LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 【ワンピース探訪】 X・ドレークの縁(ゆかり)に触れる 【第2回】
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第2回はX(ディエス)・ドレーク。
※この記事はワンピースのエッセンスがたいへん希薄です。

名前の由来は52巻SBSで「16世紀イギリスの冒険家でプライベーティア”フランシス・ドレーク”騎士」と明らかにされています。

これですね。つ■
896e4ed3.jpeg 『海賊キャプテン・ドレーク』 杉浦昭典 (講談社学術文庫)

この本かなりお勧めです。
海賊史にずぶの素人である私でもすんなり読めました。


表紙はエリザベス1世がドレークのナイト(騎士)の叙任儀式を行っている(実際は代行による)様子です。

”海賊”であるドレークがどうやって「イギリスを救った海の英雄」に成り上がったのかを理解するためには、当時の情勢を理解する必要があります。

ザックリ説明すると・・・
 コロンブスの新大陸発見やマゼラン探検隊の世界周航など、16世紀すでに海洋王国として覇を極めたスペインに対して(コロンブスもマゼランもスペイン人ではないが、スペイン国王の出資による航海というのがミソ)、イギリスはフランスとの百年戦争、それに続く内乱に追われ海外進出は出遅れていました。

当時スペインとイギリスは”表面上は”友好貿易を行っていましたが、その実質は違いました。

イギリスでは、エリザベス1世の治世が私掠船(プライベーティア)の全盛期だったのです。
私掠船とは、敵国の船を襲撃し掠奪することを認める「私掠特許状」を国王から与えられた商船のことです(ドレークは、この狭義のプライベーティアには当てはまりません)。
私掠船の捕獲品の何割かが国王に分配されるのですが、私掠船による掠奪額が当時のイギリスの貿易額の何十倍にも相当し、イギリス国庫を潤したのですから、エリザベス1世が「海賊女王」と呼ばれたのも無理ありません。

そして「女王陛下の海賊」「海の犬」と呼ばれた私掠船船長たちの大獲物が、スペインの宝物船だったわけです。

「海の犬」たちの中でも、とりわけスペインに大きな打撃を与えた三巨頭がバジル・ホーキンスの名前の由来であるジョン・ホーキンズ、X・ドレークの名前の由来であるフランシス・ドレーク、カポネ・”ギャング”ベッジの名前の由来じゃなかったトマス・キャンベンディッシュです。

46af7990.jpeg
左からホーキンズ、ドレーク、キャンベンディッシュ

X・ドレークのキャッチコピーが”堕ちた海軍将校”ならば、

フランシス・ドレークは逆襲の新教徒(プロテスタント)です。

ドレークは熱心なプロテスタントなのですが、幼い頃に体験したプロテスタントの弾圧やホーキンズの船に乗っていた頃にスペイン人から受けた仕打ちから、カトリック国家であるスペインに対して強い敵意を持っているというのがポイントです。これがドレークという人物の原動力だったのです。

ホーキンズの船で経験を積んだドレークは、海賊事業の手始めとしてパナマ遠征を行い、帰国した頃にはすっかり有名になっていました。この時代、ホーキンズやドレークのように新大陸のスペイン植民地に遠征するのは異色であり、とくにドレークは過激でした。

ドレークの最大の偉業は、海賊行為ではなく、史上2回目の世界周航を成し遂げたことです。

海図が全然ない当時のマゼラン探検隊の航路は大変過酷で、マゼランの部下たち18人が死に物狂いで世界周航を成し遂げた後、50年のうちにスペイン船は同じ航路に何度もチャレンジしましたが、マゼラン海峡(南米の南端)を越えることはできませんでした。当時の世界周航は大変な偉業だったのです。

そして、マゼラン探検隊に続く2人目の世界周航者が海賊だったのです。
しかも自ら計画し、船長として自身が成就したという点でマゼランに優っていると言えます。すんげー。

ad719551.jpeg  ←フランシス・ドレーク

ドレークの世界周航の計画はマゼラン海峡を渡って太平洋に入り、西海岸のスペイン植民地を次々に襲い、そのままマゼラン探検隊と同じ航路を辿って帰国するという大胆なものでした。それでも、成し遂げられたのは彼が優れた航海士でもあったからでした。

この世界周航には女王エリザベス1世も陰で出資していますが、「私掠特許状」を貰っているわけではないので、ドレークは狭義の意味でのプライベーティアではありません。実質はそうなのですが、あくまでも海賊です。

さて、ドレークの一行がマゼラン海峡に差し掛かるときのことです。この航海の立役者であるジェントルマン(当時のイギリスの支配階級)のトーマス・ドウティを反逆罪により死刑に処した後のエピソードです。
演説好きと知られるドレークのキャラクターが垣間見れます。

(『海賊キャプテン・ドレーク』抜粋)
ドウティの処刑は全員にさまざまな思いを残したが、8月11日、全員を集めて聖餐を拝受させたのち、ドレークは壇上に立って演説した。
「私はまともな教育を受けてこなかったので、うまく話せるとは思わない。しかし、これからいうことをしっかり聞いてもらいたい。」(中略)
「自分はロンドンの有力者たちに金銭で雇われたのではない。彼らは自分と同じ共同出資者であり友人である。スペイン王に一矢報いたいという女王の意を体してここまで来たのであり、船団の聡指揮者は自分である。ジェントルマンと船員の不一致は航海の成就を阻害する。ジェントルマンは政治上の目的で自分に必要だから乗せた。船乗りには無法者が多いが、しかし彼らなしでは航海はできない。どちらも自分にとっては必要である」
「船長たちは自分の船内を統轄しなくてはならない。もうこれ以上、私と一緒に航海するのは嫌だというものには、マリゴールド(船団の一隻)を提供しよう。ただし、その場合には真っ直ぐイギリスへ帰れ。万一、航海中に出会うようなことがあれば、私はただちに砲撃して船を沈める」という意味の内容を、もっと時間をかけて詳細に説明し、航海を放棄して帰国するかどうかという結論を翌日までに返事するよう全員に要求した。
しかし、全員がその場で帰国を拒否し、ドレークに従うことを誓ったので、「それなら」とドレークは続けた。
副司令官のジョン・ウィンターを筆頭に、船長の名前を次々と読み上げていった。
「諸君の職務を解任する」
思いがけない命令に「なぜですか」と何人かが詰め寄った。「嫌だというのか」。誤記鋭く問いなおすドレークにたじろいだ彼らは、黙り込んだ。
「この中の何人かはドウティと同じ運命を辿るはずではなかったのか」
――ドレークの声に、思わずひざまずいた彼らは懺悔して許しを乞うた。
「諸君、われわれのなすべきことを考えようではないか。目的はスペイン王に目に物を見せることである。失敗すれば、われわれが笑われ、あざけりを受けるだけでなく、永久にわが国の誇りに汚点を残すことになるのだ」
ドレークは「ジェントルマン諸君、船乗りとともに帆綱を取れ。船乗りたちよ、ジェントルマンも諸君の仲間である」と一段と声を張り上げた。
その後、解任された船長たち士官らは、あらためてもとの職にもどすというドレークの任命を受け、一同は決意を新たにすることになった。


とさ。

ドレークの世界周航の結果として持ち帰った捕獲品の総額は約60万ポンドと考えられ、そのほとんどの収益を女王が獲得したのですから、ドレークの海賊行為には大赦が与えられ、ドレークにはナイトの称号が与えられたのでした。
ちなみに、当時の軍艦建造費がトン当たり5ポンドだったそうなので、ドレークがイギリスにもたらした収益のすごさが分かると思います。

その後ドレークは第1回目のアルマダ(スペイン無敵艦隊)海戦で、提督(軍人というわけではない)としてホーキンズとともに参加して勝利、その後、市政に没頭しました。

しかし、スペインを叩きのめすためには大規模な侵略遠征をする他ないという考えから、再び海に出ましたが、洋上で病死しました。50歳と何歳かでした(生まれが不明のため)。

英雄ドレークの死後、ドレークが必ず座右に置いていた太鼓の伝説化されたエピソードがあるのですが・・・・長文になったので、そろそろこの辺で筆を置くことにします;


私は歴史が元々好きな方ですが、海賊史に興味を持って調べられるのは、やっぱり『ONE PIECE』のおかげです。好きなもののことについてはいくらでも調べられるものなのさ。。
第3回からはもうちょっと軽めにいきます!

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きたきた♪
あん
待ってました「ワンピース探訪縁シリーズ」♪

シャボンディ島民さんが 解りやすく かみ砕いてくれて 尚且つ おもしろいコメントも添えてくれるので 読んでて楽しいです(≧∇≦)
2011/01/16(Sun)11:16:59
Re: きたきた♪
シャボンディ島民
どもです。
楽しみにしていてくれて嬉しいです。


それにしても自分で名前つけといてあれですが、「ワンピース探訪」って

変なタイトルw
2011/01/16(Sun)17:44:30
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