をして、その約束を守れなかったことを悔いており、”莫大な宝”と引き換えに、自身が守れなかった約束を代わりに果たしてくれというような願いを”最後の島”に隠していたのではないでしょうか。それは古代兵器が関わる壮大な仕事です。

”最後の島”に辿り着く段階でかなり選抜されていますが(少なくとも古代文字が読めないと行けない)、海賊であるロジャー達はジョイボーイの遺志は関係なく、目の前にある”莫大な宝”だけを持ち去ることもできるわけです。800年以上前の故人の願いを馬鹿正直に守る奴はいないということもありますが、おそらくジョイボーイの願いが”莫大な宝”でも見合わない大仕事だったことに対して「笑い話」だとロジャーは言っているのではないでしょうか。

馬鹿正直に向き合うと、その”莫大な宝”と引き換えにとんでもない大仕事をやらなければならないわけですから、その”莫大な宝”を指してロジャーは「とんでもねェ宝を残しやがって」と言うわけです。




968話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/5077/


【伏線】ロジャーとシャンクスの会話

・ラフテルへの航海に同行せずにバギーの看病のために残ったシャンクスがラフテルから帰ってきたロジャーに何か質問をして、そのあと泣いていたことが おでん の航海日誌に記されている。

描写はこれだけでヒントは少なく、最後の航海に出発する前にシャンクスはロジャーの体調が悪化している様子を目撃しているので、ロジャーの死期を悟ったシャンクスがそれについて尋ねて、ロジャーが告白したぐらいのことしか思い浮かびません。

最後の航海の3年前からロジャーが不治の病に罹っていることはロジャー海賊団の中で知られていたことで(506話)、長年の航海の目的だった”最後の島”に到達した後にロジャーが船長命令でロジャー海賊団を解散させることは船員たちは覚悟できていた様子が本話で描かれています。しかし、ロジャーの余命がどのくらい残っているかまでは限られた人物しか知らなかったと思われます。と言っても、ロジャーが下船する折の おでん の航海日誌ではロジャーの病が末期だったことが記されており、ロジャーも自身の死について言及しているため、しっくりきません。

ロジャーはシャンクスに自首することについても言及したのか、あるいは・・・そもそもロジャー海賊団においてシャンクスはロジャーから麦わら帽子を受け継いでいる特別な存在で、その繋がりについては未だ描かれていませんから、何かまだ隠されている秘密があるのかもしれません。シャンクスについては五老星と接触している気になる伏線(907話)もありますからね



ジョイボーイはアイランドクジラの王

・魚人島でロジャーとおでんが聞いていた海王類の会話(648話)の内容と魚人島編の伏線からジョイボーイはアイランドクジラに命令することができる者だと予想。

海王類:生まれるよ……ぼく達の王が生まれるよ…
海王類:遠い海でも生まれるね………
海王類:2人の王がまた出会う日をクジラ達も喜んでいる
海王類:ぼくらもずーっと待っていた
海王類:あと少し…今度はきっとうまくいく
海王類:生まれてくるのに いち十コ 大きくなるのに いち十5コ

海王類が言う「ぼく達の王」はもちろん古代兵器ポセイドンである人魚姫であり、実際に10年後に生まれてきたのがしらほしで、さらにポセイドンの力(海王類を操る力)が覚醒したのがルフィと出会った15年後です。海王類とシャーリーが「1年」を「1コ」と表現しているのは表現している点も気になるわけでして、何か仕掛けがあるのかもしれませんが、今のところ、これはミンク族の方言みたいなものと認識しています。

重要なのはもう一人の王が生まれてくることについても海王類が予知していることです。何年後かは不明ですが、「遠い海でも生まれる」と言っています。そして「2人の王がまた出会う日」を待っており、「今度はきっとうまくいく」と期待している様子です。

今までの伏線にこれらの情報を照らし合わせると、もう一人の王というのは”ジョイボーイ”に当たる人物だと考えられます。前回の考察から、ジョイボーイは約800年前にワンピースと歴史の本文(ポーネグリフ)の謎解きを仕掛けた張本人だと考えられます。

ジョイボーイと魚人島の人魚姫(伝説の人魚)関しては、まず、方舟ノアに関してジョイボーイと魚人島の間で何か約束がされています(649話)。ノアは数百年前の魚人島の先祖たちの夢を実現するために魚人島民総出で建造されたもので(621話・632話)、ネプチューン曰く、その夢はオトヒメが夢見る世界そのものとのこと(621話)。つまり、魚人島の遠い祖先の夢とは「タイヨウの下に王国を移す」ことだと読み解けます。また、ノアは海王類が牽引することを想定して造られていることがずっと昔から海王類に伝わっていました(648話)。

しかし、その約束は果たされず、ジョイボーイが伝説の人魚宛てに、約束を守れなかった謝罪文をポーネグリフに記しています(628話、649話)。建造されて使われることがなかったノアについては「いずれ必ずジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者が現れる」ということがリュウグウ王国の王族に伝承として伝わっており、ネプチューンはその日までノアを見守り続けるのが魚人島民とジョイボーイとの約束だと言っています(649話)。「今度はきっとうまくいく」という海王類の発言はこの約束について言及しているものだと考えられます。

ジョイボーイがかつてのもう一人の王だったとして、一体、何の王だったのでしょうか。「2人の王がまた出会う日」を「クジラ達も喜んでいる」と海王類は言っていますから、素直に読めば、伝説の人魚が海王類の王であるのに対して、ジョイボーイはクジラの王となります(別の解釈は最後に)。ここで言うクジラとはラブーンと同じアイランドクジラのことでしょう。



ジョイボーイの後継者はDの一族から生まれる

・海王類の会話が真実だと悟ったロジャーは、これから生まれる自身の息子(エース)がジョイボーイに代わる人物になると冗談まじりに言っていることから、ジョイボーイはDの一族から生まれると予想。そして、それはルフィだと予想。

しらほしは海王類の王であり、魚人島の王族です。象主(ズニーシャ)に命令することができるモモの助は光月家の跡取りです。では、アイランドクジラの王はどこから生まれてくるのでしょうか。

そもそもジョイボーイはどういう人物なのかという話ですが、”空白の100年”には巨大な王国が存在し、世界政府と敵対して滅びたとオハラの学者達は推察していました。ポーネグリフは世界政府と敵対していた組織が遺したものと推察され、それがジョイボーイが仕掛けたものだったわけですから、ジョイボーイは世界政府と敵対した巨大な王国の国王だった可能性が高いです。であれば、国が滅んでしまい、魚人島との約束が果たせなくなったとも考えられます。

しかし、”空白の100年”に存在した巨大な王国は滅びているため、現代のジョイボーイはどこから生まれてくるのだろうかという話になるわけですが、それは予てから”巨大な王国”との関連が予想されるDの一族の中からだと思われます。したがって、彼らは巨大な王国(の王族)の子孫ではないかと考えられます。

それを裏付ける些細な証拠として、ロジャーの動向があります。海王類の会話が真実だと悟り、ジョイボーイに代わる人物が近い将来に生まれてくることを知ったロジャーは、それは自分の息子だと冗談めいてレイリーに話しています。しかし、この時点でロジャーには息子がおらず、これから作ると息巻きます。そして生まれたのがエースですが、ロジャーが選んだ相手はポートガス・D・ルージュ。Dの一族です。

ロジャー本人もDの一族ですが、いつからかゴールド・ロジャーの名前で通じています。本話ではロジャーが本名のゴール・D・ロジャーと呼ばれず、ゴールド・ロジャーとして世界政府にDを意図的に隠されていたことが判明しています。

ロジャーの細やかな野望はエースが亡くなったことで潰えたわけですが、ジョイボーイに代わる人物となるのはやはり、お察しの通りルフィになるはずです。Dの一族であることはもちろんのこと、ロジャーと同じようにズニーシャや海王類の声が聞こえること、ラブーンとの伏線があること、主人公という”メタ”も大きいです。

そして、リュウグウ王国王家には、伝説の人魚にはいつかその力を正しく導く者が現れ、その時世界には大きな変化が訪れる(626話)という伝承もあります。おそらく、これはジョイボーイに代わる人物を指しているわけですが、現代の伝説の人魚(ポセイドン)である しらほし を正しく導く者に相応しいのはルフィだと言えます。



ルフィはアイランドクジラでレッドラインを破壊して魚人島を滅ぼす

・ルフィによって魚人島が滅ぼされるというシャーリーの予言(610話)は、ジョイボーイ=ルフィがアイランドクジラに命令して魚人島直上のレッドライン(マリージョアが鎮座)を破壊し、魚人島が崩壊した瓦礫の下敷きになることで現実すると予想。

「ワンピース・マガジン Vol.2」の特集記事「怪物図鑑」でアイランドクジラが取り上げられ、「頭部はハンマーヘッドと言われ、皮膚がスパイク状に凸凹しており、〝赤い土の大陸(レッドライン)〟に何度も衝突しても無事なほど非常に頑丈」だと記載されています。654話ではラブーンと同じような頭部に傷を持ったアイランドクジラの群が確認されており、上記の記載からはまるで〝レッドライン〟に頭を打ちつける行動はアイランドクジラの生態としてごく自然のことのように思えてきます。

そこで以前、アイランドクジラが〝壁〟に頭を打ちつけることは何かしらの宿命があると仮定して考察したことがあるのですが(【原作ネタ】 アイランドクジラ(ラブーン)の頭部が丈夫で硬い理由は?)、海王類の会話からクジラが出てきたことでこの考察が現実味を帯びてきました。

「アイランドクジラに命令できる力を持つ者が現れてもおかしくはありません」

・・・(中略)

シャーリーの占いではルフィによって魚人島が滅ぼされる(610話)という伏線もあるわけですが、例えば、ルフィの命令でアイランドクジラの大群が一斉に〝レッドライン〟に頭を打ちつけ続けたら、レッドラインの下にある魚人島はどうなることでしょう。しかし、その頃、魚人島民たちは海王類が引くノアに乗ってタイヨウの下に王国を移している、と。それには古代兵器ポセイドンが必要で・・・・・・



ワノ国を開国する必要はもうない

・光月おでんがジョイボーイを迎え入れるためにワノ国を開国する必要があると考えていたのであれば、ルフィがジョイボーイに成り得るためワノ国を開国する必要はもうなく、光月おでんの遺志は既に成就しているものと予想。

ワノ国に帰る おでん は「いつか”ジョイボーイ”が現れる日までに”開国”せねば」と発言しています。結果的に、ルフィはモモの助と出会い、鎖国が続いているワノ国にやって来たので、仮にジョイボーイに代わる人物を待ち迎えるという目的での開国であれば、もう意味がないわけです


<1041話考察での補足>

ワノ国の鎖国は日本が江戸時代に行った鎖国とは異なり、通常は海流により島にすら近づけないという物理的な自然の防壁が備わっています。そして、これを指して光月おでんは「鎖国」だと言っています(968話)。

つまり、ワノ国の開国とは、外海に開くという制度上のことだけでなく、外海から入国しやすいように近海の海流を整備する意味も含んでいるわけです。

それは何のためかと言うと、ジョイボーイをワノ国に迎えるためなわけです。シャーリーの予言からロジャー達は”時が満ちる”のは20年以上先だと予測したようで(967話・968話)、25年前、おでんは「ワノ国を開国し20年以上先の未来を待つとしよう」(958話)とも言っています。

つまり、おでんは、

ワノ国開国→ジョイボーイの迎え入れ→→→世界の夜明け

という手順を考えていたわけです。

しかし、今はどうでしょう。

ジョイボーイが既にワノ国に現れている場合は「ワノ国開国」のステップが不要になります。




971・972話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/5092/


光月家の役割は古代兵器ウラヌス

・光月おでんが古代文字の読み書きが自分の代で途絶えることを危惧している様子はないことから、ワノ国を開国してジョイボーイを迎え入れる光月家の役割は古代兵器ウラヌスだと予想。

おでんは錦えもん達にワノ国開国の夢を託した際、事情を詳しく説明していませんが、ワノ国が鎖国したのは「光月家」だったこと、それは”巨大な力”からワノ国を守るためだったこと、一方でワノ国はある人物を待っており、その人物が現れた時に迎え入れ協力できる国でなければならないことを伝えています。

ワノ国に帰る時に おでん は「いつか”ジョイボーイ”が現れる日までに”開国”せねば」(968話)と発言しており、ここで言うある人物とは「ジョイボーイ」で間違いありません。また、”巨大な力”とは現状もそうであるように「世界政府」のことを言っていると考えられます。ジョイボーイが現れる時代まで鎖国するという目的は、800年の経過のうちに失われて、光月家では古代文字の読み書きだけが継承されていたわけです。

さて、ジョイボーイが現れた時、ワノ国の光月家は何を協力するのでしょうか。ルフィ=ジョイボーイだったとして、古代文字を読めるロビンは既に仲間におり、光月家では古代文字の読み書きは おでん で途絶えてしまっています。その上、おでんは古代文字の読み書きが自分の代で途絶えることを危惧している様子はありません。つまり、ワノ国がジョイボーイを迎え入れて協力する上で古代文字の読み書きは必要ではないということです。

おそらく必要なのは光月家の血筋。やはり、モモの助=古代兵器(ウラヌス)という考察(968話)に落ち着きそうな感じです。




973話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/5104/


トキが望んだ世界 〜世界の夜明け

・重要キーワード「世界の夜明け」について。

おでんの遺志(972話)に反抗して現代に残ったトキは命を賭して民衆の前で辞世の句を詠み(919話)、百獣海賊団に撃たれて亡くなります。

月は夜明けを知らぬ君
叶わばその一念は二十年を編む月夜に九つの影を落とし
まばゆき夜明けを知る君と成る

これはトキトキの実の能力で約800年前からタイムスリップを繰り返して”過去から逃げて”来た(964話)自分自身に対するささやかな抵抗でした。おでんは20年先の未来(968話)で”世界がひっくり返る”ことを知り、空白の100年にあたる800年前から未来にタイムスリップしてきたトキが望む世界が20年先の未来にあるはずなので、トキに20年後に飛ぶことを勧めますが、それはおでんと別れることになるためにトキは拒否していました。

・・・(中略)

また、この経緯から見てトキの辞世の句の「夜明け」とはワノ国の夜明けだけでなく”世界の夜明け”(809話)を指していると考えられます。20年先に起こると考えられる”世界がひっくり返る”ことを「世界の夜明け」と表現することは、おでんとトキ、光月の家臣らでおそらく共有しており、だからこそネコマムシは自身を「世界の夜明けを待つ男」(809話)と名乗っていたわけです。

百獣海賊団に捕まったネコマムシとイヌアラシは自力(?)でワノ国を脱出しており(819話)、この時までにトキの辞世の句を耳にしているとすれば、トキの能力を多少知っているはずのネコマムシとイヌアラシは遺体が見つからない錦えもん達に何が起きたのか、大体予想ができていたことになります。そして、ゾウに帰って来たネコマムシから光月家の話を聞いたペドロは、ネコマムシの役に立ちたくて夜明け前=「夜」を意味する「ノックス(nox)」海賊団の船長としてポーネグリフを探す旅をすることになります(830話)。ジャックの襲撃後のゾウに訪れたサンジ達に、ペドロがネコマムシとイヌアラシの二人は「世界が待っている」(810話)と表現したのは、二人が世界の夜明けの鍵となるワノ国の開国を託された光月の家臣だから、というわけです。




1000話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/5307/


海賊王の夢の果て(新説)

・現実世界の時間で約11年ぶりに本編に出てきた「夢の果て」というキーワード。以前考察してから10年ぶりに再考し、海賊王の夢の果ては「全世界をナワバリにする」ことだと予想。

今回のエピソードでは おでん の航海日誌に書かれていたロジャーの言葉とルフィの「夢の果て」が同じであったことがヤマトの発言により確定しました。

内容的は966話からあまり進展がありませんが、「夢の果て」という言葉が約11年ぶりにハッキリと本編に出てきたために、1000話公開以降、「夢の果て」の検索ワードにより、以前(10年前)書いた考察記事「【伏線】 ルフィの”本当”の夢 【実は正解でていた件】」へのアクセスが増えており、当該記事へのコメントもまた増えてきています。

その考察記事ではガイモンと約束した「ワンピースを見つけて世界を買う」(22話)がルフィの夢の果てに通じる内容ではないかと予想しています。

この考察は冗談半分で書いたもので、連載初期に正解が出ているはずがないというメタな指摘もごもっともなのですが、連載当初は連載5年で完結する見込みだったという時間感覚から考えると、そんこともないと思います。また、その後のインタビューや本編で明かされたことから、ラフテルに”莫大な宝”があることは間違いないようですので、10年経った今でも当たらずとも遠からずの考察だと思っています。

・・・(中略)

一方、レイリーの回想で、シャンクスがルフィを気に入った理由としてシャンクスは「(ロジャー)船長のあの言葉」「ロジャー船長と同じ事」(506話)をルフィが言っていたことを挙げています。この時の読解では「船長のあの言葉」とは507話でルフィがレイリーに答えた「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ」に近いものだと考えられます。

ロジャーは白ひげやまだ仲間になる前の おでん に「夢の果て」を語っており、その内容は一緒に最後の島を目指すロジャー海賊団の船員達には当然語っていたと思われます。そう考えると「船長のあの言葉」とは、本話でルフィと同一であることが確定した「夢の果て」のことを指している可能性が高いです。

「夢の果て」が海賊王の先にある夢ですから、ルフィが海賊王について「支配なんてしない」「この海で一番自由な奴」と語っていることは注目に値します。これについてはレイリーが感銘を受けていることから分かるようにロジャーも同じような考え方を持っていたことが想像でき、二人の「夢の果て」はそれを体現するものだと予想されます。だからこそ、シャンクスもレイリーも、ルフィがロジャー船長に代わる”D”になることを期待しているわけですよね。

自由をモットーとする海賊王が莫大な財宝と名声を手に入れてすることとは何なのか。

上記の10年前の考察記事のコメントでは色々な予想が挙げられているのですけど、ポイントとしては次の2点にも注意しておく必要があります。

まず1つは、エースがルフィの「夢の果て」を見れずに死ぬことが心残りだと言ったように「夢の果て」は抽象的であったり曖昧なものではなく事実として明確なものであり、漫画の1コマあるいは数コマで描くことができるものだと思われます。

もう1つは、当初のロジャーとルフィの意志とは関係ない部分で、「夢の果て」が偉大なる航路の最後の島に到達した先の夢であること、その内容が現時点で隠されていることから、それは現時点で明らかになっていないワンピースの正体やDの意志に通じるものだと考えられます。

・・・(中略)

問題はルフィが世界政府に勝った後の世界です。

ルフィは海賊王として世界に君臨することになるのでしょうか。

しかし、ルフィは海賊王は「支配はしない」と言っています。
しかし、それでは世界は無政府状態になり混乱が起きてしまいます。
ルフィが王になったとしても世界は混乱しそうなものですが、政治はビビのような適した人材に任せればいいことです。

そこで注目するのはワンピース世界の海賊の「ナワバリ」というものです。

ナワバリはその海賊団の脅威によって、他の海賊団から守られることになります。
ビッグ・マム海賊団の例では、海賊旗をナワバリに貸す代わりに、お菓子を貢物として回収していました。一方で、白ひげ海賊団は見返りを求めていたようではありません。

ルフィは魚人島をナワバリにすると宣言し(651話)、ネプチューンは自ら望んで麦わらの一味の海賊旗を魚人島に掲げることになります。ルフィとネプチューンの間でナワバリについて取引は行われていません。さらに麦わらの一味のナワバリになった魚人島ではルフィが被っている麦わら帽子が子供達の間で流行します(828話扉絵連載)。ここにヒントがあると予想します。

つまり、「夢の果て」として描かれるのは世界中の人々が麦わら帽子を被っている情景ではないでしょうか。

それが意味するのは全世界が麦わらの一味のナワバリになった世界です。
つまり、海賊王の「夢の果て」は「全世界をナワバリにする」ことだと予想します。

それは海賊王よりもさらに上の段階であり、バカげた大きな夢です。
ルフィが言うナワバリの性質上、これは世界を支配するものではありません。
それは世界が一つになったことを意味しており、そんな世界には差別も戦争もないでしょう。貧富の差もなくなっているかもしれません。そんなユートピアって感じですが、海賊であるのに、全世界がナワバリなので略奪することができないというのはワンピース世界の海賊らしいところです。

そして、それは「世界を買う」というガイモンとの約束に通じるものです。




1007話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/5360/


ベガパンクの言う失敗作

・ベガパンクは自身が作った人工悪魔の実について政府に「失敗作」だと伝えている。しかし、モモの助の能力はカイドウの能力をコピーしており、一見すると失敗作には見えないことから、ベガパンクが失敗作と言う理由は政府にとっては取るに足りないものだと予想。

パンクハザードにて、モモの助が食べてしまった人工(人造)悪魔の実はベガパンクが作ったものです。「失敗作だと聞いていた」というシーザーの部下の発言(685話)がありましたが、人工悪魔の実を食べたモモの助は完全な獣型(龍)に変身でき、ウオウオの実・幻獣種と同じく焔雲で空を飛ぶことができるという点で、シーザーとドフラミンゴにより作られていた「SMILE」よりも動物系悪魔の実の再現度は遥かに高いです。

したがって、「失敗作」というのはシーザーの妬みとも受け取れました。しかし、本話のCP-0の発言から、ベガパンクにとっては本当に納得のいかない「失敗作」であったようです。

・・・(中略)

世界政府はこの技術によって、とてつもない軍事力を手に入れていたはずですが、ベガパンクは「失敗作」だと言って納得いかず、この技術をお蔵入りにさせたように受け取れます。

CP-0はパンクハザードで保管されていた人工悪魔の実が流出した可能性に触れて、ベガパンクが言う「失敗作」という話を真に受けて、「失敗作でよかった」と語っています。しかし、モモの助を見る限り、ベガパンクが作った人工悪魔の実が「失敗作」のようには見えません。

これにはベガパンクの科学者らしい偏屈があったのかもしれません。

そもそも、作った人工悪魔の実は誰かが食べて実験をしたわけではないので、「失敗作」と言っても「SMILE」における10分の9の割合で作られる不良品とはわけが違います。ベガパンクが自分で作った人工悪魔の実について「失敗作」と言えるのは、作成以前に理論や技術が不完全だと結論づけているからでしょう。

例えば、
悪魔の実の呪いまで再現できないとか、
色味を再現できないとか(モモの助の龍はピンク色)、

世界政府にとってはそんな些細な問題が理由だったりするのかもしれません。




1009・1010話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/5384/


ヘビヘビの実 幻獣種 モデル八岐大蛇の能力

・ヘビヘビの実 幻獣種 モデル八岐大蛇の幻獣種特有の特殊能力により、オロチは命を複数持っており、人獣型の頭の数が命の数を表していると予想。オロチを殺したのは、3度目が赤鞘の侍、2度目がカイドウ、1度目がナミ?!

(前略)ここで獣型に変身したオロチの首が6つしか描かれていないということです。

一方、932話では、獣型のオロチの首は元は8つあったことが確認できます。八岐大蛇には8つの首があると言われているので、8つの首が本来の姿だと思われます。

そして、オロチが一度死んだ後には獣型の首が2つ減っているわけです。

前回も予想していたように、この場合、ワラワラの実の能力のように首の数がライフの数を表しているとすれば非常に分かりやすく、オロチは余分に7つの命を持っていたことになり、今回もあっさりと死んだ事に合点がいきます。

しかし、なぜ1つではなく2つの首が減っているのか、という疑問が同時に生じます。

仮説が正しければ、鬼ヶ島でカイドウに斬られて死ぬ以前に、首が8つあることが確認できる933話以降に、オロチは一度死んでいることになります。その時までにオロチは能力の秘密を知らなかったとすれば、20年間、光月家の亡霊に怯えていたこと、今回、赤鞘の侍に強気に戦いを挑んだことに合点がいきます。また、福ロクジュもその能力の秘密を知り得たわけです。

では、オロチは最初にいつ死んでいたのか。

思い当たる描写はこれ↓ぐらいしかありませんw

ナミの「雷霆」直撃(933話)で心停止していたと!?w



「閻魔」は剣士が覇王色の覇気を剣に纏うための養成ギプス

・光月おでんは無自覚に覇王色の覇気を纏っていたと考えられることから「閻魔」を扱うには覇王色の覇気が適していると予想。さらにゾロとミホークが覇王色の覇気を扱えると予想。

ワノ国編(カイドウとビッグ・マムの対決、ロジャーと白ひげの対決など)から描かれ始めた戦闘衝突時の黒い稲妻のようなエフェクトの正体が覇王色の覇気であることが明らかになりました。

・・・(中略)

ゾロの剣撃により、おでんから受けた傷と同等の深い傷を受けたカイドウは「まさか お前も…”覇王色”を……!!?」(1010話)と気になることを言っています。ゾロは「身に覚えがねェな」と言っており自覚はないようです。

おでんはロジャーと出会った頃、まだ武装色の覇気の2段階目(見えない鎧)以降を習得していなかった様子ですが(966話)、白ひげとおでんのかち合いの描写(963話)から既に刀に覇王色の覇気を纏うことは無自覚にやっていたと思われます。だからこそ、おでんはワノ国で唯一、カイドウに深い傷を負わせることができたわけです。

覇王色の覇気は おでん の資質によるところですが、おでんが覇王色の覇気を無自覚に纏うということに至ったのには、もしかすると愛刀の「閻魔」が関わっていたのかもしれません。「閻魔」は持ち主の”流桜(覇気)”を勝手に吸い取る妖刀で、勝手に覇気を放出されてしまうので必要以上に斬ってしまうという非常に扱いが難しい刀です。ワノ国で唯一、おでんは「閻魔」を扱うことができたという話ですが、もしかすると「閻魔」を扱うには通常の武装色の覇気ではなく覇王色の覇気の方が適しているのかもしれません。

つまり、「閻魔」は剣士が覇王色の覇気を剣に纏うための養成ギプス的なものだと言えますね(笑)。実際に扱うには覇王色の覇気の資質を持っている必要があるわけですが。

ロジャー海賊団の2番手のレイリーが覇王色の覇気を扱えるように、ゾロもそろそろ覇王色に目覚める時のようです。世界一の剣豪を目指すなら、ゾロも覇王色の覇気を纏えるレベルに達する必要がありますからね。そうなると、昔、シャンクスと張り合っていたとされるミホークは当然、覇王色の覇気を纏えるということでしょう。


<1033話考察での補足>

、「閻魔」に覇気を奪われないように覇気を制御することを止めた様子のゾロからは、うっかり?覇王色の覇気が放出され、ついでに刀に覇王色の覇気が纏うのでした。

ゾロはカイドウに有効な剣撃を与えており、刀に覇王色の覇気を纏っていること、覇王色の覇気持ちであることが示唆されていましたが(1010話)、その時点ではゾロに自覚はなく、未だにゾロに自覚はないように見えます。これは光月おでんの状況と似ています。

ルフィは覇王色の覇気のコントロールを学んでいたために、先入観から覇王色の覇気を武装することに気付きませんでした。おそらく、イメージとしては武装色の覇気と覇王色の覇気はタンクは別であるものの蛇口は同じで、ゾロが覇気を沢山放出しようと意識したために、元々素質があった覇王色の覇気も出てきて、そのまま先入観なしに刀に武装されたという感じでしょうか。

「閻魔」を飼い慣らすためには大量の覇気を要するため、必然的に「閻魔」は武装可能な覇気のタンクを2つ持っている覇王色の覇気持ちの剣士が相応しいのだと思われます。”ド真面目”な「閻魔」の性格に付き合ったために、ゾロは覇王色の覇気に覚醒し、しかも、覇王色の覇気を纏うことまで一気に習得したのでした。

1010話の考察では、「閻魔」は”剣士が覇王色の覇気を剣に纏うための養成ギプス”と表現していたのですが、まさしくそんな感じです。




1015話考察https://onepiece.ria10.com/Entry/5433/


【伏線】見聞色の覇気を持たない者にも聞こえる”声”

・カイドウに敗れて海に沈んだルフィから発せられたテレパシーの類の”声”は、近くを潜航していたハートの海賊団の船員たちも聞いている。

ルフィのテレパシーによる交信はルフィとモモの助の通話ではなく、ルフィからの一方通行の様子です。近くを潜航していたハートの海賊団の船員たちもルフィの声を聞いていることから考えると、ルフィの謎のテレパシー能力は対象を選ばず周囲に発信されているものと考えられます。また、その交信距離は短く、本来は浮上している鬼ヶ島まで届かず、”声”を聞く力が優れている特異体質のモモの助(817話、821話、1008話)が鬼ヶ島でただ一人、ルフィの声を聞くことができたのだと考えられます。

どうして突然、ルフィがテレパシー能力に目覚めたか、テレパシー能力はジョイボーイと関連があるのかは謎ですが、とりあえず今回の劇中の描かれ方的には、ルフィがこれまでに起こしてきた「奇跡」の一つという見方になっています。

<あとがき的な何か>
このルフィの”声”の性質はゴムゴムの実の覚醒条件の1つだとする1043話の考察につながります。



ワノ国編の重要な考察、未回収伏線を振り返る。(後編)

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無題
coppa
まだ前半ですが読み応えありすぎます。ありがたいです。
明日掲載の1044話に向け、ONEPIECE界隈が盛り上がってるので、色々復習できて良かったです!

夢の果てについて、11年前の記事にまだコメントが付くものなんですね笑
宴エンドもONE PIECEらしいし、麦わら帽子もマリージョアにあるなどフューチャーされてますもんね。
更に11年後には、さすがに夢の果てが明らかなってますよね…笑

余談ですが11年前の夢の果ての記事が、3/27ですが偶然ですかね?笑
2022/03/27(Sun)21:10:54
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