LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 『GREEN』掲載の麦わらの一味初期構想の設定画の謎が明らかになる
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『ONE PIECE GREEN』(2010年発行)には麦わらの一味の初期構想と後期構想の立ち絵のラフが掲載されています。

連載開始2年前の初期構想では、役職名が併記されており、「船長」「医者」「コック」「音楽家」「航海士」「副船長/そげき手」「戦闘員」「植物好き」「船大工」が描かれています。ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジのキャラクターデザインはほぼ決定稿に近いものになっており、チョッパーとブルックの面影が見られます。「植物好き」は、「船大工」がフランキーとすると、ロビンの役割の「考古学者」の前身に当たるものと考えられます。

連載直前の後期構想では、役職に加えて、キャラクター名、身長、仲間の順番と見られる数字が併記されたもので、ブルックの名前がスカートとなっている点を除けば、当時の麦わらの一味とほぼ変わらない設定が見受けられます。

しかし、『ONE PIECE GREEN』で公開されたこれら2つの初期設定画には不可解な点がありました。それは初期構想の設定画ではルフィとゾロの間に線が消されたような跡が残っていること、後期構想では、一味の立ち姿のバランスを見ているような設定画と見受けられるのに後ろに並ぶ人物は不自然に右に寄せられていること、ルフィの周りにやはり線が消された形跡があることでした。

その後、連載では魚人島編が始まり、ジンベエが麦わらの一味に入る可能性が示唆された段階になると、『GREEN』の麦わらの一味の設定画の不可解な点が示すのは、当時まだ本編で仲間になってない(フランキー、ブルックと並ぶ)高身長のキャラクター、すなわちジンベエに相当するキャラクターが設定画に描かれており、情報制限のために『GREEN』掲載時に”消された”ということでした。



そして、この度発行された『ONE PIECE mgazine Vol.10』(9月16日発売)では、改めて麦わらの一味の初期構想の設定画が掲載され、そこにはやはり「ジンベエ」がいたことが明らかになりました。


はじめ名前は「西郷」(おそらく西郷隆盛からイメージ)だったようですが、連載開始2年前からほぼジンベエのキャラクターは固まっており、フランキーとロビンよりもキャラクターが作られたのは早かったことが見受けられます。役職も「かじとり」(舵取り)とあり、操舵手であることも既に決まっていたわけです。王下七武海の中ではミホークに次いでジンベエの名前が初期に出てきますが、これはアーロンが東の海にやってきたきっかけとして語られています。この段階から、アーロンとの関連で将来仲間になるジンベエとの接点を作ることが考えられていたことが窺えます。

初期構想ではルフィの仲間は9人ですが、連載第1話で海に出たルフィは「(仲間は)10人はほしいなァ」と言っており、連載初期の栄ちゃんのインタビュー(『コミッカーズ』1998年10月号)でも実際、仲間の数の理想は「10人ぐらい」と語っていました。さらに連載21周年を記念した読売新聞の栄ちゃんのインタビューでは「最初は10人の仲間を1年半で集めようと思っていました」とはっきり語っており、さらにジンベエを仲間に数えて「仲間はまだ9人です」と語っています。初期構想・後期構想にビビが入っていないように、この”仲間”にはビビはカウントされていません。連載後期構想にジンベエが入ったとしてもまだ後方左にスペースが余るような気もしますが、果たして・・・?

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無題
coppa
設定画ってすごいワクワクしますよね
ワンピースが完結した暁には、設定画集をぜひ発売して欲しいですね。
それもなるべく沢山!
2020/09/28(Mon)19:46:23
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