第746話　「星」

TOPICS
・ここまでのドレスローザ編
・鳥カゴのゲーム
・鉄の乳バンド
・ゾロの子電伝虫の行方

・ここまでのドレスローザ編
前話までの現状整理。

【ウソップ】【ロビン】【トンタッタ族】NEW!
所在：　地下交易港「幹部塔」跡
目的：　スマイル工場の破壊／スマイル工場で働くトンタッタ族の解放
　ドフラミンゴが国王のドレスローザには知られざる闇があった。ウソップとロビンはドレスローザの自由と元国王であるリク王の名誉を取り戻そうとしている小人のトンタッタ族と出会う。ウソップのついた嘘がもとで、ウソップたちは伝説のヒーローとして彼ら「リク王軍」と共に戦うことになる。作戦の第1目標であった、オモチャの能力者である”シュガー”を気絶させること（SOP作戦）になんとか成功し、ドレスローザの全てのオモチャが元の姿に戻った。
　ウソップのおかげでオモチャから元の姿に戻ることができたと知ったコロシアム出場選手達はウソップを神のように崇める（→「ゴッド・ウソップ」誕生）。ウソップは彼らにSMILE工場破壊とトンタッタ族救出を命じたが、工場前はトレーボルとディアマンテによって堅く守られていた。（～745話）

＜決起本部の情報整理＞
・「闇の工場」には「マンシェリー姫」を含め500人のトンタッタ族が捕らえられている。
・900年前までのドンキホーテ王の治世では、トンタッタ族はドレスローザの奴隷として人知れず地下深くで働かされていた。

＜オモチャにされたコロシアムの主な戦士達＞
・ハック（革命軍）
・キャベンディッシュ（ハクバ）
・サイ（八宝水軍；目的はドレスローザから敵国への武器密輸を止めること）
・ブー（八宝水軍）
・チンジャオ（八宝水軍）
・エリザベローⅡ世（プロデンス王）
・ダガマ（プロデンス王国軍師）
・アブドーラ（犯罪者）
・ジェット（犯罪者）
・ハイルディン（海賊傭兵）
・オオロンブス（冒険家）
・イデオ（ボクサー）
・ケリー・ファンク（殺し屋）
・ボビー・ファンク（殺し屋）
・スレイマン（ディアス海戦A級戦犯）
※敗退者でオモチャにされていないのはリッキー（リク王→拘束）とベラミー

【サボ】【コアラ】【ハック】【バルトロメオ】NEW!
所在：　地下「交易港」
目的：　戦争を助長しているドレスローザからの武器の輸出を止めること
　密かに革命軍に入隊し革命軍No.2の「参謀総長」にまでなっていたサボはルフィと入れ替わり、ルーシーとしてコロシアム決勝戦に出場。「リク王軍」のSOP作戦成功後、サボは海水で囲まれた闘技舞台を一撃で破壊し、他の選手を場外負けにして優勝。優勝賞品である”メラメラの実”の能力を手に入れる。
　闘技舞台の陥落により決勝出場選手（サボ、バルトロメオ、レベッカ、バージェス、ディアマンテ）は皆、地下交易港に落下。サボは革命軍のコアラ、ハックと合流し、そしてロビンと再会する。次の目的は武器「生産」の場所を探すこと。（～745話）

【ドフラえもん（錦えもん）】【ウィッカ】NEW!
所在：　地下交易港「連絡リフト」前
目的：　カン十郎の救出
　能力によりドフラミンゴに変装中。地下に捕らえられているカン十郎のもとへ向かう途中、グラディウスからカン十郎はスクラップ場から消えたことを聞く。負傷したトンタッタ族のドフラミンゴ討伐部隊を抱えている。（～745話）

【ルフィ】【ロー】【ヴァイオレット（ヴィオラ）】【片足の兵隊（キュロス）】【リク】NEW!
所在：　王の台地
目的：　ドフラミンゴの討伐
　ローと麦わらの海賊同盟は天竜人だったというドフラミンゴの大掛かりな罠にかかり、ローはドフラミンゴと海軍大将藤虎の攻撃を受け窮地に追い込まれる。ローと麦わらの海賊同盟はカイドウを討つことを名目にしていたが、ローの真の目的はその過程である「SMILE」の製造を止めること、つまりはドフラミンゴを討つことだった。これには13年前のローとドフラミンゴの因縁が関係しているらしい。ローはドフラミンゴに一騎打ちを挑んで敗れ、王宮に捕らえられる。同室にはリクも捕らえられていた。

ロー「『"D"はまた･･･必ず嵐を呼ぶ』」「コラさん･･･」

　ローを助けるため、ドフラミンゴを倒すため、ルフィはゾロ、錦えもんと共に王宮へ向かう。ヴィオラの案内で王宮に侵入し、道中で「リク王軍」隊長の片足の兵隊と合流し、ドフラミンゴとローらがいる「スートの間」の前にたどり着く。SOP作戦成功後、人間の姿に戻った片足の兵隊（＝キュロス）が部屋に突入し、ドフラミンゴの首を切り落とすが、それはドフラミンゴの分身だった。ルフィ達はピーカの能力によって全員部屋から王宮の外に追い出されてしまう。

　ドレスローザの真実が暴かれたドフラミンゴは、"イトイトの実"の能力でドレスローザ全体に脱出不可能な巨大な"鳥カゴ"を作り、"寄生糸"で無差別攻撃を始め、国中にいる者全員が賞金稼ぎになる”殺しのゲーム”を国中にアナウンスした。ピーカの能力によりドレスローザの地形は大きく変えられてしまう。（～745話）

【ゾロ】
所在：　王の台地
目的：　ドンキホーテファミリー打倒
　能力により王宮と同化したファミリー最高幹部ピーカと戦闘。斬ってもキリがないピーカの体に対してどうすれば攻撃できるのか困惑する。SOP作戦成功直後、ピーカはドフラミンゴのもとへ向かい、ゾロの前から姿を消す。（～745話）

【藤虎（イッショウ）】【バスティーユ】【海軍】NEW!
所在：　「オモチャの家」前
目的：　麦わらの一味の逮捕
　イッショウはローと麦わらの一味の同盟の真相、グリーンビットへ向かった目的を調べるため、ドレスローザに派遣される。同盟の事実が本当だったことから、ローの七武海の称号剥奪を決定。また、市民への被害を最小限に抑えるため、麦わらの一味と不審な者達（リク王軍）の動きを止めようと考える。オモチャの家で暴れていたフランキーをようやく止めたが、（「リク王軍」のSOP作戦成功により）ドレスローザでオモチャから人間に戻った海賊が暴れ始めた報告を受ける。すぐさま、ドフラミンゴの”鳥カゴ”が始まって海軍本部との通信が不能になり、（”寄生糸”により）無差別に人を傷つける国民や海兵が現れたと報告を受ける。イッショウは”王下七武海”制度の完全撤廃を望んでいる。（～745話）

【フランキー】
所在：　「オモチャの家」
目的：　スマイル工場の破壊
　身体が大きすぎて秘密の「地下通路」を通れないフランキーは一人、「オモチャの家」から地下「交易港」を目指すが、「オモチャの家」の4つの入り口の1つを守備していたセニョール・ピンクと戦闘に。家の中には突入できたが、ピンクに加えてマッハバイスとも戦闘になり、さらに海軍にも包囲される。このまま地下に進んでもトンタッタ族の作戦の邪魔になると考えたフランキーは意味無く暴れ続け、海軍を地上に引き止めることにするも、ついに力尽きてしまう。SOP作戦成功に一役買う。（～743話）

【デリンジャー】【セニョール・ピンク】【マッハバイス】
所在：　「オモチャの家」
目的：　SMILE工場の守備
　コリーダコロシアムの決勝出場予定だったドンキホーテファミリー幹部はディアマンテ以外、ドフラミンゴの指示でオモチャの家の入り口に配備される。ピンクとマッハバイス、遅れて来たデリンジャーも加勢し、暴れていたフランキーをついに止めたが、（「リク王軍」のSOP作戦が成功し）オモチャ達が元の姿に戻り、シュガーが誰かにやられたことを知る。（～743話）

【サンジ】【ナミ】【チョッパー】【ブルック】【モモの助】【シーザー】
所在：　ドレスローザの沖
目的：　シーザーを連れて作戦の次の島「ゾウ」を目指す
　作戦変更。シーザーをグリーンビットで回収し、サニー号の"風来・バースト"でドフラミンゴとイッショウの強襲から脱する。ローの指示でルフィらをドレスローザに残し、先に次の作戦の島であり錦えもんらの目的地である「ゾウ」に向かっていたが、再び作戦変更。トンタッタ族と共に戦ってドンキホーテファミリーを討とうという電話会議でのフランキーの訴えに賛同し、ドレスローザに船を戻すが、ナミの提案でやはり「ゾウ」を目指すことになる。（～730話）

【タマゴ男爵】【ペコムズ】【ビッグマム海賊団】
所在：　ドレスローザの沖
目的：　シーザーの捕獲
　シーザーを狙い、巨大な海賊船でサニー号の前に現れ、砲撃を開始する。シーザーを狙う理由は”研究費”を騙し取られていたためらしい。（～730話）

＜その他のキーパーソン＞
【リッキー】
　鉄仮面、ドクロマントの老剣士。盾を持たない戦い方が特徴的。元剣闘士だが、コロシアムに彼を知る者はいない模様。正体はドレスローザの先代国王リク王だった。10年前、ドフラミンゴの計略により国を奪われる。

【キュロス】
　コロシアムの歴史上、最強の剣闘士。20年前まで活躍していたらしいが、国中の誰も彼を知らない。コロシアムの選手控え室にはなぜかキュロスの銅像があり、知られている情報はそのプレート書かれたことのみ。
実は片足の兵隊の正体。10年前、オモチャにされた時、シュガーが契約を交わし忘れたため、オモチャ達の中で唯一自由に行動することができる。

【レベッカ】
　コリーダコロシアム専属の女剣闘士（”囚人剣闘士”）。予選Ｄブロック出場。国民に恨みを買ったドレスローザの元国王リク王の孫（”幻の王女”）。ドフラミンゴが新しい国王になった際、母親のスカーレットをドンキホーテファミリーに殺される。親代わりに育ててくれた片足の兵隊を守るため、”メラメラの実”を手に入れてドフラミンゴを討とうとしている。片足の兵隊の正体が実の父親だとは知らない。

【ヴァイオレット】
"ギロギロの実"の能力者。正体は元ドレスローザの王女ヴィオラ（レベッカの叔母）。10年前、リク王（父）を殺さないことを条件としてドンキホーテファミリーに入る。"千里眼"の能力を持つ彼女は昨夜からサニー号の接近に気づいていたはずだが、ファミリーには報告しなかった。一時はサンジを罠にかけたが、ファミリーを裏切りサンジに協力する。ヴァイオレットは能力で「リク王軍」の行動をずっと見ていた。

【コラさん】
　ローとドフラミンゴの13年前の因縁に関係しているらしい。

【ベラミー】
　”2年前”ドフラミンゴに見捨てられたベラミーは、かつてその存在を信じる者を笑っていた”空島”へ行き、海賊団の仲間を失ったが、スカイピアの黄金を持ち帰りそれをドフラミンゴに寄与することで再びドフラミンゴの部下になっていた。コリーダコロシアムで今回優勝すればドンキホーテファミリーの幹部になれることをドフラミンゴから約束されていたが、Bブロック予選で敗退。ベラミーに愛想を尽かしたドフラミンゴから指令を受けたデリンジャーに殺されかけるが、バルトロメオに助けられる。建前では殺されかけても未だドフラミンゴへの忠誠を示すが、ルフィにも割と協力的である。


・鳥カゴのゲーム
ドレスローザにいた全ての人を巻き込んでドフラミンゴがゲームを開始。
745話
＜ゲーム終了の条件＞
・ドフラミンゴの首を取る、あるいは12名の「受刑者」たち全ての首を取る。

＜ルール＞
・「鳥カゴ」からは誰も逃げられない。外への通信も不能。
・プレイヤーはドレスローザにいる者全て。
・”寄生糸”で操られた人間が無差別に隣人を傷つけ続け、ゲームを終了しなければ全員死に絶える。
・討ち取った「受刑者」の星1つにつき1億ベリーの賞金が出る。

＜受刑者＞※( )内は懸賞金額
レベッカ★（－）
ニコ・ロビン★（8千万）
錦えもん★（？？？）
ヴィオラ★（－）
フランキー★（4千4百万）
キュロス★★（－）
ゾロ★★（1億2千万）
サボ★★★（？？？）
ルフィ★★★（4億）
ロー★★★（4億4千万 ※元懸賞金）
リク★★★（－）
ウソップ★★★★★（3千万 ※そげキング）

ルフィを討ち取った場合は、通常より1億ベリー損するレイティングになっています。それに対して、ウソップはかなりの狙い目（笑）。しかも、今は全身ボロボロで動けない状態ですからね。もし、ナミがドレスローザに残っていたら、目がベリーになってウソップに激しく咎められていたことでしょうｗ

「恐怖で支配してもよかったんだ」と言っておいて、ゲームを終了させなければドレスローザにいる者たちが全滅すると脅迫して自棄になっているように見えるドフラミンゴは置いといて、気になるのはイッショウ（大将藤虎）が決断した対応です。最初はドレスローザの国民の安全が第一として”麦わら”と”ロー”の「海賊同盟」を追っていましたが、「鳥カゴ」が始まりドフラミンゴの手によってドレスローザの国民たちが傷ついている状況に変わっても、暴れだした者を抑え込みつつまだ”麦わら”と”ロー”の「海賊同盟」を標的にすると言っています。ドフラミンゴを捕らえないのかと尋ねたバスティーユもこの命令には驚いています。

「今は仲良くやりやしょう　あんたの国を守ろうってんだ　これからこの国のどんな”粗”が曝け出されても あっしァ盲目…見えやせんのでご安心を」（735話）

どんな”粗”が曝け出されても…確かにそう言ってましたけど、、曝け出た上に現行犯なので、捕らえてもらわないとドレスローザの国民としても海軍に不満が向きそうなものです。イッショウの野望は”王下七武海”制度の完全撤廃で、ドフラミンゴとのやり取り（735話）では「今年は”世界会議”　否が応でも世界は動く…」とも言っていたので、それを実現するために何か計算があり、ここでドフラミンゴを捕らえてしまっては都合が悪いことでもあるのでしょうか。だから、ルフィ達にはドフラミンゴをここで倒してもらっては困るとか？単にドフラミンゴとの口約束を守っているだけとすると、イッショウの言動はやや不自然な気がします。


・鉄の乳バンド
カン十郎が消えたというスクラップ場へ向かう途中、錦えもんは地下交易港でロビンらと一時合流。ロビンの傍らにいたレベッカを凝視して錦えもんが思ったことは・・・


錦えもん：（鉄の乳バンド！？異国の文化か…好きだ！！）








　　同志よ…


レベッカじゃない方はレッドソニア（Red Sonja）のコスプレです（※写真が1枚しか表示されていない場合は、PCで閲覧すると見えるはず）。アメコミ「マーベル・コミックス」のレッドソニアは、ビキニ型のメタルアーマーを装備した女性の元祖みたいなキャラクターです。今はゲームキャラクター等でありふれたものですが、デザインの源流を遡るとみんなレッドソニアに辿りつくというわけです。

ちなみに、錦えもんがスクラップ場への穴に飛び込んだ時に言った「ままよ」という台詞は、錦えもんがマザコンというわけでは決してなく、「なすが儘（まま）に」「どうにでもなれ」という意味。


・ゾロの子電伝虫の行方
地下交易港から地上に登るロビンは、他の仲間の現状を知るためゾロに電話をかけるのですが、手に持っているのはゾロの子電伝虫のようです。それはなぜか？（※というわけで考察から答えを導き出しますけど、諸事情でドレスローザ編のアニメを全く観ていないため、アニメで既に答えが出ていたら申しわけねぇ！）


対して、ゾロが持っているのはサンジの子電伝虫。これは723話でサンジが後で全員の状況を確認するために錦えもんに渡しておいたもので、おそらくカン十郎を助けに向かう錦えもんと別れた際にゾロが預かったようです。


考えてみれば、サンジが子電伝虫を錦えもんに渡した時にゾロが一緒にいたので、この時点でゾロは子電伝虫は持っていなかったことになります。一方、ウソップ、ロビンが合流した後、729-730話でフランキーが持っている子電伝虫は正面の描写がないため、誰のものかこのシーンだけでは判別できません。※729話でサンジがチョッパーに（子）電伝虫をウソップにつなげと指示しているため、ウソップの子電伝虫と分かる。
730話

ただし、フランキーがロビン達に合流する前、フランキーの子電伝虫が描かれており、これは先のシーンの子電伝虫とは異なります。
713話

ロビンの子電伝虫は先のシーン時点で既にトンタッタ族の手によって野生に還されているため、ロビンの子電伝虫を持っていません。
711話

つまり、子電伝虫を持っていないロビンにゾロが自分の子電伝虫を渡していたということになります。原作では718話でゾロが「リク王軍」決起本部でフランキーと合流するところまでしか描かれていませんでしたが、この時、必然的にゾロはロビンとウソップにも会っていたのでしょう。フランキーが子電伝虫を持っているのに、ゾロがロビンに自分の子電伝虫を渡して出て行ったのは、サンジが錦えもんに子電伝虫を残していったのと同じように、サニー号に戻る予定だったからと考えられます。また、ウソップもロビン同様にトンタッタ族の手により自分の子電伝虫を野生に還された、あるいは初めから子電伝虫を持っていなかったと考えられます。
※729-730話でフランキーが持っているのはウソップの子電伝虫と分かり、殻模様が一致するため、本話でロビンが持っている子電伝虫はウソップのものと分かる。コメントで指摘ありましたが、電伝虫は通話相手の表情も真似するので顔だけで持ち主を判断するのはできないですね。ロビンがサンジの子電伝虫にかけて、ゾロが声を出す前から、相手がゾロと察したのはそういう理由というわけです。電伝虫は奥が深いな～ｗ

だから何？と言われると、ゾロはサンジの子電伝虫を持っていて、ロビンはゾロの子電伝虫を持っていて…一部のカップリング好きの胸が熱くなるな！と言いたかっただけです（ぇｗ
※繰り返しになりますが、ロビンが持っていたのはおそらくウソップの子電伝虫です。書くこと他になかったんや…ｗ


フランキーはどこかへ。
キュロスは一人突っ走り、
ルフィ、ゾロ、ローはドフラミンゴを倒すため、最短経路で王宮を目指す！
といったところで次回へ。