2月4日に発売のコミックス『ONE PIECE』最新98巻の発行で、シリーズ累計発行部数4億8000万部を突破したことが発表されました。初版発行部数は2010年3月発売の第57巻以降、42巻連続・10年以上、300万部以上を発行しているという驚異的な数字です。

コミックス96巻発行（2020年4月発売）の時点で累計4億7000万部を突破しており、最新刊の初版発行分が600万部とすると、増刷分で約400万部伸びたことになります。なお、累計発行部数の海外内訳は8000万部以上と、前回の発表と変わりありません。



98巻のおまけページは内容的に濃くて、一部については久しぶりにブログに書き留めておこうかなと思います。メモ代わりです。なお、本編で明らかになる内容の一部が先に98巻のおまけページで明らかになっており、実はコミックス派にはネタバレを含んでいます。意外な内容が何気なくさらっと出ているので、コミックス派の人は困惑したのではないでしょうか。

● ヤマトの誕生日は11月3日
「おばあちゃんが言うには〜」と、ミルクボーイの漫才のノリで、ヤマトの誕生日が11月3日に決定しています。由来については言及がありません。語呂合わせではないように見えます。11月3日と言えば文化の日で、元々は明治天皇の誕生日（明治節）です。天皇家はヤマト王権から続く血筋なので、天皇にゆかりの深い11月3日になったのでしょうか。それなら建国記念日（紀元節）の2月11日の方が相応しい気がしますが。

追記）コメントで教えてもらいましたが、11月3日は投稿者の誕生日だそうです。ほなら8月10日でええやないか！

SBSに初めて採用された！まさかヤマトと同じ誕生日になれるとは！嬉しすぎる！尾田先生ありがとうごさいました！#ワンピース98巻 #ヤマト pic.twitter.com/JbwVkvVuWb

— ハタ (@4kEKKogKcQsz6hy) February 3, 2021

（追記終）


● 飛び六胞の名前もトランプが由来
百獣海賊団の大看板はキング(K)、クイーン(Q)、ジャック(J)、ナンバーズは1から10の漢数字が名前に付いており、真打ちはトランプの遊び方の名前になっており、いずれもトランプに由来しているのはすぐに分かるところですが、飛び六胞（ドレークを除く）の名前もトランプの遊び方に由来しているそうです。

フーズ・フー（WHO'S WHO）→ 3人用トリックテイキングゲーム
ブラックマリア（Black Maria, Black Ledyの別称）→ イギリスの4人向けトリックテイキングゲーム
うるティ（ウルティ, Ulti）→ ハンガリーの3人向けトリックテイキングゲーム
ページワン　→ 日本の多人数向けトリックテイキングゲーム
ササキ（44Aの別称）→ 北朝鮮？の大富豪系ゲーム



● ドフラミンゴはワノ国で戦うはずだった！？
ジョーカーと呼ばれるドフラミンゴは登場初期の構想では、カイドウの仲間としてワノ国編で戦うことになっていたそうです。つまり、長編のドレスローザ編がまるっと追加されたということでしょうか。ジョーカーの異名はその初期の構想の名残りだと言います。ディアマンテなど、ドンキホーテファミリー最高幹部の名前（トランプの柄）もその名残りということですね。



● 百獣海賊団のツノは付けツノ
百獣海賊団の船員において、SMILEの能力者ギフターズは頭に角が2つ付いており、ハズレのSMILEを食べたプレジャーズは頭に角を1つ付けています。えびす町の人たちがいるので、プレジャーズはともかく、ギフターズのツノも生えているものではなく付けているものだと判明しています。百獣海賊団内のルールで、ギフターズ以上の船員はツノを2つ付けていいというルールなのだとか。




ブラックマリアのように元々生えているように見える人については不明です。



● イゾウが銃を武器にしたのはビスタの助言
幼少期、芸人だったイゾウは芸の一つの射的が大得意でした。しかし、剣にあまり自信はありませんでしたが、ワノ国で侍が刀を持つのは至極当然のこと。時は変わり、白ひげの船にてイゾウが余興に射的をやると、イゾウの射撃の腕を見たビスタに苦手な刀ではなく「得意技で守ろうぜ」と諭されます。侍とは主君に仕えるもの。主君を守る武器が刀である必要はなく、イゾウは刀を捨て、銃を手にしたのだとか。



● もし麦わらの一味の非能力者が能力者になるとしたら？
もし、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、フランキーが能力者になるとしたら、何の実の能力者かという質問に答えています。非常に面白い質問ですが、これに回答するということは新たに能力者になる可能性はないということでしょうね。質問者の420さんは日本人ではなく、確か香港の方だったと思います。割と常連になってますね。

ゾロ → ウオウオの実幻獣種モデル 青龍（カイドウ）
ナミ → ゴロゴロの実（エネル）
ウソップ → ポケポケの実（ブラメンコ）
サンジ → スイスイの実（セニョール・ピンク）
フランキー → ブキブキの実（ベビー５）

カイドウの龍のゾオン系能力が「ウオウオの実幻獣種」だということはコミックスにはまだ収録されていない999話で明らかになる内容で、地味にコミックス派にとっては先行公開のような形になっています。モデル「青龍」というのは初めて明らかになりました。「龍」ではなく「青龍」としていることを考えると、ヤマトの能力が同じく中国で同列にある幻獣「白虎」ではないかという気がしてきます。ヤマトがゾオン系能力者であることが示唆されるのは、これまたコミックスに未収録の996話のことですが、百獣海賊団はゾオン系能力者集団なので、まぁそれはいいですよね。とは言っても古代種「ティラノサウルス」が最有力だとは思います。

なお、ゾロの場合は、ゾロ自身が能力者になるのではなく、刀が能力者になることが提案されています。

「ゾロよりも刀が龍になるのはどうでしょう。メチャクチャカッコイイと思う。」

刀が龍になるのはどうでしょう？と作者に言われましても(笑)。それをここで書くということはその展開は本編でないってことですよね。刀に実を食べさせる方法は未だに明らかになっていませんし。カイドウを殺して、刀が能力を奪って龍になるという展開はないと。これはワンピースマガジンの「夢の一枚」のお題にリクエストで欲しいよっていうことでしょうか。

また、白ひげ海賊団6番隊隊長のブラメンコの能力名が「ポケポケの実」であることがこの質問への回答でしれっと明らかになっています。ブラメンコは巨大な木槌を首元のポケットから取り出す様子が描かれていましたが、知る限り、今までに能力名は明らかになっていなかったはずです。ビブルカードにも記載はありませんでした。

能力は簡単に「体に無限のポケット」と説明されています。ポケットを”無限”に体につけることが出来るわけではなく（できるかもしれませんけど）、”無限”の容量のポケットを体につけることが出来るということだと思われます。つまり四次元ポケットですね、はい。

大船団である白ひげ海賊団の船の積荷はほとんどブラメンコのポケットに詰められていたのかもしれません。とても便利ですからねw