LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 「『ONE PIECE』はヤンキー的な思想に基づいて描かれている」(『ヤンキーマンガガイド』より)
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ヤンキー漫画の評論本『ヤンキーマンガガイド(文化系のためのヤンキーマンガ入門)』(DU BOOKS、2014年12月5日発売)より、「『ONE PIECE』はヤンキーマンガである」というエッセイを紹介する記事がありましたのでご紹介。



人気の漫画『ONE PIECE』には「ヤンキー」の要素がある?

 マンガ『SLAM DUNK』の発行部数は1億2000万部、『ドラゴンボール』は1億5700万部――これら"モンスター作品"を抑え、3億2000万部と堂々と歴代発行部数№1に輝いているのがご存知『ONE PIECE』。目下連載が続いているにも関わらず、既にドラゴンボールの倍の発行部数というから驚きです。また、売れているだけでなく「心奮い立つ名言のある漫画」「いつか子どもに見せたい漫画」といったマンガに関する各種調査でも上位にランクインするなど、同作品は名実ともに今や日本を代表する漫画と言えます。

 そんな超人気作品について、お笑い評論家で雑誌編集者のラリー遠田さんは書籍『ヤンキーマンガガイド』のなかで、『ONE PIECE』を「ヤンキー的な思想に基づいて描かれている」と指摘しています。

 あの国民的冒険活劇がヤンキー的な思想に基づく......いったい、どういうことでしょうか。

 ラリー遠田さんは同書の中で、その理由についてふたつ挙げます。一つ目は、すべてが「気合い一発」で成り立っているからというもの。

 同作のお馴染みのシーンといえば、「ドン!!」という効果音と共に、主人公のルフィが状況を打開するといったもの。どんな不利な状況であっても、ルフィが気合いを入れると勝利することができます。

 しかし、ラリー遠田さんは、「バトルシーンに理屈がほしい」と訴えます。

結局気合いですべてを解決してしまうのなら、その結論にいたるまでの長ったらしい展開は何のためだったのか、と言いたくもなる」(同書より)。

『ONE PIECE』には、「張りめぐらされた伏線、豊富なキャラクター、緻密な世界観など、目移りする要素はたくさんある」(同書より)と認めつつも、気合いだけで解決してしまうことに違和感があるというのです。

 また、ラリー遠田さんは、同作には修行シーンがほとんどないと指摘。コミックス61巻で2年の修行期間が設けられましたが、それまではルフィが鍛錬する描写がほとんどなく、努力して勝つといった展開はありません。ラリー遠田さんは、「勝利にはありがたみがないし、たとえ勝ってもさほどカタルシスが得られないのは当然」(同書より)といいます。この「深く考えないことを美徳とする、反知性主義の支配する世界」(同書より)が、ラリー遠田さんの言うところのヤンキー的な部分なのだそうです。

 そして、ふたつ目の理由は「仲間主義」。同作には仲間がたくさん登場しますが、そこには何か深い理由があるわけではないといいます。

『仲間』という概念をじっくり分析してみると、そこに深い何かが潜んでいるわけではない。一緒に船に乗って冒険を続け、苦楽を共にしてきた『旅仲間』である事実があるだけだ」(同書より)

 同作では「仲間」という言葉がくり返し登場します。それは、彼らの間に「深い何か」があるわけではないので、浅さを埋めるために、「仲間」という言葉が必要となるのだというのです。

 その関係の浅さもヤンキー的な要素がある、とのこと。

反社会的な存在であることを自認するヤンキー同士の絆は、いつ壊れてもおかしくない。だからこそ、彼らはそれをしつこいくらいに確かめ合わなくてはいけないのだ。暴走族は、仲間がバイクで死んだら悲しむが、自分たちが暴走行為でどれだけ騒音をまき散らし、一般車両の通行を妨害し、迷惑をかけまくっても、その被害者に思いをはせることはない。(中略)ヤンキーが信奉する『仲間』という概念は、このようにきわめて自己中心的な代物だ。仲間は守るべきだが、それ以外のものは一切守らなくていい。その根拠は......ない。根拠のない『仲間主義』を気合い一発で盲信するところにこそ、ヤンキーの本質がある」(同書より)

 ヤンキーマンガと似ているという『ONE PIECE』。ヤンキー文化を知る世代の皆さんは、どう思いますか?

BOOKSTAND


途中の「勝利にはありがたみがないし、たとえ勝ってもさほどカタルシスが得られないのは当然」や「深く考えないことを美徳とする、反知性主義の支配する世界」については賛同しかねますが、概ね『ONE PIECE』の本質を突いているのではないかと思います。ストーリーに比べるとバトルのウェイトが軽く、一発で終わる展開が多いのは事実ですし、ルフィの「仲間だろ!」はお馴染みの台詞です。ただし「仲間主義」については、ルフィが関係ない周囲の者達を助けようと考えなくても(ヒーローにはなりたくない)、ルフィの「仲間主義」が結果的に周囲の者達を救うことになるところが『ONE PIECE』のミソになっています。

そもそも海賊は反社会分子ですから、全然海賊らしくないルフィ達に「ヤンキーの本質がある」というのなら、それは海賊漫画としては実は筋が通っていたことになるでしょう。また、よく分からない・くだらないワンピース便乗本がたくさん出版されている中、ヤンキー漫画評論本の中で語られているこのエッセイには好感が持てます。


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無題
名も無き島民
ワンピースは任侠漫画ですね
2015/06/12(Fri)05:07:12
無題
名も無き島民
久しぶりに面白いエッセイを読んだ()
2015/06/12(Fri)08:50:19
無題
01:37:48
こういうの見るたびに笑うわww

気合で解決も何も、そもそもガッツなき人間は大成なんてしないと思います
「気合だけ」と何か簡潔に表現してますが、その表現だと「修行も経験も何もかもしていないけど何となく気合で勝利!」みたいなニュアンスに聞こえます

努力がないも何も、「強敵との死闘という経験」と「幼少期に続けた10年間のサバイバル生活」がありますし、的外れとしか感じません

ヤンキーというかマフィアやヤクザに近いとも思いますが、まあこれは微妙なニュアンスなので置いておきますが
2015/06/12(Fri)09:51:25
無題
名も無き島民
この人の「ヤンキー」がどういう概念なのかは読んでないからわからんが、とりあえずワンピースでの仲間意識のことは単純な友情と勘違いしてそうだな
ワンピースって少年少女達がそれぞれ別々の夢を持っていて、お互いの利害関係もあって結びついていることを初期に10巻も使って描いたりしてて、ドライな面もあるんだけどね
2015/06/12(Fri)22:26:48
無題
名も無き島民
ラリー遠田ねぇ。。。。
2015/06/14(Sun)15:26:58
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