出版 4 社、海賊版コンテンツの公衆送信・複製の差し止め 及び損害賠償を求め、米クラウドフレア社を提訴
集英社は 2022 年 2 月 1 日、KADOKAWA、講談社、小学館とともに、クラウドフレア社 (Cloudflare,Inc. 本社:米国・カリフォルニア州サンフランシスコ)に対し、海賊版コンテンツの公衆送信・複製の差し止め及び損害賠償を求める訴訟を、東京地方裁判所に提起しました。なお賠償請求額は、一部請求として各社1作品、4作品合計で4億6000万円です。
原告となった出版 4 社はこれまで、顧問弁護団とともに、クラウドフレア社に対し、 著作権侵害が明らかな 9 つの海賊版サイトを具体的に示したうえで、対象サイトが違法に蔵置している侵害コンテンツについて、
・同サーバーを介した公衆送信の停止
・同社が日本国内に有しているサーバーにおける一時的複製(キャッシュ)の停止
・違法であることが明らかな海賊版サイト運営者との契約解除など
を再三、求めて参りました。
クラウドフレア社からは最終的に、対象サイトについて必要な措置を取ったとの回答があったものの、同社はどのサイトに対して、どのような措置を取ったのかについて何ら具体的な説明をしようとしません。何より対象サイトが従前通りの通信速度を維持したまま活動を続けている現状では、同社が効果的な対応を行ったと捉えることは困難です。また、専門家による技術的な検証によっても、対象の海賊版サイトにおいて引き続き同社のサービスが利用され、キャッシュが行われている蓋然性が高いことがわかっています。
以上の経緯と現状認識から、出版 4 社は、クラウドフレア社に対し、海賊版コンテンツの公衆送信・複製の差し止め及び損害賠償を求め、提訴に至った次第です。
クラウドフレア社は世界規模でサービスを提供するコンテンツ・デリバリー・ネットワー ク(CDN)事業者の一社であり、2021 年 12 月現在、アクセス数の多い悪質海賊版サイト上 位 10 サイトのうち 9 サイト(当月だけでなく多くの期間、上位 10 サイトの半数以上)にサ ービスを提供しています。
CDN 事業者は、世界各所に大容量のサーバーを設置し、契約先サイトのコンテンツをそれらサーバーに一時的に複製(キャッシュ)してユーザーからのアクセス先を分散すると同時 に、ユーザーの最寄りのサーバーからデータを配信することで、当該サイトの通信速度を確保するなどの役割を担っています。各国の CDN 事業者が展開しているそのサービス自体は、 快適なインターネット環境の保持に欠かせない公共的サービスのひとつと認識されており、 大手 CDN 事業者は多くの場合、契約締結時にサイト運営者の身元確認を適切に行い、かつ当該サイトが違法・不当なコンテンツ配信を行うことのないよう、様々な手段を講じています。
一方、クラウドフレア社の CDN は、無料サービスの利用期間が限定されておらず、本人確認も不十分なまま契約が可能です。そのため、サイト運営者は同社サービスを利用すること によって、CDN サービスのメリットを最大限享受しつつ、オリジンサーバー提供者やその IP アドレスを秘匿することが可能です。こうした特性から、身元の特定を嫌う海賊版サイト運営者の多くが、クラウドフレア社の CDN サービスをこぞって利用するようになっています。
海賊版サイトが利用するオリジンサーバーほかの通信インフラは、運営コストの観点からも、月間 1 億を超えるアクセスをこなせるような能力を到底有していません。従って、クラウドフレア社による CDN サービスの提供が停止されれば、多くの悪質海賊版サイトの運営が不能、または極めて困難になると考えられます。言い換えると、クラウドフレア社の CDN サービスは、多くの悪質海賊版サイトの運営にとって不可欠のものになっていると考えられるのです。
原告 4 社と顧問弁護団は、今回の訴訟を通じ、海賊版対策への協力要請に対してクラウドフレア社がこの数年間示してきた非協力的な姿勢が、通信インフラという公共的サービスを担う企業としてふさわしいものかどうかについても、社会に問うていきたいと考えています。
海賊版サイトの運営は犯罪行為です。集英社は、作者が心血注いで創作したコンテンツを預かり、適正な形で流通させるという出版社の役割を果たすため、引き続き侵害行為に対しては、刑事・民事含め厳正に対処していきます。読者、関係者のみなさまのご理解とご協力をお願い致します。
オリックスD2位・野口、友人から贈られたワンピースのキャラ「カイドウ」のフィギュアを持参 「強いキャラクター。僕も強い気持ちで」
オリックスのドラフト2位・野口智哉内野手(22)=関大=が7日、大阪市此花区の選手寮「青濤館」に入寮した。走攻守で高いレベルを誇るルーキーは、人気漫画「ワンピース」のキャラクター「カイドウ」のフィギュアを持参した。
「ワンピースのカイドウというキャラクターで、本当に強いキャラクター。僕も強い気持ちでこれから取り組んでいけたら、と思って、持ってきました」
関大の同級生から9月20日の誕生日に贈られたもので、入寮と同時に開封した。ワンピースは「ずっと見ていた」と好きな漫画で、「カイドウ」に関しても「ワンピース好きな子らが集まっていたので、これを僕にくれた」と喜んだ。
フィギュア自体は初めてもらったそうだが、チームの勝利のワンピースになるという気持ちは「はい! それはあります!!」と力を込めた。
主に遊撃手を守るが、「ショートで勝負したい気持ちはありますけど、与えられたポジションでやらないといけない。臨機応変にやりたい」と気合。大学時代には右翼の経験もあり、外野手用のグラブも用意。「(チームには)自分より若い選手もいる。負けるつもりで来ていない。勝ってナンボなんで。やるからには勝ちたい」と1年目からのレギュラー奪取を誓った。
(サンケイスポーツ)
ジンベエ像、7月下旬設置へ 「ONE PIECE」キャラ10体目 県、希望市町村を募集
熊本県は4日、熊本市出身の漫画家尾田栄一郎さんが描く「ONE PIECE(ワンピース)」のキャラクター、ジンベエの銅像について、今月中に設置を希望する市町村からの募集を始め、4月に設置場所を決定、7月下旬に設置する方針を明らかにした。
ワンピースのキャラクター像の設置は、県が2016年の熊本地震からの復興プロジェクトとして進めており10体目。これまでに県庁のほか熊本市、益城町、御船町、西原村、高森町、南阿蘇村、阿蘇市の各市町村に設置済みで、今月22日には9体目となる戦闘員ゾロ像の除幕式が大津町で予定されている。
ジンベエは操舵手として主人公ルフィ率いる「麦わらの一味」に加わった。市町村の応募条件は県が精査中。
(熊本日日新聞)
仏熱狂「ワンピース」第100巻初版25万部
尾田栄一郎氏による大人気マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」の第100巻初版25万部が、12月8日、フランスで発売された。世界で第2位のマンガ大国と呼ばれるフランスである。発売当日は、フランス各地でマンガ専門ショップやFnacなどマンガを扱う店の前に、開店前から長蛇の列ができ、フランスでの『ワンピース』の人気の高さに誰もが驚いた。
・フランスでのマンガと『ワンピース』の人気の高さ
現在、フランスのマンガ・BD(ブログ注:バンド・デシネの略。フランスやベルギーで制作されている漫画形態の本)市場では、日本のマンガが半分以上の売り上げ高を占めている。GFK研究所によれば、2020年全体で2200万冊強の売り上げを記録した。しかし、2021年1月から7月の間にフランスで2510万冊のマンガが販売され売上高は約1億8600万ユーロ。さらに8月だけで2890万冊が販売されており、今年の売り上げは右肩上がりに急激に伸びている。
そんなフランスでも人気の高いマンガ販売量の約10%を占めるのが、『ワンピース』だ。
『ワンピース』は、日本では1997年にスタートしたが、フランスでは2000年から販売された。そしてそれから10年、毎年フランスでのマンガの売り上げトップに立っている。
1000エピソード、そして現在100巻目を迎え、全部読むのに49日以上はかかると言われている狂気的な量のマンガであるのにもかかわらず、それはまったく障壁にはなってはいない。2020年には2019年より89%、2018年より135%多く販売され、毎年売り上げが伸びているのである。
そんな中今回100巻目が発売となり、初版で25万部が印刷されるという前代未聞の領域に到達した。この成功はフランスで最も権威のある文学賞のひとつ「ゴンクール賞」に匹敵するとも言われている。
また、2022年には映画もフランスに届くことになっており、この人気はまだ数年は確実に続きそうだ。
・なぜ『ワンピース』がフランスでこれほどまで人気なのか?
日本と文化ベースが違うはずのフランスで、これほどまでに『ワンピース』の人気が出た理由はなんだろうか?フランスの高尚な文化を紹介することでも知られている「フランス・キュルチュール」の『ワンピース』の記事で、フランスの漫画家レノ・ルメール氏が語っている内容を3つほど紹介したい。
まず、その前に知っておいて欲しいのが、日本のマンガが人気がある理由として「少年・少女」が主人公になっていることが挙げられる。マンガが登場する以前のフランスには、10代の若者を対象にしつつも、大人になっても読めるような読み物があまりなかったのだ。
例えば、フランスで人気の子供用のBD『アステリックス』を見てみても、主人公は子供のように背は小さいのだが、子供ではなくひげを生やしたおじさんだ。そしてすごい皮肉が多く、なんだか子供の素直な気持ちを反映したものではない。
フランスでは、子供は小さな大人と呼ばれていたことからもわかるように、大人社会が中心であり、子供の世界は重要視されなかった歴史が影響しているだろう。「少年・少女の心」が置き去りにされがちだったのである。そのため、「少年・少女」だけではなく、「少年・少女の心を持つ大人」も楽しめるマンガは大きく人気を獲得していくようになった。(後略)
(BLOGOS 記者:Ulala)
フランスで、ワンピースの100巻目が発売されたが、
— ulala フランス在住の著述家 (@ulala_go) December 9, 2021
限定版を求めて、並ぶフランス人の様子を説明したニュースpic.twitter.com/EMYoNs2utC
One Piece T.100 ➡️➡️ Demain pic.twitter.com/JmX6H34ogO
— Glénat Manga (@Glenat_Manga) December 7, 2021
海賊版サイト広告に賠償 赤松健さん「全ての漫画家にとって画期的」
漫画を違法に公開した海賊版サイト「漫画村」(閉鎖)に広告料を支払い、著作権侵害を助長したとして、漫画家の赤松健さんが広告代理店2社に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁が「違法行為のほう助に当たる」と認め、請求通り計1100万円の支払いを命じる判決を言い渡したことが分かった。判決は21日付。赤松さんは24日、東京都内で記者会見し「全ての漫画家にとって画期的な判決だ」と語った。
漫画村は赤松さんの代表作「魔法先生ネギま!」を含む5万冊以上を掲載し、2018年4月に閉鎖された。同3月の月間閲覧者数は延べ約1億7000万人に上る。
判決によると、広告代理店の「エムエムラボ」(横浜市)と「グローバルネット」(東京)は17年、広告主から依頼を受けて漫画村に広告を掲載し、サイト管理者側に広告料を支払った。
田中孝一裁判長は、当時既に海賊版サイトが社会問題化していたとして「著作権侵害を予見できたのに、事前に違法性の有無を確認する義務を怠った」と指摘した。
(サンスポ)
Netflixの実写版『カウボーイビバップ』わずか1シーズンで終了へ
Netflixが実写版『カウボーイビバップ』をわずか1シーズンで終了させることが明らかになった。最初の、そして唯一となったシーズンの配信は2021年11月19日にスタートしていた。
The Hollywood Reporterによれば、Netflixはこの西部劇風SF作品について、シーズンの続編制作をしない意向だという。シーズン1のラストでは、続編への期待を煽るクリフハンガーとして重要なキャラクターが登場していたが、今回の決定はそれに応えられないものとなった。
『カウボーイビバップ』は賛否両論をもって迎えられ、配信スタート時には約7400万の視聴数を達成したものの、週を重ねるごとに視聴者は減少していった。ここ数年のNetflixは、どの番組を更新し、どの番組を終了させるかの判断が以前よりあからさまになっている。
またNetflixは視聴者数についてもより率直になっており、プラットフォーム上で番組がどれくらい成功しているかが可視化されるようになっている。
いまや古典となったアニメ作品を原作とした実写版『カウボーイビバップ』では、ジョン・チョウ、ムスタファ・シャキール、ダニエラ・ピネダが宇宙船「ビバップ号」に搭乗する賞金稼ぎのトリオを演じる。内容もアニメと同じく、ノワールやクライム、スラップスティックコメディなどさまざまなジャンルをミックスしたものとなっている。しかし元のアニメが名作とされているいっぽうで、実写版への反応ははるかに冷めたものだった。
だがNetflixがアニメの実写化をあきらめたわけではない。実写版『ONE PIECE』、実写版『幽☆遊☆白書』、実写版「ガンダム」など、すでに複数のプロジェクトが待機している。
なお実写版『カウボーイビバップ』についてはIGN JAPANのレギュラー番組「銀幕にポップコーン」でも取り上げているので、こちらもあわせてチェックしてほしい。
(IGN JAPAN)